修学旅行の夜には　村上先生と…

あみ @ami_qitt25

76 「...優しい言葉の一つも言ってくれない」 泣きながらそう言って先生のシャツを掴むと 『アホ...やな、、』 それだけ言うとシャツを掴んでる手の上から先生の手が重なり 『ほんまにあほか...』 #修学旅行の夜には

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77 呆れたように溜息と一緒に吐き出すと 『だから、丸山とやろうとしたんか？ ...俺んとに来んで、、』 「だって、、松本先生と、、」 『はあ？、、』 上を見上げて少し考え込んで 『あ？、、ああ...さっきの、、』 #修学旅行の夜には

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78 そこまで言ってからあたしの身体が寒さで震えるのを見逃さないから 『そんな恰好やったら風邪引いてまう』 言われて周りを見ると 「...ここ、、何処？」 『ほんまにアホやな...ほら、帰んで』 肩を抱かれてホテルに戻った #修学旅行の夜には

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79 『で？』 「はい？」 先生の部屋に入るとお湯を沸かして お茶を入れてくれたのをベッドに座って両手で冷ましながら啜ってると 『やから、丸山と...』 「...してない」 『そか、、』 「しそうにはなったけど...」 #修学旅行の夜には

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80 『はあ？、、何処までや？』 「はあ？、そんな事聞く？」 『聞くやろ』 「聞かないでしょ？ただの生徒に」 わざとらしく大きな溜息を着くと 『そうか、、そうやな...ただの先生 やからな、それ飲んだら部屋帰りや』 #修学旅行の夜には

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81 なんだか、急に突き放された様な言い方で 「...先生、、」 『あん、なんや』 デスクに向って何か書いてる先生の背中に 「なんで来たの？」 『あ...、、そりゃお前、、 各部屋を確認しとるからやん』 「あんな大声で？」 #修学旅行の夜には

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82 『...なんや、、なんて言わせたいんや、、そうや、見回りしとったらお前が部屋に居らんってわかったから、、 まさかと思って、丸山んとこ行ったん、これでええか？』 「それって、心配で？」 『当たり前やろ』 「生徒指導だから？」 #修学旅行の夜には

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83 『何を言わせたいん？』 振り返った先生の顔は少し赤くなってて 『俺昨日言ったよな、、煽るなって... どうなっても知らんぞって...』 言われた...で、、あんな事になったの？ 煽るって意味が良くわからないもの 「先生...」 『あ？』 #修学旅行の夜には

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84 「丸山くん...」 『ああ、あいつ今頃こってり絞られてるやろ、、』 「なんで？あたしのせい？」 『ちゃう、あいつガイドに煙草貰ったらしいわ、、ガイドはやらんかった言うとったけど...』 「煙草、、」 #修学旅行の夜には

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85 『ああ、松本先生がガイドから聴いたんやって...流石にそんな話生徒の居る場所では言えへんやんか、、だから』 「BARで話してたの？」 『あん？見てたんか...』 「うん、コンビニ行く時に...恋人同士なのかと思った..」 『はあ、誰がやねん』 #修学旅行の夜には

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86 「先生と松本先生...」 俯いたまま話してたあたしの横に ギシッと音が鳴って先生が座ると 『なんや、、ヤキモチ妬いたんか？』 「、、そんな事...、、」 笑いを含んだ言葉に 「...もし、そうなら？」 『そうなら...』 #修学旅行の夜には

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87 言葉に詰まって、 だって...あたしがヤキモチ妬いたからって何が言えるの？ 『アホ...』 そう呟くとあたしの頭を引き寄せ先生の胸に 「だって、、」 大きな手が優しく髪を撫でながら #修学旅行の夜には pic.twitter.com/wst0ITAV9S

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88 『言わせんなや...一応、生徒と教師なんやで、、俺、捕まってまうわ』 「あ...」 そっか、、これって犯罪になるのか 「...でも、」 『解った？これでも我慢しとるねん』 クククって笑ってから #修学旅行の夜には

