5th Anniversary Best-雑誌まとめ-

途中
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―新曲「5TAGE」は、5人での作詞に初挑戦したそうですね。
中島「僕らの想いを込めた新曲を入れようということで、それぞれがアイデアを提出して、1曲に融合させました」
佐藤「締め切りが早くて、焦りました(笑)」
松島「歌詞なんて書いたことないから、全然言葉が出てこなくて。大変だったなあ」
マリウス「でも、一番長く書いてたよね」
松島「歌詞にできなくて、思ってることをそのまま文章にしちゃったからさ」
マリウス「僕もそうだよ。"5年の間、この時は、こういう気持ちでした"って感じで」
菊池「2人の心の内を、手書きの言葉で知ることができたのは良かったです。松島とマリウスだけじゃなくて、全員同じように想いを書き綴って、それを見せ合ったんですよ。だから、それぞれに感慨深いものがあったんじゃないかな」
中島「俺はどこを使ってくれても構わないと、一応フルで書いて出したんです。いい形で繋かって嬉しかった。でもさ、歌詞をメンバーに読んでもらうって、めちゃくちゃ恥ずかしくない!?」
マリウス「何で?」
中島「ラブレターを友達に添削してもらうみたいな気分だよ。”ちょ、ちょっと見てはしいんだけどさ。これで出して、大丈夫かな…?”って」
佐藤「そう? 打ち合わせの席での健人くん、堂々とした感じで、提出してた記憶があるんだけど(笑)」
中島「いやいや、それこそ照れ隠しだよ」
菊池「中島の言いたいことは、分かる。なぜなら俺も、ちょっと恥ずかしかった(笑)」
中島「でしょ? 女性がスッピンを見せる時も、こんな気持ちなのかな(笑)」
佐藤「それぞれの言葉はもちろん、完成された歌詞を見て、すごくいいなって思いました」
―オーケストラの演奏を聴いたような、壮大な印象を受けました。5人の声と想いが美しいハーモニーになっていて、とても感動的です。
菊池「ありがとうございます。5人で作って、“みんな同じこと考えてたんだ”と気づくこともありましたし、逆にそれぞれのこだわりも見えて。それもぶつけ合えるグループであることが、誇らしかったです。」
中島「僕ら、音楽で結ばれている部分は大きいですね」
マリウス「またみんなで歌を作りたい!」
松島「ファンの人と一緒に歌えるパートもあるので、いつかライブで歌う時が来たら、みんなにも声を出してほしいです」
―ちなみに"回すんだろ?この手でこの地球を”というフレーズは、どなたが…。
佐藤「あっ。デビュー曲『Sexy Zone』にかけたフレーズだということに気づきましたね!? そこは僕のイチオシフレーズです」
菊池「せっかくだから、繋がりがあっても面白いよねってことで、5人で出したアイデアですね」
松島「“地球はいつでもまわってる”って、デビュー曲では歌ってたけど、俺らの手でまわしたいよねって」
マリウス「あとは、薔薇とか…」
菊池「シッ!これ以上は黙っておこう。“これってもしかして…”って、読み解けるところがたくさんあると思うので、ぜひ探してみてください」
中島「ファンに向けただけではなく、日本中の皆さんに向けた、僕らの決意表明です」
(Songs 16/12号)

風磨x健人
菊池「5年間の俺らに欠かせないキーワードを盛り込んで、これ以上心を込めて歌える歌はないってものを作れたと思う」
中島「本当だね。感謝と愛、そして5人のこれまでが凝縮してる」
菊池「例えば、"不器用でぎこちない僕らが描くステージ"とかさ。そのフレーズにはいろんな意味が込められていたりして」
中島「Sexy Zoneより何百倍も実力がある人がいることは自覚しつつ、不器用に、そして未熟ながらも、”らしさ"を追い求めてきた。僕らはいろんな現実を受け止めながら強くなってきた」

