『健康診断 之 夢』【夢の話50】

実際に見た夢の話です。あっさりと忘れるせいで脈絡が無く、オチなんて物もありません。心の広い方向け。
0
天晶 @tensyou99

自分はある軍に所属していた。 かなり規模を持った大きな軍であり、各方面から様々な助力を受けたり授けていたりする。 まあ、ぶっちゃけると政府軍という奴だ。 朝方、自分たちはある古い屋敷へそれなりの人数で向かっていた。健康診断のためであった。 #夢の話

2017-01-07 00:25:21
天晶 @tensyou99

その屋敷は病院 兼 住宅で、住人達はほぼ全員がそこに従事する者であった。屋敷の歴史は古く、先の大戦の際はその知識と技術力を買われ、有能な科学者として随分と重宝されたらしい。 戦争が終わった後は再び医者業をにもどり、今回のような健康診断などを引き受けてくれている。 #夢の話

2017-01-07 00:29:48
天晶 @tensyou99

屋敷を案内され、少し広い部屋に通された。 その部屋でなんの変哲もない健康診断を行い、しばらく待たされた後、別の部屋に移動させられて予防注射を行うとの説明をされる。待たされている間に同行者の一人が手洗いを探しに行った以外は何事もなく、順調だ。 #夢の話

2017-01-07 00:31:21
天晶 @tensyou99

予防注射の後は更に別の部屋に移動させられた。人によって副作用がでる可能性があるらしい。その際にすぐに対処できるよう、待機していて欲しいようだ。 待機するために案内された部屋は、教室や講義室のような広い部屋であった。部屋のほぼ半分の所にカーテンが引かれて、2分されている。 #夢の話

2017-01-07 00:33:05
天晶 @tensyou99

眠くなった者はカーテンの向こう側にベットを用意してあるので、そちらで横になって欲しい。その旨を自分たちに伝えると、案内係は部屋を後にする。 自分は眠かったので早々にカーテンの向こう側へと歩を進める。ちなみに自分の眠気は予防注射にまったく関係ない。 #夢の話

2017-01-07 00:34:33
天晶 @tensyou99

カーテンの向こうには簡素なベットが整然と並べられていた。屋敷全体が木造のせいで、どこか大正時代を思い出させる。窓のカーテンも閉まっており、薄暗い。 そのうちの一つに横になると、布団というよりはただの布に近い上掛けをかぶり、目を閉じる。 #夢の話

2017-01-07 00:37:29
天晶 @tensyou99

自分がベットに横になった後にも何名かがカーテンをくぐり、ベットに横になったようだ。 暫くすると、複数の人物達が入ってきたのが感じられた。ひそひそと話しながらベットへと近づいてくる。どうやら、予防接種を受けた者ではないようだ。 となると、屋敷の関係者か。 #夢の話

2017-01-07 00:40:47
天晶 @tensyou99

自分は適当に当てをつけて、そのまま動かずに様子をみる。 そのうち触れられて、ゆさゆさと揺さぶられる。 自分は無視する。 #夢の話

2017-01-07 00:41:45
天晶 @tensyou99

相手は自分が起きないと認識すると、ほかの数人を小声で呼ぶ。 と、狸寝入りを決め込んでいる自分を寝返りを打たせるように転がして、何かの上に移動させる。感触からすると、担架などではなくただの板のようだ。痛い。 #夢の話

2017-01-07 00:43:23
天晶 @tensyou99

そのまま自分はどこかに運ばれていく。薄目を開けて辺りを見てみたが体全体に大きな布をかけられているらしく、詳細は分からなかった。 しばらくすると、目的の場所に着いたらしく、自分は床の上に板ごとおろされ、布を取られた状態で放置される。 #夢の話

2017-01-07 00:45:04
天晶 @tensyou99

その後、少しばたばたした気配があったが、扉が閉まる音がすると同時に静寂が訪れた。 少し寒い場所であった。 もうしばらく横になっていたかったが、そうもいかない事情があった。 起き上がり、周りを見回す。ほとんど同行者は一緒に連れてこられたようだ。#夢の話

2017-01-07 00:46:23
天晶 @tensyou99

それもそのはず、健康診断ではなく、ここに来ることが今回の目的なのだ。同行者は皆、起き上がり、互いの無事を確認する。 しかし、よくあの短時間ですり替えられたな。と、同行者の一人が待ち時間に手洗いに立った別の一人の背中を叩く。#夢の話