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89 『さあ、そろそろ戻り、、俺が我慢しとるうちに...』 そう言ってあたしの手からカップを取ると腰に手を添えて立たせるとドアまで 歩かせノブに手を掛けてから 『あんま、心配掛けんな... 後１日大人しくしときよ』 そう言うと軽く唇にキスを落とした #修学旅行の夜には

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90 《おはよ、、昨夜はごめん...怒っとる？》 そう言ってバスの隣に座った丸山くんは きっと凄く怒られたのかいつもより おとなしくて 「怒ってない、、でも、もう、2人きりにはならない」 《ん、もうせんよ...むっちゃ怒られた、、村上に》 #修学旅行の夜には

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91 「村上先生に？」 《おん、遅れて来たんよ、、 探しに行ったんやろ？...その後来たんやと思うけど》 「そうなんだ、、」 《なあ、もう、あんな強引な事せんから...ちゃんと俺と付き合わへん？》 #修学旅行の夜には

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92 首を振りながら 「ごめんね、、嬉しいけど... あたし、好きな人が居るんだ」 《そっか、、それって...村上？》 「ん、、片想いだけど...」 そう言って笑うと 《そんな事無いんや無いの？ やって...ほら、めっちゃ俺の事睨んどる》 #修学旅行の夜には

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93 クククと笑うと 《もし、村上とあかんかったら、 俺待っとるから》 そう言って自分の席に戻って行った 今日が修学旅行の最終日 最後の日だから...こんな時じゃ無いと絶対ちゃんと伝えられないし言ってくれない筈 だから... #修学旅行の夜には

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94 ［ねぇ？丸山くんとどうなったの？］ 「どうにも...言ったじゃない、、 ただ仲が良いだけって」 ［ほんとにそうなんだ、、 まあ、あたしには関係無いけどね］ 「ん、、関係無いって...丸山くんの事 好きだから聞いてたんじゃ無いの？」 #修学旅行の夜には

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95 ［違うわよ、あたしの本命は安田君だもん］ 「え！ヤス君？」 ［そ、だからあんたが丸山くんと上手く行けば安田君に手を出さないかなぁ、、って...］ 「あのね、最初から手なんて出さないし」 ［だって仲良いから...］ 「幼なじみだからね」 #修学旅行の夜には

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96 ［え、そうなの？］ 『ほら？消灯やでさっさと大人しく寝えよ』 バタンとドアを開けて顔だけ覗かせた 村上先生は昼間と違いラフなジャージ姿で 『ええか、消灯過ぎてからフラフラ他の部屋に行ったらあかんからな』 って...それって、、 #修学旅行の夜には

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97 コンコン 小さくノックしたつもりが静まり返った廊下だと凄く響く カチャと音がしてドアが開き廊下の あたしの腕を掴むと中に引き込み オートロックが締まると 『何しに来たんや？早う寝って言ったやんか』 「だって...最後だから」 『だから？』 #修学旅行の夜には

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98 「一緒に居たかったから...帰ります」 そう言って振り返りドアノブを掴むと 『アホ...帰んなや』 後ろから抱きしめられて 『それが、煽るって言うねん』 「どれが？」 背中に当る先生の重みと首筋に触れる 唇にドキドキしながら #修学旅行の夜には

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99 『無意識ならタチが悪いわ... 他の男にすんなや、やってええのは俺だけやからな』 そんな事言われたら... 「...先生、、」 『なんや？』 「...好き、、」 『ああ、俺もや...』 って普通に返すから、ちょっと力が抜けたよね #修学旅行の夜には

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100 「...なんか、、」 あたしが言葉に詰まると向きを変えて 向かい合わせになると 『言って欲しかったんやろ？』 「...そ、そうだけど、、」 『だけど...』 掠れた声がセクシーだって先生知ってる？ #修学旅行の夜には