中島「頂上ねぇ…どこじゃい?」
菊池[えーっ!どこっすか(笑)」
中島「遠慮なくいえ(笑)」
菊池「じゃ言うわ。アジアー!もちろん、世界一を目指してもいるけど、じゃあ、その世界一ってどこ?って考えるとさ」
中島「確かにね。明確な世界一って、ちょっと分かりにくいね」
菊池「そうそう。ビルボードなのかUKチャートなのか、解釈によっていろんな頂上があるじゃん。だから、歌詞もあえて"頂上"って書き方にしたんだ。日本に生まれ育った僕らがまず目指すのは、アジアの1番」
中島「俺もそれは必ずかなえたい夢の一つにある。アジアの頂上に達することで、世界から愛されるグループになっていく。それにはネイティブと遜色ない英語で歌う必要も出てくるだろうし。比較的、身近なところでは韓国の音楽シーンがそうなりつつあるじゃん」
菊池「そこなんだよ」
中島「数字以上に、どれだけ人の心をつかむ活動ができるか。例えば、楽曲がヒットするだけじゃなく、その後音楽の教科書に載ることだとか。Sexy Zoneは知らなくても、メンバーの出たドラマや映画が人の心に残っていくとか。その積み重ねがアジアの1位につながると思う」
中島「今の俺たちって、まだ未熟さのある青い5人だし、青春の青もある。でも、その青さが魅力でもあると思うけどね」
菊池「なるほどね。まだ色味としては、ぼんやりしてる感じじゃない?そのぼんやりしたブルーもきれいな色で、今しか出ない色だと思うし」
中島「ああ、そうだよね」
菊池「そう考えると、ブルーが香る白っぽい色かもしれないね」
中島「澄み渡ってる気はする。なぜなら、澄んだ向こうに、ビジョンがはっきりと見えてるから」
菊池「今は、それぞれこだわりみたいなものをなくして、素材そのもの生かせるような、5周年で1回リセットの白ってのもアリかな?」
中島「うん、精神的にもリセットの白、そうとも言える!」

菊池「デビュー曲のアンサーとして、"赤い薔薇"という言葉をどう入れるか考えて。登場させるなら、きれいなだけじゃなくて、棘もあって…っていう。その解釈、本質を考えた」
中島「うん。意味を深く考えた」
菊池「デビュー当時も棘を取った安全な薔薇のように見えて、握りしめてみたら、手から実は血が出るときもあった…かな」
中島「それは忘れかけてた視点だった。確かに痛かったわ笑」
菊池「だろ笑 薔薇には棘があることをちゃんと知るべきだったから、それで良かったと思う」
中島「俺、仕事に対してドMだからさ。その棘すらも力に変えてきた。血を流しながらも、ぜ、全然言炊くねぇぜ、って肩ひじ張ってさ笑スーパーサイヤ仁気取ってたね」
菊池「アハハハハ笑」
中島「ボコボコにされて強くなっていくんだよ。サイヤ人は」
菊池「それでも傷はできるけどね」
中鳥「傷だらけの体に、ことしになってやっと薬を塗ったかな。これからのために、傷はちゃんと補強しとかなきゃなって思ってさ」
菊池「そうだな」
中島「傷ついたって、赤い薔薇は俺たちにとって大事なものだよ。デビューのとき、5人で持ってたものだから。お守りみたいなものだと思う」
菊池「だからこそ、安易には歌詞にできなかったんだよね」
中島「花言葉が"愛"の花だしね。今、ファンに愛を伝えないでどうする!って思いもあるよ。感謝と愛がこの曲には必要不可欠だと」
菊池「優しい曲だけど5人で書いた詞は、実は強い。今後この曲を歌うたびに、今の思いを思い出す…それっていいよな」
中島「いいね」

菊池「今よりさらに若いころはさ。まあ、いろいろ腹が立つでしょうがない時期もあったわけよ(笑)」
中島「分かってたよ」
菊池「だよね(笑)」
中島「それに俺が気付かないでどうする。その痛みは俺も共に昧わってた。拳を握るパッションはお互いにあったものでしよ。グループ内でも、他の仕事でも実際、拳は振り上げないまでも、くっそー!って思いはいっぱい味わったよ。俺と菊池はSexyZoneになる前から、いろいろなことがあったからな」

