万城目学氏の五島列島紀行
先月、ふと思い立ち、長崎県は五島列島を一人旅してきました。写真の整理を兼ねまして、ぽつぽつとアップしていこうと思います。 pic.twitter.com/NQyeGV39ud
2016-05-03 14:51:32はるか遠くにありそうな五島列島への所要時間は、羽田→福岡2時間、福岡→五島・福江島40分で、接続がよいと実は3時間弱で到着してしまいます。写真は帰りの便のものですが、島へはプロペラ機で。窓のすぐ隣にプロペラあると迫力あります。 pic.twitter.com/FeA0XF0gBg
2016-05-03 14:58:14空からはじめて見た五島列島は、こんもりした緑の山が海にぽこっぽこっと浮かんでいて、まるで古事記に出てくるオノコロ島のようでした。オノコロ島見たことないですが。しかも、イザナキ・イザナミが日本列島を産んだのちにこしらえた小島6つのうち、2つがこの五島列島の島だとか。なんとも不思議。
2016-05-03 15:05:02今回の旅の目的はバイクで島を巡ること。むかしギリシャのエーゲ海の島々でやったバイク旅のおもしろさが忘れられず、もう一度やりたいなあ、でもギリシャ遠いわな、と思っていたところ、どうも五島列島でできるらしい、と知ったことがきっかけです。 pic.twitter.com/Aq3wtKggnL
2016-05-03 15:09:31空港のある福江島で原付バイクをレンタル。フェリーで若松島へ。なぜ、渡った先でレンタルしなかったかというと、福江以外ではバイクの貸し出しがないと聞いたからです。賃料4000円/日。ちなみに福江島は川口春奈さんの出身地、人口3万6千人。 pic.twitter.com/pNIFlf1bl4
2016-05-03 15:26:02天気はよくありませんでした。福江港からフェリーに乗船。おおげさかなあと事前に用意していたライダーズジャケットが完全にフィットする肌寒さでした。港近くの食堂で昼食。「ばあちゃんや、この兄ちゃんのちゃんぽんばァ、なんぼばしょったかね!」 pic.twitter.com/MNfmGkiNLi
2016-05-03 15:32:55奈留港で結構な人が降り、若松港に向かう乗船客は私ひとりに。左右を流れていく小島に、何と言いますか「倭寇」感が漂いまくっているのです。倭寇見たことないですが。あらゆるところに船を隠せそうで、何も知らずに狭い海路を進んだら、前後にいきなり現れ、簡単に囲まれてしまいそうな雰囲気でした。
2016-05-03 15:47:55若松港に向かう理由は、「教会めぐり」です。なんと五島列島には、小さな教会が沿岸や、内陸部に、合わせて52もあります。時間も限られているので、そのうち30が集中する、中通島・若松島をバイクで巡ろう、全部見て回ろうという計画でした。 pic.twitter.com/XHtlUMEjsa
2016-05-03 15:51:21これは帰りのときの写真ですが、天気がよいので載せておきます。中通島と若松島を結ぶ若松大橋。泊まった民宿の玄関には、橋の開通時の式典で、橋を歩いて渡る、家族総出の記念写真が飾られていました。もちろん、中央のおじいさんは紋付き袴姿。 pic.twitter.com/kSBYJNoekB
2016-05-03 16:11:43民宿に荷物を置き、すぐさまバイクで出発。地図を眺めながら、道の分岐に現れるこの標識を頼りに(本当に頼りになる。この一本にすべてがかかっている)、教会を目指します。目指すは桐教会。桐というのは地名です。 pic.twitter.com/iQuLZAcyWv
2016-05-03 16:21:44本当にこの道なんだろうか、と半信半疑で進んだ先に、こうして突然視界に教会が現れたときの、ハッとする感じ。 pic.twitter.com/HObK4txCIq
2016-05-03 16:25:59「1.桐教会」に到着。この写真は島を去る日に、島の図書館の司書さんが桐教会の裏側の海がきれいです、と教えてくれたので、晴れたときにもう一度と訪れたのでした。確かにすばらしくきれいでした。筏では釣りができるそうです。 pic.twitter.com/7R7Jfj01Gg
