まく×目がどんどん見えなくなっていくゆた

하래 @hareon930

まく×目がどんどん見えなくなってくゆたくんのはなし

하래 @hareon930

ひょんは最近なんだかおかしい。階段から降りるときに壁を伝いながら降りる、距離の感覚が分からないのか。よく人や物にぶつかる、そんなことが増えたみたい。「まくや、また髪色変えたん？」ひょんが僕の髪の毛を触りながら言う。髪色は変わってない、他のメンバーは気付かないけどやっぱりおかしい。

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ちょっと前にメガネをかけ始めて、「かっこええやろ〜？」って聞いてきたときは普通だったのに。 「ひょん、最近目おかしいんですか、」小さい声でそう聞くと、ひょんは「…まく、後で部屋来てくれる？」って耳打ちする。吐息が耳にかかる、そんなこと気にしてる場合じゃないのに心臓が音を立てた。

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ひょんは少しずつ目が見えなくなっていってる。いつかは知られるだろうけど、今は僕しかそのことを知らない。心配の気持ちと、少しだけ優越感。僕はそんな僕が嫌いだ。 目が見えなくなるにつれて、ゆたひょんは暗闇を怖がるようになった。目を覚ました時、見えなくなってるかもしれないから。

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見えるのと見えないのの境界線が分からなくなるのが不安らしい。 みんなが寝静まった頃に、こっそり部屋を抜け出して話すのが僕たちの日課。2人でリビングのソファーと床で、手を繋いで寝る。朝早くに2人で起きて、ゆたひょんの目の確認をして、みんながまだ寝てるうちにそれぞれのベッドに戻る。

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ひょんは、ほとんど目が見えなくない。暗闇の中で、目の前の僕と、光だけ認識できる。僕を見るとき、気のせいかもしれないけど、ひょんの目は虹色に光るんだ。僕の目を片方あげれたら、同じ目で同じ世界を見れるのに。今は僕がひょんの目。たまに英語が出てちゃうけど僕の世界、全部説明してあげる。

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「空が青いです。」「綺麗な鳥が飛んでます。」「雪が降りました、積もってます、ほら触ってください。懐かしい…あ、地面滑りやすいですよ、手離さないでください。」僕は今、ひょんの目。片方の手を引いて歩いて、もう片方の手で見えてないものを触らせてあげる。雪の冷たさ、僕の手の暖かさ。

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まくがいないとき、ブレーカーが落ちて真っ暗になった部屋で1人のゆた。 「…えっ…っあ…暗っ、…見えへん…っ！！」「ぁ、まく…どこ…ひとりにせんで…！」「怖い…見え…っ…まく…助け…どこ…っこわい…っは…」半狂乱で過呼吸になるゆた。暗くて何も見えない。このまま見えなくなる恐怖。

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部屋の真ん中で自分の体を抱きしめてるゆた。「っひょん！」指を絡めて存在を知らせると、抱きついてきた身体は震えていた。「…どうしよ…見えへん…こわい…まく…見えへん…っは…」「大丈夫、僕がいます、ひょん。」酸素を求める彼の口を自分の口で塞ぎながら背中を叩く。握った手の先が冷たい。

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過呼吸は少し落ち着いたけど、そのまま小さくキスを繰り返した。絡めた指先が少しずつ熱を持つ。 光が、ひょんの虚ろな目を一瞬照らした。すぐに僕の胸に顔を埋めるひょん。「…電気、戻りましたよ」そう声をかけても、目を閉じたまま首をふる。「怖い…目開けるんが怖い…まくが見えへんの嫌やぁ…」

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ゆたをぎゅっと抱きしめて、耳元で言う。「大丈夫、見えます。もしひょんが僕のこと見えなくても、ずっとそばにいます。僕がひょんを見てます。」おまじない、そう言って固く閉じられたゆたの両瞼にキスする。ゆたがゆっくり目を開くと、優しく自分を見つめて笑う顔が見える。「ほら、見えたでしょ？」

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「みえたぁ…」安心して力が抜けたひょんの、ふわふわな笑顔が、声が、愛しい。僕たちはもう一度抱き合って、目を見合わせて、笑って、キスをした。ひょんの目が見えなくなっても僕が目になってあげる。ずっと一緒にいて、離れられないように。僕はひょんの身体の一部だから。

하래 @hareon930

とてもピュアピュアなひょん大好きまくだけど、病みまくでもいいな…実はブレーカー落としたのはまくで(暗くなったらゆたは自分を頼るしかないことを知ってるから)、ゆたが自分しか見えなくなればいいって思ってる。依存させたい。暗闇で抱きしめて、ゆたが見えないところでにやって笑ってても良い…

하래 @hareon930

自己犠牲系病みまくでもいい…ゆたを後ろから殴って気絶させて、ゆたが次に目を開けた時、病院のベッドの上で片目だけ見えるようになってる。隣のベッドにはまくがいて、「ひょん、僕たちお揃いですね。」って笑う。自分の目をゆたにあげたまくちゃ。お互い見えなくなった側の手を繋いで生きてくよ。