- kasen_hototogis
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ああ、こちらの今日の気温は16度だよ。師走でこんなにあたたかいのは、こちらでも珍しいね。それでも風は冷たいから、冷えて来たらすぐに言うんだよ?
2016-12-25 14:04:05ああ、櫓が見えてきたね。うん、ここが熊本城。 pic.twitter.com/XIv9G2PwVi
2016-12-25 14:08:58(本丸を見上げながら、ぐるりと城を上っていく。道はところどころにコーンや立て看板が置かれて、道が崩れて土砂崩れのようになっている)
2016-12-25 14:15:25ああ、なんだか懐かしいな。春に主とあの城に上ったんだ。いっしょに井戸を覗いたり、石畳の片喰を見つけたり、天守から街並みを眺めたりしたね。
2016-12-25 14:18:56今は…いろいろなものが崩れて、中に入ることはできない。城や石垣の修復に、二十年はかかるらしい… pic.twitter.com/NwmuDkhhPL
2016-12-25 14:21:10どうしたんだい?そんな顔をして。 ああ、確かに人の身を得た今では二十年という年月は長いかもしれないけど…大丈夫だよ。
2016-12-25 14:22:57それは僕たち刀だって同じことだ。僕たちが強くしなやかで、その伝来や、姿かたちに個を見出し、愛でてくれた。もし仮に僕たちが決して錆びもせず、永遠に折れもしない物だったら、ここまで愛してもらえることはなかったかもしれない。
2016-12-25 14:30:07…なんて、少し燭台切みたいに恰好つけたことを言ってしまったかな。その…何を言いたいかというとだね。
2016-12-25 14:31:11確かに人手と時間はかかるけれど、いつかまた、必ず元の姿に戻るから。清正公が築き、細川公がいた、これだけ見事な城ならなおさらね。
2016-12-25 14:34:07さあ、僕個人が来たかった場所はここまでだ。この後は…主と二人で行きたい場所があるんだが、いいかい?
2016-12-25 14:35:53どこにって?それはまだ秘密。でもね、とっても素敵なものがある場所だよ。僕も人の身を得たからにはぜひ体感してみたくてね…!(きらきらと目を輝かせた歌仙がるんるんと歩き出す)
2016-12-25 14:40:46城下の商店街のほうにあるお店なんだ。少し距離があるからね、城彩苑までシャトルバスもあるし、ゆっくり行こう!
2016-12-25 14:43:52(歌仙に手を引かれてのんびりと商店街を歩く。ところどころシャッターの下りた店もあるが、通りの人は多く、街には賑やかだ)
2016-12-25 20:44:40ええと、この通りを横に入ってこっちに…ああ、あった!このお店だよ、主(歌仙が立ち止まったのは、商店街の横道にある一軒の料亭だった。上品で、高級そうなお店に見えるけれど…)
2016-12-25 20:47:34どうしたんだい、主? ああ、大丈夫。連隊戦で誉をとって、冬のぼーなす、というやつももらったからね。さあ、入ろう(自慢げに胸をはり、軽やかな足取りで店に入る歌仙に手を引かれるまま、敷居を跨いだ)
2016-12-25 20:50:56(歌仙が何か告げると、笑顔の店員さんがすぐに奥の席へと案内してくれた。地元でも人気のある席なのか、座敷はどこも満席だ)
2016-12-25 20:56:46(予約?と首をかしげていると、店員さんがすぐに料理を持ってやってきた。目の前に出されたのは…まるで時代劇で殿様が食べるような、豪華な膳だった) pic.twitter.com/YXd5xAvZDj
2016-12-25 21:05:16