（平泉関係無い）北上みちのく芸能まつり

　2016年8月7日、岩手県北上市駅周辺で鬼剣舞など岩手の民俗芸能を披露する祭りが行われた。
　平泉関係無いが、民俗芸能好きの清衡が義経とともに炎天下の中北上市へ。

　2016年5月4日の春の藤原まつりで平泉にて行われる予定だった民俗芸能は雨のためすべて中止になってしまった。
　清衡は地味にショックを受けた。

https://twitter.com/ou_fujiwara4/status/727695413206261760
https://twitter.com/ou_fujiwara4/status/727695997141295104

北上市と鬼剣舞と安倍氏

　平泉と関係無い、と言ったが、実際には奥州藤原氏の祖・（前九年合戦で滅ぼされた）安倍氏と北上市および鬼剣舞は深い関係がある。

　黒沢尻柵

　安倍氏の棟梁・貞任の弟である正任（通称黒沢尻五郎）の柵（古代東北の軍事施設兼居住施設）である黒沢尻柵はその名の通り、北上市の黒沢尻地区にあった。考古学的に確定されてはいないが、北上駅近くの安倍館公園が擬定地となっている。

　鬼剣舞由来

　鬼剣舞発祥伝説はいくつかあるが、そのうち一つに正任にその由来を求めるものがある。
　正任は戦の前には地面を踏み鳴らしながら踊って戦勝を祈願し、戦が終わると悪霊を鎮めるため、腕首を荒縄で縛り刀を振りかざしながら踊ったという。この踊りが民衆に伝わり今の鬼剣舞になったという。

　諏訪神社

　駅近くにある諏訪神社にかつてあった神事舞・河岸剣舞は正任の亡魂を鎮めるために諏訪大明神の神託に従って舞われたという。残念ながら今では廃絶している。

　この日は駅西口広場、諏訪神社、さくら野百貨店前で同時進行で公演が行われた。
　二人はまず鬼柳鹿児島太鼓と行山流口内鹿踊を見学。

　北上市の無形民俗文化財に指定されている行山流口内鹿踊り。「鹿踊」は「シシオドリ」と読む。
　鹿の供養のための踊りと言われるが、まるで山中で鹿たちが戯れているような印象の踊りであった。

「ほんて」→「ほんと」

　諏訪神社で行われた早池峰岳流綾内神楽は駅西口広場の鹿踊と時間が重なり、鹿踊終了後に急いで向かっても間に合わなかった。
　そのまま諏訪神社で上宿和賀神楽と宿大乗神楽を見学。宿神楽では法螺貝や剣舞が用いられた。

　諏訪神社で神楽を見学した後は、さくら野百貨店前に移動し黒沢尻北鬼剣舞を見学。

　ここまで午前中の演目。
　この日は午後から北上市文化交流センター・さくらホールで鬼剣舞全演目公演が行われた。
　鬼剣舞を披露したのは実に十団体にのぼったが、撮影しなかったため写真は無い。

　午前中は屋外で、午後は屋内で民俗芸能を楽しんだ二人。
　夕暮れの北上を散歩していたら思わぬ店を見つけた。

　
　一夜明けて。スマホではなくデジカメで撮影したものでまとめ。