ふたごが生き別れないif

かく蒼碧 @cinemaomidori

ふたごが生き別れない世界の話、tosる…？

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos ルックさんとササライ様が生き別れていないもしもの話をしよう そもそもふたごが生き別れたのは紋章の器としての出来に差があったからなんだけれども、何も地下牢に幽閉することはないんじゃないの、と思う　でも、だからといってルックさんが器として失敗作なのは変わらないので

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos 他の場所に軟禁？監禁？しましょう　どこかと言うとササライ様と同じ部屋　ここからはもしもの捏造だけど、どういうわけかふたごは引き離すと酷く泣いたし、器としての機能？も二人一緒にしていた方が安定していたとかで、ルックさんをササライ様から離しておくのは得策ではなかった

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos しばらく同じ部屋で同じように育てて、とってもかわいいふたごベビーはすくすくと成長したんだけど、大きくなるとササライ様だけちょっと違う部屋に移して教育するようになる　その間ルックは部屋でお留守番　離れているのは数時間で、寝るときは一緒だったからそれほど支障はなさそうだった

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos この頃のふたごさんは超超仲良しで、何をするにも二人一緒でとにかくべったり　蜜月は多分この辺り(早い) でも大きくなるにつれてやっぱり二人に決められた奇妙なルールに疑問を持つようになっていく　まずふたりの部屋の入口そばにはいつも衛兵が交替で控えていて出入りは制限されていた

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos 部屋の出入り制限はルックだけなんだけど、ササライ様は用事もないのにルックを置いて一人でどこかに行くはずもないので、実質ふたごはやんわりと軟禁　唯一二人の部屋から中庭に出ることはできたから、全く外に出ないわけではなかったし、ここが二人の秘密の園だったとかな…(かわいい)

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos ルックの存在そのものが国の最重要機密で、表向きにはササライ様に兄弟はいないし、世話係にも箝口令が敷かれていてそもそも必要最低限の人数しかいなかったりする　ルックは部屋から出してもらえないだけで虐待はされてなかったけど周囲の接し方は明らかに兄弟で異なっていた

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos かなり大きくなって魔法も使えるようになって、それに比例してササライ様だけが連れ出される回数が増えていった　ルックは兄さん大好きだから早く帰ってこないかなーだし、ササライ様も早くルックに会いたいなーだし仲良し、しょた風土猛烈にかわいい ここからふたごの悪ふざけが始まる

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos ササライ様は外でいろんな勉強をさせられていて、それは一応ルックには内緒だよって言われていたんだけど、ぺらぺら全部しゃべっちゃう兄さん　賢い子だったから教わった内容は正確に理解して覚えて、部屋に帰ったら復習がてらルックに教えてあげるってのが習慣化する

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos ルックもそれで問題なく理解しちゃうわけだから、実質教育はふたご両方に行き届いてしまっていた　で、子供のふたごって大人よりも差異が少なくて見分けにくい、超そっくり　教育係はルックの存在は知っていても会う必要はないから尚更ササライ様との違いなんてわからない　ということは

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos 入れ替わるしかない　ルックはササライ様を誰よりも近くで誰よりも長く見てきたからフリなんてお手の物だったし、ルックも問題なく勉強できた　ただ「今日あったこと」だけはしっかり二人で共有しておかないとすぐにばれちゃうからそこだけは気を付けた

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos でもそんなことを続けられるのも少しの間だけで、真土の紋章指導が始まってからはダメだった　さすがに紋章は誤魔化せない それで結局相変わらずササライ様は「今日あったこと」をルックと共有することは欠かさなかったけど入れ替わりは無くなった

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos そうしてそろそろササライ様も神官将として働けるんじゃないかって歳になったわけです　で、ここで棚上げにしていたルックの問題にいい加減偉い人たちも目を向けるようになる　いくらなんでもこれだけ成長したんだしさすがにふたごを離しても大丈夫だろう、と

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos それが間違いだったと気付くのは、生まれて初めてふたごを二十四時間引き離してみたとき　遠征にも慣れさせなければとの計らいでササライ様だけ遠くに派遣したんだけど、その派遣先で高熱出して紋章暴れさせて大事故に　当然クリバレに遺してきたルックさんも同じ有り様

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos 理由は深く考えてないけど、長く一緒にいすぎたせいで器としての不安定さが伝染したというか、いつの間にか深く繋がってしまって二人一緒にあることで安定するように変化してしまったというか　ルックにとっては喜ばしいことに、兄さんさえそばにいれば器としてもササライ様と大差なくなった

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos なんていうか、ルックの抱えていた欠陥を二人で分け合ったみたいな…？　とにもかくにも二人一緒にいれば問題ないわけで、こうなってしまった以上二人とも地下牢行きというわけにもいかないので、苦肉の策としてルックはササライ様にいつでもどこでも同行する許可が下りた、というか命令

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos どうせ一緒にいさせなければいけないなら、いっそルックさんをササライ様の付き人というか世話役？にしてしまえと偉い人は思った ふたご二人分の世話に誰かを充てるよりも、ふたご同士で自立してくれれば世話がないということ　ササライ様は神官将として、ルックはその世話係としての生活が

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos とはいえルックの存在はあくまでも秘密なので、顔出しはNG　つまり仮面の出番ですな　例の仮面を被って、声でもバレないように極力無言で、ササライ様の陰にぴったり寄り添うように控えている仮面の世話係(笑)　執務室で紅茶入れてあげるのもルック　かわいい

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos ところでこのふたごは当然一線も二線も超えています　べったり依存してがちでお互いがいないと生きていけないレベル(紋章的な意味でも) ササライ様の教育のお陰でルックさんも英才教育を施されているも同然なので、ササライ様の秘書としても有能で、ときどき知恵を貸してあげてたりもする

かく蒼碧 @cinemaomidori

@tos そして安定して真風が使えるわけだから当然ルックさんにはほかのお仕事だって回ってきますな　ササライ様の政的の排除とかそういうことね…　必要なら影武者にだってなるよ、なんたってふたごだからね…！　ササライ様の世話役兼秘書兼影武者兼ボディガードみたいなスパダリルック爆誕

かく蒼碧 @cinemaomidori

すごい！！！！待って！！！！双子が仲良しのままで一緒にいられる平和な世界が実現した！！！！！！　tos のはなし

かく蒼碧 @cinemaomidori

もういいやtosおわり　誰か続きちょうだい…