2017/04/30　月末ボードゲーム会「デッド　オブ　ウィンター」「マチュピチュの王子」

ヨシダ（くま） @antonioyosida

というわけで久々に参加した月末ボードゲーム会。今回プレイしたのは以下の二つ。 「デッド オブ ウィンター」 迫りくるゾンビから砦を守り抜こうというゲーム。(ただし裏切り者がいる) 「マチュピチュの王子」は迫りくるスペイン人から街を呪術で守るゲーム。(ただし裏切り者がいる

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我々月末ボードゲーム会の蛮族酋長ことイトー先生が「協力ゲームってやってみたいですよね」というので、持ち込んだ「デッド オブ ウィンター」(以下「DOW」)であるが、見せた瞬間に「でも裏切り者がいるんでしょ？」と笑顔で言われた。その通りだよ。 pic.twitter.com/NLWgp8dNvJ

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「DOW」は文明崩壊後の世界で人類最後の砦をみんなで協力して守り抜こうというテーマ。プレイヤーは一芸に秀でた生存者のグループをまとめる隊長である。プレイヤーは多彩な能力をもつ生存者を操り大目標である「砦の使命」、個別の目標である「密命」の二つをこなさなければゲームに勝利できない。 pic.twitter.com/Wbwppn1QLI

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協力ゲームの欠点であるところの「ゲーム奉行問題」がある。「DOW」は個別の密命はようは私服を肥やす内容で砦の使命と相反する行動をとる必要もある。時には嘘をつく必要もあるだろう。そして「裏切り者」の存在だ。こいつは砦の使命もぶち壊しにし私服を肥やす憎い奴。いるかはランダムで決まる。

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「DOW」はプレイヤーが協力しない必然性があるので、ゲーム奉行が仕切っているつもりでも仕切り切れていない可能性があるし、仕切ってる人が裏切り者という可能性がある。そこらへんがいい。

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「DOW」の世界は最後の砦と６つのアイテム発掘ポイントで構成されている。砦にこもっているとそれなりに安全だがそれじゃ食料が足りなくなる。使命に必要なリソースも確保できない。だからプレイヤーは無限のゾンビがあふれる世界に冒険に出る。あとキャラクターごとに得意な建物があったりする。 pic.twitter.com/r1FdGro2VW

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というわけで今回の参加者 あんよ隊長 ザキオ隊長 ルノ隊長 イトー隊長 よしだ隊長 5人揃ったので最大人数でのプレイだ！ というわけで各自初期キャラクターを4枚からツーピックして以下のようになる。 あんよ隊 性的な図書館司書とガチムチファイヤーマン pic.twitter.com/BkRHAKIgXQ

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ザキオ隊はもう直ぐ定年しそうな校長とヒスパニック系の現場作業員のおねーちゃん ルノ隊はニンジャ、ガチの霊能力をもった占いババア。周囲からお前の舞台だけ世界観がおかしいぞ！と怒号が飛ぶ。が、こいつらめっちゃ強い。 校長は学校探索が得意だったりする。おそらく密命をこなしやすいものだ。 pic.twitter.com/lBo25T65pJ

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蛮族リーダーイトー隊は、サンタの格好をした哀れなおっさんとゴミ捨てが得意なおっさん。ふざけるな真面目に選んだのかと怒号が飛び交う。 私よしだ隊は、軍人で極めて攻撃力の高いあんちゃんと、ヘリの操縦士で極めて高い探索力をもつおねーちゃんである。 ちなみに私が裏切り者だ。 pic.twitter.com/SA2GNgu6jp

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このゲーム、ルールは難しくはないが、できることが多いのでインストが長い。半分くらいのところでザキオ隊長が「まあルール説明はこの辺にして実際に初めてみようじゃないかね諸君」と言い出す。さすがだ。よって肝心の如何にしてゾンビが攻めてくるか確認せずにゲームが始まる。いい風が吹いてきた。

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このゲームの面白いとこは、部隊の人数プラス1のダイスを振り、達成度に応じてダイスを消費してアクションを行うことだ。ちなみに蛮族リーダーの偽サンタは生贄にすると砦の士気(HPみたいなもん)が回復する。頻繁にそろそろ殺しますかと自分のおっさんを殺したがるところはさすがだ。

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今回はチュートリアル向けの使命「もっと検体を」。15体のゾンビの死体を用意しろという狂気に満ちたミッションだ。うまく殺さないと検体にできない。 このゲーム、ゾンビを殴り殺すたびに感染判定をする。12面ダイスなのだが、まれに即死する。加えて即死すると近くの人間にも感染が広がる。