菊池「だよなー笑。松島マリウスも大変な時期を乗り越えたと思う。でも、俺と中島もキツいところからSexyZoneになったんだぞと笑。10代では簡単にのみ込めなくてつらかったぞ笑」
中島「俺は奥底で沸々と、菊池は時に分かりやすく(笑)、その違いだよ」
菊池「おっしゃる通り(笑)」
中島「でも、気付いたら俺、あざだらけだったよ。満身創痍でした」
菊池「そうだろうね。俺と中島は、拳を握ったからこそ今があって。ぶつかることもあった。だから、根に持つようなことは何もない」
中島「いろんな思いがあっだけど、それが5周年を区切りにいい方向へと切り替わった。それをはっきりと歌詞にして意思表示したね」
菊池「早く、みんなの前で歌って、俺たちの思いを伝えたいな」
中島「うん、SexyZoneを多くの人の心を揺らすグループにしよう。そう決心した今、菊池風磨の存在は心強い。個人の仕事でグループを留守にするとき、あとのこと頼むなって安心して言える菊池がいてくれて良かったと思う」
菊池「そう思ってくれるなら、ありがたい。もちろん、それは俺も同じ。…頼ってるよ」
(ザテレビジョンCOLORS vol.26)

松島「今までもバラードはたくさん歌ってきたけど、僕たちの素直な気持ちを歌った曲は初めてだから、ファンのみんなへの感謝の気持ちを含め、この5年間の正直な思いを書いたつもり」
佐藤「5人がグループでしゃべってるような感覚の歌詞にもなっていて。この曲を聴いたら、僕たちがパツと浮かぶような曲だと思うな」
マリウス「すごく前に向かっていく感じの曲だよね」
佐藤「デビュー曲とのコネクションはあるよね。"回すんだよ!この手でこの地球を"っていう歌詞があるんだけど、デビュー曲では"回ってる"だったのが、今回は、"回す"っていう能動的な感じだったり」
松島「そうね、受け身じゃなくて、自ら回すっていう、今だからこそ歌える曲。5年間の積み重ねで、こういう歌詞が生まれたと思うから。これをデビュー当時に歌えたかって言ったら、歌えなかったな」

マリウス「曲名は"ステージ"
佐藤「表記にこだわつてて…」
マリウス「STAGEの頭の文字を5にして、『5TAGE』なの」
松島「オシャレだよね」
マリウス「"TAGE゛はドイツ語で月日っていう意味で、風磨くんの発案なんだよね。僕たちのステージや5人の月日という意味が込められてる」

佐藤「"笑われたってもう構わない"っていう歌詞の通りだよね。このフレーズはやられるよ」
松島「この言葉はデビュー当時から風磨くんがずっと言ってて。俺らって、最年少ってことしか取りえのないグループつて言われ続けてきたけど、そう言われないためには自分たちの武器を増やしていくしかないし、恥をかいても笑われてもいいから、自分たちのやりたいことをやっていくのが大事だなって思う」

佐藤「グループの色は…光の三原色だっけ?色を混ぜると透明になるでしよ?それと似たような感じで、5人の色が合わさると透明になって、消えちゃうみたいな…でも、どんな色が合わさっても、最後はSexyZoneつていうクリアな色になるんじやないかなって。この間、ある人に言われたの。『Sexy Zoneってそれぞれがいろんな方向を向いてるよね』って。5人が違うところを向いてるけど、そこが爆発的な魅力だ、って。それって普通、あまり良くない意味じゃない?バラバラってことじゃん(笑)。ただ、僕らっていろんなところを向いていても、5人が集まったら僕らのステージになるんだよ。それは3人でも4人でもなく、5人だから作れるステLンがあって、それをこれからも作っていくっていうメッセージもこの曲には含まれていると思う」
(ザテレビジョンCOLORS vol.26)

