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海上自衛隊とお茶くみについて(雑感)

海上自衛隊のお茶くみについての私見です。 私自身はお茶を入れる側でなくなった為、お茶くみを肯定的に受け止めている事を含み置き下さい。
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いかりくん @jmsdf19540701

【海上自衛隊のお茶汲み】について (雑感) 一般企業では、廃れつつあるお茶くみのようです。 海上自衛隊では連綿と受け継がれる作業・役職であり、一種独特な部分があります。 注:私自身はお茶をいれる立場から離れて久しく、また、以下の記述は海上自衛隊を代表するものではありません。

2017-02-28 23:41:42
いかりくん @jmsdf19540701

海上自衛隊幹部自衛官にとって、お茶くみは出世コースの一つであるとも言えるかもしれません。 特に指示がない限り、お茶くみなどの雑用はその場にいる最下級の者が行うという躾がなされています。 逆に言えば、周囲は自分よりも高い役職にあるということです。

2017-02-28 23:45:49
いかりくん @jmsdf19540701

自分よりも高い役職の中に放り込まれるとは、 (1)同期の中で出世頭であり、前期の中に配置される。 (2)大使館や他省庁に出向する。 (3)副官(いわゆる秘書)になる。 といった状況が考えられます。

2017-02-28 23:48:50
いかりくん @jmsdf19540701

(1)同期の中で出世頭であり、前期の中に配置される。 同期よりも先に昇任すると、前期と同じ階級になる訳ですが、先任順位(その階級に先になった順)では下になります。 同じ階級同士で集まる場合には、お茶くみ係になってしまいます。

2017-02-28 23:55:56
いかりくん @jmsdf19540701

(2)大使館や他省庁に出向する。 統幕・陸自・空自、大使館や他省庁、またNATOなどの外国軍などに出向することがあります。 このような出向先には曹士自衛官が帯同しない場合が多々あります。 また、一人配置の場合でも大使や本国からの視察にとっては雑用係となってしまいます。

2017-03-01 00:02:21
いかりくん @jmsdf19540701

海上自衛隊以外での経験や人脈はより高位での勤務に役立ちます。出向は出世コースの一つに数えられることがあります。 (3)副官(いわゆる秘書)になる。 司令・司令官の仕事の一つは決断することです。 ですが、どのような決断でも【情報】と【時間】が十分と言うことはありません。

2017-03-01 00:09:32
いかりくん @jmsdf19540701

【情報】と【時間】が足りない中で、どうやって決断を下すのか。 それは報告書を読んでも、体験談を聞いても中々、身に付くものではありません。 その時、その場所に身を置いて、決断を間近でみることが大きな経験となります。 司令官になる下積みとして司令官の副官をさせたりします。

2017-03-01 00:15:21
いかりくん @jmsdf19540701

つづいて、曹士自衛官にとってのお茶くみです。 曹士自衛官にとってお茶くみの機会は士官室係やCPO室係の中で行ったり、班長以下先輩に対して行うことが多いと思います。 どちらも、出世とは程遠く、好んでやる隊員は少ないでしょう。 が、私見ですが必要なことだと思います。

2017-03-01 00:23:25
いかりくん @jmsdf19540701

一言で言えば、【役立たず】の数少ないできる仕事だからです。 海上自衛官の仕事は部外での経験が余り役に立たないと思います。 大砲やレーダーはもちろん、経理や給養であっても海上自衛隊独自の計算や艦艇での大量給仕は覚えることが多いでしょう。

2017-03-01 00:30:35
いかりくん @jmsdf19540701

出来ることの少ない新入隊員にとっては、班長や先輩が落ち着いて仕事に専念できる環境をつくることが全体のパフォーマンスを上げることに貢献しているという見方が出来ます。 これは曹になっても同様です。 普通は3曹よりも2曹が、2曹よりも1曹が経験と技術と知識に勝っています。

2017-03-01 00:34:25
いかりくん @jmsdf19540701

曹同士で集まれば、2曹・3曹でもお茶くみをします。 【下の階級の者がお茶くみをする。】というのは、経験・技術・経験に応じて昇任する。階級は年齢や性別に優先する。といった考えがある世界では比較的、受け入れやすいのだろうと思います。

2017-03-01 00:39:36