2017-01-07 00:47:42
天晶 @tensyou99

正直、自分も内心ヒヤヒヤしたものだ。あの時に彼が予防注射の内容物をすり替えられていなければ、自分たちの何名かは無事では済んではいない。#夢の話

2017-01-07 00:49:08
天晶 @tensyou99

異形のモノが手伝ってくれたんですよ。と彼が照れくさそうに頬を掻きながら答える。なるほど、と自分は納得した。これほど古い家ならば何かが一、二匹いてもおかしくない。 すり替えたものは?と誰かが聞くと、もうリーダーに渡してあります。と彼は晴れやかな笑顔で応える。 #夢の話

2017-01-07 00:50:56
天晶 @tensyou99

まあ、それがなくなっても証拠は十分だけどな。そう言いながら別の一人が部屋の隅にあった布をめくる。 布の下にあったは、動かない死体の山だ。 なり損ね、だろう。 #夢の話

2017-01-07 00:51:26
天晶 @tensyou99

今回の本当の目的は、この屋敷の実態調査だ。 戦争が終ってから、毒ガスなどの化学兵器などの研究はことごとく中止され、この屋敷の権威は見るに堪えないほどに落ちた。 そのことがこの屋敷の住人達には不満でならなかったらしい。 #夢の話

2017-01-07 00:52:36
天晶 @tensyou99

この屋敷の住人達は医学ではなく、毒物の扱いの方が優れていたようだ。屋敷に残された薬品や、機材を使って自分たちが返り咲く準備を着々と進めていた。 そして、作りだされたのがとある薬品だった。 それは失敗作であった。 #夢の話

2017-01-07 00:54:06
天晶 @tensyou99

もともと作り出そうとしていたモノは誰もが求める『不老不死』となる薬。 だが、出来上がった薬を投与された人間は、意志なく、生命維持をしているかも疑わしい、動く肉塊であった。 まあ、平たく言えばゾンビというやつである。 #夢の話

2017-01-07 00:55:45
天晶 @tensyou99

このゾンビ生成薬の情報が自分が所属する政府軍に入ったのはつい最近であった。しかし、この屋敷は随分と前からマークされており、今回健康診断の時期と重なったこともあって自分たちの派遣に繋がったのだ。 #夢の話

2017-01-07 00:57:29
天晶 @tensyou99

屋敷の関係者たちが予防注射と偽ってゾンビ化の注射をおこなっているとの予測をつけての対応でもあった。 さあ、脱出しよう。誰かがそう言って分厚い扉に手をかけた。 暗く、冷たい部屋を出て、自分たちは階段を駆け上がり、木造の廊下を走る。皆の手には拳銃が握られていた。 #夢の話

2017-01-07 00:59:04
天晶 @tensyou99

看護婦や医務員は捨てておく。目指すは院長室だ。 手早く入り口を包囲し、合図と共にドアを蹴り開け、突入する。 そこには血だまりを現在進行形で制作している老人と、その頭に銃口を向けているリーダーの姿があった。相変わらず手が早い。 #夢の話

2017-01-07 01:02:15
天晶 @tensyou99

倒れている老人の目の前の床には血で大きく丸が書いてあった。 突入してきた我々を見て、老人はフッと乾いた笑みをこぼした。 もう、限界だったのかもしれないな。 そう言って老人は血に濡れた手で、目の前の丸を分断するように、線を引いた。確かこの家の家紋だ。 #夢の話

2017-01-07 01:05:15
天晶 @tensyou99

人の理を外れた人に、限界などありはしない。 そう言って、リーダーは引き金に指をかける。 あるのはただ、死のみだ。 銃声。血だまりの発生源が、増える。 老人が書いた家紋が老人の流す血によって、ゆっくりと塗りつぶされていく。 この家が、終結した瞬間であった。 #夢の話

2017-01-07 01:07:40
天晶 @tensyou99

で、終了。 ゾンビ作ってどうするつもりだったんでしょうね。放牧してゾンビワールド? あとリーダーは警帽を被っとりました。 #夢の話

2017-01-07 01:08:31
天晶 @tensyou99

(注:拳銃は支給品)

2017-01-07 00:59:47