―5年間を一言で
聡:“にごり"かな。自分のキャラや方向性がグチャグチャになったり、このメンバーに入ってデビューできたことのうれしさと"俺がどうして"っていう気持ちでごちやごちゃしてたし。それが今やっと薄くなって透明に澄んできた。いつからかは自分ではわからないけど、今年の夏のライブ後にいろんな人から“最近変わったね""自信もってやれてる感じがした"って言ってもらえたのは大きいかも。
風磨:“5”じゃないかな。5周年っていうのもだし、5人で作ってきたっていうのもあるし、これからもそうでありたいっていう気持ちもこめて。5年無事に活動を続けられたことも、この5人でやれていることも、簡単なことではないから。それぞれ努力してきたし、まわりにもたくさん助けられたし。そんな5年間だったよ。
勝利:“激動"。5年…いや6年前、ジャニーズ事務所に入る前、こんな今がくるなんて思ってなかったし、こうなるっていう選択肢もなかったんだ。そんなの激動でしかない!ただ、オーディシヨンを受けた次の日から、ここでトップをとる気持ちはあった。これからの5年は音楽でやりたいことがあるから、そこにむかって目標を超えていくことが楽しみ。
健人:“猪突猛進“。グループ、ソロといろんな葛藤があって、勝ち続けなくちゃいけないって思ってた。今もその気持ちはあるし、間違ってないって思う。俺、デビューから今までずっと基本スタンスは変わってない!変化は、かなりイケメンになったってくらい(笑)。
マリウス:“根っこ"。種が土の中で根を伸ばして、台風がきてもたおれない土台ができた。これからだよ、僕たちは。誰かに抜かれることもないし、悩んで枯れそうになっても、根っこがしっかりしてるから、大丈夫♪これからはく気を伸ばして、根っこはもっと深く強くして、カラフルな花を咲かせたい。
(りぼん 16/12号)

―Sexy Zoneとは…
中島:レアル・マドリード(エースがたくさん集まったチーム)
菊池:"チーム"(切っても切れない関係)
佐藤:大切な仲間
松島:人生そのもの
マリウス:セカンドファミリー(最も思い出す人々)
(月刊TVガイド 16/11号)

―制作経緯は?
菊池「5周年だし、俺らも何かしらで楽曲制作に関われたらいいよねってことで。初めて5人で作詞をしてみました。」
佐藤「メロディーはもう決まってるものがあって、そこからまずは自由に歌詞を書いていったんだけど……俺はビックリしたね。それぞれが描いてきた歌詞の核みたいなものが一緒だったから。」
菊池「一応、大枠は決めてたんだけどね。今までの5年間とこれからの未来……みたいな。でもまさか、ここまで同じような内容を書いてくるとは俺も驚いた。」
中島「俺も"どこを使ってもらっても構わない"って感じですべてをさらけ出して書いていったんだけど、みんなも同じようにさらけ出してみた。」
佐藤「会議室で初めて5人の歌詞を並べたとき、おれ、Sexy Zoneって心からいいグループだなって思ったの。みんなの気持ちがひとつになった瞬間だなって。
菊池「そこから何度も話し合いを重ねて、完成版の今の歌詞の形に仕上げていって。ここは誰々が描いてきたフレーズがいいんじゃない?とか一個一個決めていって。マジで5人以外の手は加わってない。」
松島「みんなが同じメロディーから同じ想いを巡らせたってすごいよね。」
佐藤「その音楽に導かれて5人の気持ちがひとつになった感じもするな。」
―ストレートな言葉が並ぶ歌詞には、刺激の強いワードもありますよね。
佐藤「後半の"最低…最低…"とか、確かにちょっと重いかも。」
松島「でもそれくらい直球な表現にしたほうがいいよねって話になって。」
菊池「刺激が強いかもって話も出たけど、結局は入れることにした。その声を聴いた時の俺たちのリアルな想いも込められる気がしたし。」
中島「そこからの7行は、事実を強く打ち出した言葉が並んでる。これを披露する日が来たら、かなり感情をこめて歌える気がするな。」
マリウス「ソロパートが多いから一人一人の声も際立つし、ライブでやるならすごくシンプルな演出でいいと思う。」
佐藤「というか、演出はいらないかも。」
松島「うん、いらないね。」
菊池「5人が並んで歌うだけで十分。」
中島「シンプルにこの歌を届けることが"演出"になるんじゃないかな。」
―タイトルの「5TAGE」にはどんな意味が込められているんですか?"5"はSにも5にも見えるような…
マリウス「これは風磨くんのアイデア!
菊池「ちょっと言葉遊びみたいな感じにしたくて、読み方はステージだけど頭の"S"を"5"に変えたの。」
松島「その発想、さすがだよね~。」
佐藤「ビビった!俺も一応ちょっと硬めの案を出したんだけど、全然こっちだわって笑」
中島「俺も「5TAGE」で即決だった。一言でスッキリしてるし、5人が立つステージってことでピッタリ。Sと5の形が似てて変換できたのは、もはや運命だったんじゃないかなって。」
マリウス「運命だったんだよ、きっと!」
佐藤「そうだったんでしょう笑」
(QLAP! 16/12号)