dsHirano氏が涙し、RTした、モーリー・ロバートソン(gjmorley)氏の連続ツイート
かつてぼく自身、ラジオ番組の司会者を行っていた時、さまざまな国際問題について勉強会に来てほしい、集会やデモのアナウンスを手伝ってほしいと持ち込まれることしきりでした。でもアプローチしてくる人たちがあまりにも偏っているという印象を受けて「気持ち悪い」と判断、関わらないことを選択。
2011-03-05 16:12:01ぼくにアプローチを掛けてきた団体の多くは、他のメディアで相手にされないので、進歩的に見えるぼくをとにかく抱き込んで広告塔にしたいという素振りを見せていました。ノーギャラで利用されることにも強い拒否感を覚えたものです。いったいいくつのリクエストを袖にしたのか思い出せないほどです。
2011-03-05 16:14:55あの時代に一番問題だな、と思ったのは、活動家たちが一般の人と意識がかけ離れたところで、地球上の誰かを助けることが自己目的化していたことです。日本で暮らす日常と関係のない「世界を、地球を救う」というもうひとつの「ものがたり」をスキンとしてまとい、それに著名人を引き込むべく勧誘。
2011-03-05 16:16:32次に当時の活動家たちに感じた違和感の源は、偏った情報を「客観的な事実」としてパンフレットなどに満載し、それを「とにかく読んで、勉強してください」と送ってきたこと。問題は彼らにあるのではなく、情報源が少なすぎるということだったと思います。
2011-03-05 16:18:16「米軍の劣化ウラン弾やクラスター爆弾で子供たちが死んでいる。そんなイラクに自衛隊を派兵していいんですか?」みたいなレトリックは、質問の中にすでに「答え」が盛りこんであります。
2011-03-05 16:20:32つまりメディアの窓口が限られていて、若者が国際時事に接する選択肢がほとんどない中で「この情報はみんなに知ってもらいたい」と活動家やNPOなどがそこらじゅうにチラシやプレスキットを送っている時代には、問題の解決がマスメディアに委ねられているようなところがありました。
2011-03-05 16:22:41そこを徐々にネットなどのツールがこじ開けて今に至っています。リビアの悲観的な情報も、希望が持てそうな情報も、とにかく素早く、そしてディテールを含めて共有し、個々人が自分の中でいろいろな感情や考えを持ち続けることは、本当に大きな一歩だと思っています。
2011-03-05 16:24:00リビアに関してはカダフィが凶悪で通常の精神状態にないこと、傭兵や欧米から調達した兵器を民間人に使用していることなどがあり、チュニジアやエジプトのような展開にはなりませんでしたが、チュニジア・エジプト、そしてバーレーンの動きは明らかに世界中の市民が良い方向に影響を与えています。
2011-03-05 16:25:22また、いずれはカダフィ政権が倒れるとぼくは見ているのですが、その後でリビアの癒しを手伝うことや経済復興、そして応援のメッセージを届けることがとても大切になります。顔の見えない国連マークがついた支援物資に加えて、1対1で声をかけると、そこに生きる希望がわきます。
2011-03-05 16:26:42このように、ここ日本にいて情報を共有し、話し合い、そしてアラブ世界に発信を続けることで大きな力が生まれます。反対に見れば、日本国内のことしか意識せずに鬱々となっているよりは、世界の人達と心を通い合わせる方がよほど幸せなライフスタイルだということも言えます。
2011-03-05 16:28:04以上、手短になりましたが、これで少し明るい気分を持っていただけたら、うれしいです。日本から出来ることはたくさんある。そして世界をここから変えることはできます。日本国内を変えることも可能です。今までになかった議論を作り出し、世論を作って政治も社会も変えましょう。できます!
2011-03-05 16:31:59以上、とても大切なことだと思ったので。僕は、涙しました。同じラジオをやったことのある身での共感もあるかも知れません。でも普通の言葉ほど大切で、今回の @gjmorley の言葉は実感したことだけで綴られている。優しさと実感を持って。モーリーさん、ありがとう。
2011-03-05 16:43:45