葉桜のようなわたしで構わない いつも流れる風に遊んで #10秒で書く詩 #うたの日 #tanka #mimitanka #短詩の風
2017-02-26 22:30:01はり私はこの風を常に受けている場所から撤退した方が皆々様の御為になるのではなかろうかという風変わりにしてなかなか説得力のある思考が眼球の奥から立ち去ろうとしないのは定期的な兆候とくに大きな催しのあとや身の回りの環境の些細な変化のまえに顕著でありさらに言うな #短詩の風 #うたの日
2017-02-26 22:30:02タイトル『看板に偽りあり』 ランタンにヒグラシあり 寒山に散る柿あり 安閑に水割りあり シャンパンに気位あり 残飯に忌む蟹あり 爛漫に偽りあり 簡単に死ぬ甲斐あり 感嘆に似る愛あり 満願に静かに街 #短詩の風
2017-02-26 22:30:02化学工場の近くに住んでいる 薬品臭が濃くなれば春 君はチョコ私はイチゴあたたかい車内で食べるアイス、あまいね 風邪ひきの息子の鼻がぴゅうぴゅうと笛を鳴らしておやすみなさい #短詩の風 #いくらたん
2017-02-26 22:30:02この先に毒の沼地のあることを知りつつ進む勇者のように ケチャップが手から離れて壁に当たるスーパースローでご覧ください 舌打ちをしたことのない者だけが他人の行為に舌打ちをせよ #短詩の風 #いくらたん
2017-02-26 22:30:02ネアンデルタール人、つて書くころの世界史のノートのうつくしさ 春光や詩集にふかく差す栞 陽だまりに音符いくつか落ちてゐた誰かが吹いた口笛だらう #短詩の風
2017-02-26 22:30:02おしゃべりもしばし途切れて雲の影しろいその手にふれないままで ゆうがたの雨のしずくに濡れながらふたりたたたとあしばやにゆく 3月の記憶喪失雨上がり濡れて滲んだ境目のいろ 何ごともなかったようにかえりみち奥歯で潰すフリスクのつぶ #短詩の風
2017-02-26 22:30:02遮断桿 降りて ルビコンルビコンの 川面 ふみ切り 岸指す小石 投げられて 賽の河原に 親しらず 抜かれた頬を 熱く手の平 #短詩の風 /小林通天閣 過去作を基にした31+31です。
2017-02-26 22:30:02