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하래
@hareon930
「明日のモデル、男だって。」「え、テヨ先輩とデキてるって噂あったよな？」「ショック〜わたしファンだったのに」画材を片付けながらざわつく教室の話を右から左へ聞き流す。へぇ、先輩とデキてる男ね。俺には関係ないけど。厳しい一人暮らしにはそれよりバイトとタイムセールだ。もうすぐ夏が来る。
2017-02-04 21:52:45
하래
@hareon930
腕まくりをして向かったスーパー、セールに間に合わないかも。入り口ですれ違った人にぶつかって、持ってた袋が落ちた。あぁもう、ついてない。振り返って駆け寄る。彼が俯いて覗く袋の中、卵が割れている。「すみません！新しいの買います。」俺を見上げたその人はこの世のものじゃない程綺麗だった。 pic.twitter.com/dKUu4leGBu
2017-02-05 00:35:41
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하래
@hareon930
「ほんま？」薄いカーディガンの中のシャツが汗で少し肌に張り付いてるのに心臓が跳ねた。一緒にスーパーに入って少し話す。名前はゆた、１つ年上、うるさい幼馴染がいるらしい。お詫びにご飯おごりますってアドレスをゲットした。帰宅してガッツポーズ。タイムセールには間に合わなかった。俺のバカ。 pic.twitter.com/GKJiLblKCx
2017-02-05 00:42:32
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하래
@hareon930
次の日現れた噂のモデルは昨日のスーパーの彼だった。俺を見て驚いてパチパチ瞬きする彼がかわいい。美しく、儚げな彼の服を脱ぐ姿に部屋中からため息がもれた。トランクス一枚になった身体は美しい。上半身は薄く、下半身はしっかりしている。魅力的な彼の表情とポージングに教室の全員が虜になった。 pic.twitter.com/lT4kikRiXJ
2017-02-05 00:59:27
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하래
@hareon930
強い日差しを遮るカーテン、暑いことを忘れさせるエアコン、外の世界から隔離された部屋の中で、次々とポーズを変え、表情を変える彼とそれを描く俺、世界に2人きりになった気分だった。眼球だけ動かす彼と目が合った。自分の心音がうるさくて、少し微笑んだように見える彼にバレている気がした。
2017-02-05 01:31:01
하래
@hareon930
服を着始めた彼が一斉に取り囲まれる。困った顔をする彼の前でやめろよって言おうと思った時、教室のドアが大きな音を立てて開いた。慌てた表情で現れたのは噂のテヨ先輩。シャツのボタンをとめてないゆたひょんの手首を掴んで部屋から消える。あ、カバン置きっ放し。ざわつく部屋の外は蒸し暑い。
2017-02-05 20:21:17
하래
@hareon930
ゆたひょんのカバンを持って追いかけた。廊下の隅で手首を掴んだまま、「なんで勝手に俺以外のモデルやるの…やめてよ…」って苦しそうに俯くテヨ先輩。人形みたいに綺麗で無表情って噂だったのに、全然人形じゃなかった。ただの恋する男だった。先輩の手を振り払って振り返ったひょんが俺に気付く。
2017-02-05 20:23:28
하래
@hareon930
「あ、昨日の。ここの学校やったんや。今から飲みにいかへん？？」カバンを受け取って笑ったゆたひょん。さっきまでの張り詰めた空気はどこに行ったんだ。向こうの方で立ち尽くしたテヨ先輩が俺を睨む。「…いいんですか」「ええねん、いっつもああやから。うるさ。」優越感。うるさい幼馴染、ね。
2017-02-05 20:29:38
하래
@hareon930
飲みに行って、トロンと潤んだしたゆたひょんの目を見つめていたら、お互い目を閉じてキスしていた。舌で唇を舐めると彼の身体が少し跳ねた。おずおずと開けられた口に舌を入れる。深くなるキスに、お酒の味。彼の髪に指を絡め、角度を変えて唇を味わう。「家、きますか」頷く彼の色気に目眩がした。
2017-02-05 22:02:09
하래
@hareon930
朝起きたら、安物のベッドに2人。声をかけると、うん？って目を擦るゆたひょんが愛しくて、おでこにキス。ばつが悪そうに「あ〜…付き合う？」っていうひょん。「俺は好きですけど、ひょんは違うでしょ。自分大切にした方がいいです。」でも俺はタダでは引き下がらない。「…１つ頼みがあるんです。」
2017-02-05 22:31:30
하래
@hareon930
それからゆたひょんは、俺の、俺だけのモデルになった。 2、3日に1回、狭い俺の部屋に来る。小さなスケッチブックはどんどんゆたひょんでいっぱいになった。エアコンの効きが悪いと、ひょんの肌が汗でテラテラと光る。近付いて、ベッドに手をつき、キスをする。マットレスがギシリと音を立てた。
2017-02-05 23:00:59
하래
@hareon930
ベッドでポーズをとるゆたひょんが「なぁ〜ひま〜」って足首を動かす。でも目は俺から離さない。スケッチブックの中のゆたひょんの目と、本物のゆたひょんの目が俺を見つめる。誘うような、少し熱っぽい視線が、愛おしくて仕方がない。俺だけのモデル、いつか俺だけの恋人になってくれたらいいのに。
2017-02-05 23:59:19
하래
@hareon930
冬のある日、噂を聞いた。今日のモデルは綺麗な男だって。嫌な胸騒ぎがする。急いで向かった所に、彼がいた。かっとなって連れ出す。悔しくて、悲しくて、他の奴らに見られたのが嫌で、唇を噛み締める。 「俺以外のモデルにならないで下さい…なんで…」 ひょんは俺だけのモデルだったじゃないか。
2017-02-06 00:22:51
하래
@hareon930
耳元に寄せられた唇。「ありがと、楽しかったよ。」にっこり笑うゆたひょん。 ひょんのカバンを持って追いかけに来た金髪の男。 嗚呼、成る程。 男と腕を組んで歩き出したゆたひょんが、男に見えないようにお尻のあたりで小さく俺に手を振る。彼の顔がこちらに向く、唇が動いた。「(バイバイ)」 pic.twitter.com/hhtVXM02rA
2017-02-06 00:30:31
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하래
@hareon930
ドヨに残されたのは、ゆたでいっぱいになったスケッチブック。 もうゆた以外を描けなくなってるドヨ。 てよちゃ(金持ちの坊ちゃん)は彫刻の方だったから、家の庭にはゆたの胸像がいっぱいにあるし残されてる。たまにゆたそっくりの胸像にキスしてればいい。気持ち悪いから(私が喜ぶ)
2017-02-06 00:47:34