もはや壁はない けれど深い空白が閉じている 世界の結び目はつんつるてんに滑る 震える指先 心のブタを クスリの散弾銃で めった打ちに がんじがらめの眠たいような クラクションのざわめきに起こされて 凶暴なやるせなさが本気で床の間に座り込む
2017-03-04 13:37:35生きたくないから 突っ立っている 食べたくないから 引きずっている 眠れないから 咳き込んでいる 死にきれないから つばを吐く 交わらないから 腐っていく 遊ばないから 突き飛ばされる やりきれないから 笑っている 続かないから 壊している
2017-03-04 13:37:49そしたら、こんどは大里が「俺も作った」と言って持ってきたのが4曲目になって、これで曲作りというのは完全に終わった。 「ガセネタ」は、明らかに音楽をやっているのではなく、バンドだったので、曲を作るというのは、お体裁だけのことだった。 youtube.com/watch?v=TKg1fI…
2017-03-05 12:07:322曲目については、すったもんだしたあげく、浜野が「父ちゃんのポーが聞こえる」という題名をつけたが、けっきょくのところ1曲目、2曲目という呼び名でしか、呼ばれることはなかった。大里の作曲による4曲目には、作曲者のイメージを尊重して「社会復帰(リハビリテーション)」という名前をつけた
2017-03-05 12:07:49椎間板ヘルニア、という怪我みたいな病気のことを知ったのは、大里がそれになったからで、大里によれば、バンドの機材を運ぶのに、「お前らが全然やらないから」それで腰を痛めたのだと、くり返し言っていて、ほんとうなら申し訳ないことかもしれなかったが、
2017-03-05 12:09:26コルセットをはめたまま立ってベースを弾く姿が「なかなかカッコいい。凛々しい」と、浜野と口々にほめあったら、「血も涙もない奴らだ」と言いかえして、笑っていた。
2017-03-05 12:09:31社会復帰 作詞:山崎春美 ダンスホールの光を浴びて 泥酔したキリストがやってくる 銀メッキの十字架を抱きしめ 地上を這いずり回る ぼくらは裸足だった あったかい 布織りの靴下欲しさに 道行く誰彼 お構いなしに 靴の裏やよだれをなめた
2017-03-05 12:25:23脱ぎ捨てられた 観念の上着 あらわれたのは ただの白黒画像だった 口々に侮辱の唾を吐きつけ 僕らは橋の上で別れた はだか そのままの心臓を 砂利だらけの地べたをひきずり 血まみれの海のなかで かすかに今日を果たしあう
2017-03-05 12:26:32ぼくらは四方八方で 別々にピストルをぶっぱなす ずれた半身と半身がよじれ あちらこちらに 穴が空いた いつになくリアルに浪はざわめき 指物師の冷たい指が哄う 真実と玩具がごちゃまぜになって がらくた市に売り飛ばされる
2017-03-05 12:27:54海底のような暗い閃きに 間違って感光させた白色フィルム 黒板に光るキラキラした瞳の 重たい夢の海に溺れそう 軽くウェーブのかかった 中近東のどこかの王子の髪型 透き通るひとつの願いはただ 涙と太陽の王国
2017-03-05 12:28:27ガセネタ予習まとめ 雨上がりのバラード facebook.com/gasenetaco/pos… 父ちゃんのポーが聞こえる facebook.com/gasenetaco/pos… 宇宙人の春 facebook.com/gasenetaco/pos… 社会復帰 facebook.com/gasenetaco/pos…
2017-03-05 14:04:53