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即死以外もHPが3しかない生存者につらい1ダメが半分くらいある。違う場所に移動するたびにもこのダイスをふる。嫌ならガソリンを消費して車で移動する。が、このガソリンが貴重。 15体のゾンビを殴り殺すのはそれなりの覚悟が必要だ。しかしゾンビをなめきった一同はまだ余裕を見せていた。

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出番が一巡するたびに「危機イベント」が発生する。喫緊の危機を乗り切るために特定の資源を必要個数提供しろというもの。これは裏返しにして供出する。本物を入れてもいいし偽物を混ぜてもいい。本物は1個偽物は-1個換算。偽物が一個混ざるとほぼ間違いなく失敗しペナルティ。裏切りどころだ。

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加えてプレイヤー手番ごとにランダムイベントカードが出る。これは発動条件が満たされると起きるが、大体ろくでもない。ゲーム開始直後、イトー隊隊長の偽サンタが酔っ払い味方に殴りかかるというクソイベントが起きる。今思うとかなり微笑ましいイベントだった。

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まあそんなこんなでゲームスタート。初手は俺。裏切り者の必須目標は砦を壊滅なので取り敢えず危機を乗り切る箱にゴミを混ぜ込む。あとは密命の資源を求めて適当にガサ入れをする。各自食料を備蓄したり探索する。あんよ・ザキオ隊が危機基金にカードを投下し必要最低枚数クリア。ホッとする一同。

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基金箱を一枚づつオープンしていくと俺の入れたゴミが出る。危機は乗り越えられず砦の士気が下がる。そしてみんなも「この中に裏切り者がいる」と凍りつく。そして誰もルールを聞いていなかったゾンビ追加フェイズが始まる。人数に応じて各所にゾンビが湧く。空き枠からあふれるとそこにいた人は即死。

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あまりのゾンビの量に一同固まる。二ターン目の危機がめくられるとみんな必死に資源をしようとする。食料も足りないし、初ターンでバンバン燃料使ったので迂闊に移動もできない。ゾンビを殺さないとあふれて殺される。 ザキオ隊長が「まるでSEのようだ・・・」と呟く。 pic.twitter.com/fkXCpFaMpW

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占いババアの効果で次のラウンドの危機を入れ替えられるルノ隊長が毎回「こいつはヤバイ、こいつもヤバすぎる」としか言わない。そこに意外すぎる現れた救世主が現れる。さっき酔っ払って仲間を殴った偽サンタだ。無謀にも裸で雪原を何度も横断し、ゾンビを素手で次々殴り殺しピンピンしている。

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「体力が減ったら生贄にして砦の士気回復させますから」完全に使い潰す気満々なイトー隊長の悪意を察してか最も高価なワンマンアーミーのような不死身さをみせる偽サンタ。嫌な感じがした。というのも士気は順調に破綻寸前なのだが、密命に必要な資源が揃っていない。くそサンタを殺したくなった。

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砦会議で「これなら守るより積極的にゾンビ殺そうぜ」という方針が決まる。途中愚連隊が「食料を出さねえとあとで襲撃するからな」と来たが取り敢えず後回しだ。各々の頑張りと言い訳のためによしだもゾンビ狩りをする。どんどん検体が集まる。偽サンタの野郎はほぼ無傷で殺戮を繰り返している。

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そして何を考えていたのか自分で15体目のゾンビを検体をゲットしてしまう。クソプだが、我々はいつも数を数を数えられないのでいつものことだ。やけくそになってゾンビを呼び寄せる音を爆音で流しながら足りない資源を漁り尽くして砦に帰る。「勝利条件満たした瞬間にゲーム終了」と気がつく。

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完全に裏切り者とバレていたので「いやー砦は守られましたね！」と片付け始める隊長たち。すると数ターン前に愚連隊がゲーム終了条件に備蓄食料5個追加するカードを引いたことを思い出すザキオ隊長。不意打ちであった。普通ありえないが我々は数が数えられないのでいつものことである。

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「あれ？このラウンドで士気崩壊で砦陥落？」 「いやでもあんよさんちのエロいメガネが必要な食料を持ってくるかもしれんかったし」 「ていうか俺、密命こなしてないのに終わらせようとしてたww」 「まあ、取り敢えずこんな感じのゲームと分かったということで」 全員敗北のノーゲームとなった。

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「DOW」感想。 面白い。裏切り者が一番楽しいと思う。情報量が多い割には慣れるとシンプル。ダイス目によってできることが変わるところもグッドだ。 片付け中、ザキオ隊長が「やっぱり社員は現場に派遣させてなんぼだよ！とにかく稼がないことには！」と自虐的なことを言っていた。終わり。