2017/3/12足利 まんばくんに会いに行こうツアー(夜行バス~東武線~足利市駅~プラザ・ハマダ~太平記館~鑁阿寺~足利学校~足利市美術館)
気が短いので、並ぶのは苦手でしてな…ここでシュウマイとか食えたらよかったんだけど、さすがにな……。「國廣、足利で打つ」は荷物といっしょにホテルに預けてしまっていたからなあ。ポケモンやったりとうらぶやったりTwitter見たり写真を整理したりしながらひたすら待つ。
列整理の係員さんはきちんとしているし、皆さんお行儀がいいです。誰が脱いだ誰が脱がないという話を大声でしているのはいかがなものかと思ったが(笑)
館内に入ると「足利学校の入学証(入場券)をお持ちの方は観覧料が割引になりますので、ご用意ください」という案内がありました。効率化。
観覧料を支払ってリーフレットをもらってからまた展示室の外で並びますが、今度はそのリーフレットを読みながら待てばよい。壁にも拡大して貼ってあるのでそっちもお読みいただけます。このリーフレットすぎょい。展示室と廊下に貼ってある史料の内容がすべて書いてあります。そこについてはメモ取らなくてよい。すごいありがたい…。
【朗報!】「山姥切国広展」ご来場のみなさまには、ポスター同様の美しいチラシと、「山姥切国広」「布袋国広」「短刀國廣」の魅力を写真で余すところなくご紹介する、フルカラー8ページのリーフレットを差し上げます。 #足利市 #足利市立美術館 #山姥切国広展
2017-02-02 13:01:16いよいよ展示室へ…。
360度方向から鑑賞できるケースに入った脇差、布袋国広がお出迎え。布袋くん、さんざんグッズになってる写真のイメージよりちっちゃくてかわいい。短刀かなってぐらい。刃長31.2センチですからね。30センチ以下だと短刀になりますから、ちっちゃいですね。布袋ちゃんだな。
実際、とちぎの文化財など各所の登録情報では短刀とされていて、脇指(脇差)と言ってるのは美術館由来の情報のよう。ふぅん?
スポットライトがばっちり当たってて刃文がよく見えます。おどっています。個性的な彫り物もくっきり。布袋様の腕のイボもちゃんと見えますね…。このイボのため、この布袋様は刀匠の国広自身の姿を表しているという説があり。説がありです。
この薄い刀身に深々と彫り物をするとかどうかしている(褒め言葉)。反面、銘はちょっと浅くて見づらいかな。
布袋ちゃんはトランヴェールの2016年5月号で足利学校とともに詳しく紹介されていました。バックナンバーは過去1年分が無料で見られるので、まだ見てないかたはお早めに!
刀の間には長尾顕長や刀匠の国広についての解説が。講演会では「国広の師匠は謎」と3回ぐらいおっしゃってましたが、ここの解説では「鍛治を生業としていた父に教わり」とありました。どっちもあってるとすると、お父さんが謎の人ということに?
確かに、鍛冶をやっていたといっても刀を作っていたかどうかはわからないし、でも国広はちゃんと刀を作っているので刀の作り方を教えた師匠がいるわけで、お父さんがそれだったとするとお父さんにもさらに師匠がいたはずであり、系譜がたどれない…と……うーんー?(・.)
整然と列は進んで…角を曲がると、遠目に山姥切国広が。テンション上がります。オフゥ。その位置から単眼鏡で覗いてる人がいます。あー、そうやって使うのかー(?)。刀を見るなら単眼鏡を使うといい、とはさんざん聞いていましたが、どうしよっかなーと思いつつ持ってなかったのですよな…。ちゃんとした物はあまりお手軽なお値段ではないですからねぇ。
6倍のやつだと遠くから仏像を見るのにも適しているとか。ほほう…。
さらに列が進んで、いよいよ山姥切国広の真ん前へ。
写真は撮れないので市長さんのお写真でごらんください。
おふぅ…。
ライトを浴びてぴかぴかしています。意外と骨太のがっしりした姿です。なんでも、本科の山姥切は大太刀から磨り上げた物で、その姿を最初から作った国広がすごいとか…。閑話休題。
刃文すごい。炎が踊るような。時々炎が飛んでて。皆さんもこんのすけの刀剣散歩で見たでしょう、ああいうの、肉眼でも見えますよ!キエーッ!語彙力のない説明ですみません!
刀を見ているみなさんはおとなしいです。無駄な口をききません。聞こえるのは溜息のような息づかいと、美術館の人の案内の声ばかり。それに、「ありがとうございました」というお礼。みんな美術館の人に感謝して帰るんです。やだ泣いちゃう。
我々の間では刀身だけの姿が全裸で、ハバキはぱんつです。柄や鍔がついてなくても、根元のハバキだけついて展示されている場合があるからね。おやめなさいよ∑L(・_・ )
素人としては刀って柄と鞘などの拵まで含めて刀っていうイメージがあるけど、古くから残ってる刀の多くは刀身だけなんですよね。拵はおしゃれで着せ替えたりするし、保管する時は飾り気のない白鞘をつけていたり。鞘は木だから朽ちたり燃えてしまったりして残りにくい。
拵を併せて展示する時も、刀は鞘と柄を外して刀身むき出しになっています。柄の中に入ってる茎の部分、目釘穴の数とか、刻まれてる銘が見どころですから。
はいはい釈迦に説法!∠( ゚ω゚)/
「山姥切国広展」開催に際して初公開する天正打の短刀「国広」。特別展開催に際し、所有者の方からのたいへんありがたいお申し出により公開が実現することとなりました。国広作の3本の刀が一堂に会する「山姥切国広展」。ご期待ください。 #足利市 #足利市立美術館 #山姥切国広展 pic.twitter.com/yBLCnkZvfV
2017-01-21 11:40:06 最後は短刀の国広ちゃん。当たり前だが布袋ちゃんより小さい。22.8センチ。彫り物はなし。刃文はさっき見た山姥切国広よりおとなしいけど、言われてみれば布袋ちゃんと似てるかな…本当に「言われてみれば」レベルだが。切っ先の刃文の返り方とか。
なんか名刀幻想辞典見ると国広の短刀で足利学校で打ったって銘が入ってるやつがあるみたいに見えますけど、これは布袋ちゃんのことですね…?
展示された短刀の銘は「國廣」だけのシンプルきわまりないもの。見る人が見ればこの「國廣」だけでもいろいろわかるらしい。目釘穴は2個。
最後の方だったので、出る前にもう一度布袋ちゃんを見ていくことができました。うーん。刃文。写真ではわからない。こんさんぽのカメラはすごい。違う話になってきた。
美術館の人にお礼を言って展示室を後にし、書き下ろしイラストと等身大スタンドパネルが展示されている地下へ。
うおおおーーー_(:3 」∠)_ 19時過ぎまで見せてくれて、スタッフさんがみんな親切…すぎょいお…足利市美術館… pic.twitter.com/rSqpR1W5kG
2017-03-12 19:52:19話に聞いていたとおり照明の反射がきついですが、非常口の緑の明かりを目に入れてみましたよ…かっこいい…。