【ミヤコ幼稚園vs白い山の赤いヤツら】#1・#2
-
kosn_ninja
- 1070
- 2
- 0
- 0
![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
赤いやつら、どんなモンスターかと思ったら割と文明的だった…。これからどうなるんだ!鍋パーティーはできるのか!お留守番組も鍋パーティーをするのか?! #kslbst
2016-10-20 00:50:41![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「いちめんの雪、いちめんの雪、登るの辛い…いちめんの雪、いちめんの雪、歩くの疲れた」「たろりん、うるさいぞ」「だってさ、コセン君。もう五時間も雪の山道を歩いてるんだよ?」現在、ミヤコ幼稚園怪奇映画撮影班はシロガネ山標高1000メートル地点に到達しようとしていた。 #kslbst
2016-10-20 20:16:21![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「確かに疲れた。けど富士山よりはましだよ」オオトリが言った。富士山は標高3776.12メートルの静かなる活火山であり、日本一の山だ。しかしナスターシャは言った。「いえ、この山は富士山より高いわ」「なんだって、ナスさん!?」イツキは驚いた。 #kslbst
2016-10-20 20:31:07![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ナスターシャは続ける。「ニュース見てないの?最近、大規模な地殻変動でこの山ができた時、あれだけ騒いだじゃない」「ああ、確かに…そんな気もする」この情報弱者達は知る由もなかったが、シラガネ山の標高は4771メートル。富士山よりも高いのだ。新日本一の山である。 #kslbst
2016-10-20 20:37:42![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「それで、何か事件でもあったのか?」「たくさんの悲劇があったわ。静岡県民と山梨県民は互いに憎み合う事をやめ、嘆き悲しみ、お土産屋の殆どが集団自決すら試みようとした。それだけじゃない。なんの縁起もないと思われていたシラガネ山の標高は4771メートル」 #kslbst
2016-10-20 20:49:38![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「つまり、語呂合わせで『4771(死なない)』になる。これのお陰で一躍縁起物となったシラガネ山のせいで、富士山の存在意義は木っ端微塵よ。可哀想に…」彼女が説明した悲劇の他に、数多くの悲劇がシラガネ山に存在するが、それは語らないでおこう。シラガネ山の闇は深い。 #kslbst
2016-10-20 20:52:12![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「ああ…全く罪作りな山だね。こんな山爆発…」「シッ!たろりん!そう言うのはやめろ!」「なんでさ、コセン君」「作者が面倒くさくなって、この山をいきなり爆破したり、この山がいきなり宇宙に飛び出したりしたらどうするんだ。縁起でもない」「わかったけど、とにかく疲れた…」 #kslbst
2016-10-20 21:00:41![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
休みたがっているたろりんを無視しつつ、一行が山道を進んでいると、休憩にちょうど良さそうな洞窟が見えてきた。「そろそろ休憩しようか」オオトリが、青ざめたたろりん(感傷的な名前)を見ながら提案した。「そうだな、カメラも地味に重いし」コセン・ニンジャが同意する。 #kslbst
2016-10-20 21:04:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「賛成。無理して進んでも、良いことは無いわ」「それじゃ、少し休むか。けど本当に少しだぞ。ヤツらが逃げたら映画が撮れない」こうして一行が休憩するために洞窟に入ったとき、中に一人の少年がいるのに気づいた。 #kslbst
2016-10-20 21:07:49![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「誰?」ナスターシャが素早く猟銃を向けた。洞窟の奥から声がした。「待ってくれ!怪しい者じゃない!」「その声…もしかしてマイケル?」「そういう君は、ナスターシャ?」マイケルは洞窟から出てきて言った。「久しぶりじゃないか。元気にしてたかい?」 #kslbst
2016-10-20 21:09:54![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「ええ、会えて嬉しいわマイケル。だけど、どうしてここに?」「実は君に会いに来たんだ。しかしその途中でヤツらに撃たれて…奥で話さないか?ココアが沸いてる頃だろう」そう言ってマイケルは、洞窟の奥に入っていった。「信頼できるのか?ナスさん」イツキはナスターシャに聞いた。 #kslbst
2016-10-20 21:11:38![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「もちろん。マイケルは小学校からの幼馴染だもの」ナスターシャは笑顔でそう答えると、洞窟に入っていった。ミヤコ幼稚園メンバーも続く。 「ココアか…悪くないな」たろりんはそう呟いた。しかし砂糖の入っていないココアは苦い。彼らを待つのは、そんな苦い運命であったのだ。 #kslbst
2016-10-20 21:36:52![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「ククク…奴らが標高1000メートルに到達したようだな」正体不明の奴らは、正体不明な場所(屋内)で、正体不明な鍋(牛鍋)を囲みながら、ミヤコ幼稚園怪奇映画撮影班を抹殺する邪悪な計画を立てていた。 #kslbst
2016-10-20 21:40:10![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「おっと、もう肉が無いな。フフフ…仕方ない、足してやるか。別に食わなくてもいいんだぜ」超勇者バースが鍋に牛肉を入れた。「そろそろアサッシンを送り込むべきでは?」正体不明の奴が言った。「うむ、そろそろアサッシンを送り込む頃合いだろう」 #kslbst
2016-10-20 21:41:23![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「白菜も無くなっていたとは…フフフ、白菜はいいぞ。煮汁を吸って、更に味が深くなる」超勇者バースは鍋に白菜を入れた。「この間合成した、光のアイツなんてどうだ?」「チョウチンアンコウとカンガルーを合体させたアイツか。良いだろう。奴らに、我らの生物学を見せてやる!」 #kslbst
2016-10-20 21:45:12