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わた恋の話しますけど、アクセサリーショップから風邪のくだりまで黒川が不誠実とも取れる態度を取るのは、「微笑んで渡された卵焼きが母親と同じ味だった」というある種の運命的な出会いに囚われて、目の前の白野に段階を重ねて惹かれていることに気づけていなかった構造なのかなと
2016-12-21 10:40:54桃瀬に対しての黒川の乙女ゲー王道的振る舞いは「桃瀬に好かれること」が目的なんだけど、白野に対しての王道的振る舞いは好かれることではなく「白野を喜ばせること」であり、同じ振る舞いでありながら、前者は自分のため、後者は相手のためになっているんですよね。
2016-12-21 10:41:01「運命の恋なんてありえないと思ってた」というタイトルから、白野と黒川の恋は「運命の恋」であることかと思わせるけど、作中明確に「運命の恋」だった黒川の桃瀬への恋は、運命でも何でもないような白野への想いに打ち消されるんですよね~
2016-12-21 10:43:05ただ「王道」「売れる要素」を押さえていけば絶対ウケるわけではない、すべてに真摯に誠実に向き合って用いないと成功するわけがない、という話である
2016-12-21 10:47:27お前にも買ってやろうかも、すりりんごの件も、基本的に行動原理としては白野を喜ばせたいなんだけど、素のままの黒川ではどちらも失敗してしまう。だからこそ王道というフィクショナルな振る舞いが媒介として機能する
2016-12-21 10:49:55最後の王道プロポーズは「白野を喜ばせること」であると同時に、「ちゃんとおまえの話を聞いて覚えて理解してたんだ」という相互理解の表出・想いの発露でもあるので、上手い
2016-12-21 10:50:59君の名は。は見てないから何とも言えないけど、松はほんと「こうすれば売れる」をめちゃくちゃ真摯に考えて誠実に向き合って、誠実に向き合った上でめちゃくちゃ揶揄って真面目に作ったから当たったわけで、あんなのそう簡単に作れませんよ
2016-12-21 11:00:08そしてわた恋は「王道ラブコメとは?」「女の子がきゅんきゅんする男性キャラ像、シチュエーションとは?」についてめちゃくちゃきちんと向き合って綿密なプロットを作成して協力して作り上げたとしか思えないし、だからこそ完璧だったんだ…
2016-12-21 11:02:24綿密に張られた伏線!展開!何気ない小道具や設定やセリフが二人の恋のために回収されていくカタルシス!何より胸キュン!というすごい二時間ですよ、わた恋
2016-12-21 11:11:22ラブコメが好きだったりラブコメの作劇に関心がある人は見ないと人生を損します、わた恋 がんばってフジテレビオンデマンドに登録して下さい
2016-12-21 11:13:43