2016-05-03 16:35:12きれいな教会の写真はしばらくないです。実際は1日目から、ぽつぽつ雨が降り始め、かなり着こんでも原付バイクでは寒く、2日目は雨具も加え、フル装備で挑みました。廃校があちこちにありまして、美しい眺めだけではない厳しい現実も垣間見えます。 pic.twitter.com/nNnCuODURw
2016-05-03 16:45:25「2.高井旅教会」に到着。今回の旅のおともをしてくれたHONDA TODAY。よく走ってくれました。 pic.twitter.com/tId1OlAjNz
2016-05-03 16:49:28「3.福見教会」に到着。スマホに頼らない、おおざっぱな島の観光地図を頼りに教会を探りあてる旅なので、しょっちゅう島の方に道を訊ねるのですが、まあ、みなさん、身振り手振りまじえ、親切丁寧に教えてくれるのでした。 pic.twitter.com/VZ2OL3uyWe
2016-05-03 16:53:37午後3時スタートだったので、1日目は終了。宿に帰投。部屋に鍵がない、宿泊も私一人だけの宿でした。民宿恒例の「こんなに食えるか」メシですが、バイクは座っているだけでも風の抵抗で結構体力奪われるので、あっさり全部いただいてしまいました。 pic.twitter.com/drVVcPRycv
2016-05-03 16:57:41「4.土ノ浦教会」から2日目スタート。運悪く春の嵐が九州を襲い、五島にも風と雨が吹き荒れ、負けないと踏ん張るも、実際は負けっぱなしで、風は怖いし、雨だと車線ですら車輪が引っかかりヒヤリとするし、ときに20キロ走行の超安全運転でした。 pic.twitter.com/aJBGnXG8t2
2016-05-03 19:32:32「5.有福教会」こんなところに教会なんてないよ、としか思えない小さな漁村のさらに端にぽつんと建っていました。廃屋の脇を通って中へ。教会はすべて開いていて、内部を自由に見学することができます。ひとときの休憩&地図チェックタイムです。 pic.twitter.com/jaqA2FrNyH
2016-05-03 19:37:29「日島曲古墓群」容赦のない暴風に吹きさらされ、立っているだけで悲しかったです。鎌倉・南北朝時代の墓もあるそうで、当時の人の感覚では、遠い京都よりも、朝鮮・中国の沿岸部のほうが地理的にも交易相手としても余程近い存在だったのでしょう。 pic.twitter.com/GgJJMQAOOf
2016-05-03 19:52:46「5.大平教会」悪路攻略という観点からは完全にボスと呼ぶにふさわしい。レンタカー屋では崖道にガードレールがないから行くなと言われるとか。完全にホラー映画で惨劇が起こる廃村直行だろと思いきや、集落が登場し教会が見えたときの安堵たるや! pic.twitter.com/KK9GGxdszD
2016-05-03 19:57:50驟雨の大平教会。よくバイク乗りの写真にある構図ですが、これ、別にバイクを自慢したいわけではなく、取りあえず止めて「さ、写真撮ろか」となったとき、もうちょっと後ろのほうがいいかなと下がった図で、単にバイクの移動が面倒なだけでなんです。 pic.twitter.com/CxMEWIOpJw
2016-05-03 20:02:48「6.大平教会」でした。これらの教会が隘路&悪路の先にあるのは、漁村のほうがずっと以前から存在するからなんですね。山の背に乗るように幹線道路があとに出来て、支線の如くそこから漁村に接続するので、港への急斜面をうねうねカーブで進むしかない。そして初見にはその道がウソにしか思えない。
2016-05-03 20:10:19若松島にある3つの教会を見終えて、中通島へ。若松大橋の横風に怯えつつ、奈良尾港の少し先、奈良尾神社へ。二股に避けたあこう樹の入口が見事です。 pic.twitter.com/m5tuntEBN3
2016-05-03 20:14:58「7.浜串教会」ここではじめて、教会の中で人に会いました。それまでは常に無人。道路も無人。どこも無人。孤独が心地よい島めぐりでした。割烹着を着たおばあちゃんが、信者さんに教会建設の由来を説明していました。 pic.twitter.com/EWvUeESkW5
2016-05-03 20:19:43