テキストマイニング不要論と計量テキスト分析について

KH Coder @khcoder

KH Coderの制作者自身がアンケート自由回答の計量テキスト分析に取り組んだ研究が、こちらの書籍の第9章に収録されています。 amzn.to/2sldyZJ 自由回答の分析を計画なさっている方は、よろしかったら一例としてご参照いただけますと幸いです。

KH Coder @khcoder

1つのポイントは、直前の第8章で、通常の選択肢型設問の統計分析を行なっていて、通常の設問から分かることは調べてあることです。その上で、さらにもう一歩詰めるために、自由回答が役だっていると思います。（第8章の分析・執筆は私ではなく阪口先生ですが、この2章はつながっている面があります

寺沢 拓敬 @tera_sawa

@khcoder テキストマイニングは一切やめなければならないとは主張していませんし、以前にも述べたとおり、樋口さんの提案（KH Coderの設計思想）には大賛成です。私は曖昧な全否定をしているという自覚はなく、「アンケートの自由回答欄の～」という限定をつけているつもりです。→

寺沢 拓敬 @tera_sawa

@khcoder （承前）したがって、例示の「丁寧な読解をともなわないテキストマイニング禁止」というのも私の意図とは少し違います。主観的な読解をスキップしたとしても（あるいはしたほうが）有用性が高い使用場面（例、ビッグデータ、再現性重視）まで否定してしまうのは本意ではありません。→

寺沢 拓敬 @tera_sawa

@khcoder （承前）私の中の対立軸は、アンケートの自由回答欄のテキストマイニング vs. 対話的インタビューです。社会調査一般の方法論の文脈で考えています。今まで多々考えてきましたが、アンケートの自由回答欄の分析を解析道具がなんであれ積極的に選択する意義は思いつきませんでした。

KH Coder @khcoder

@tera_sawa 寺沢さんのお話しには、とにかくテキストマイニングは駄目で、「人力でじっくり読んできちんと解釈」すべきというご主旨も含まれるのかと思っていました。これは私の誤解だったということで、申し訳ありませんでした。お手数をおかけしました。

KH Coder @khcoder

@tera_sawa 本来のご主旨は、アンケートの自由回答が駄目で、インタビューをすべきということだったのですね。この点については、見解の相違がありそうです。たとえば樋口は、選択肢型の設問の分析に加えて、自由回答【も】分析することで、さらに1歩2歩踏み込める場合があると考えています。

KH Coder @khcoder

@tera_sawa その事例を #KHCoderの本 amzn.to/2sm1My6 第6章や、『リスク社会を生きる若者たち』 amzn.to/2rTJZ4K 第9章で示したつもりです。 自由回答を上手く使えば、アンケートの計量分析という枠組みの中で、より多くの→

KH Coder @khcoder

@tera_sawa ことを調べられそうなのです。インタビューをせずにそんなことを考えるのは手抜きだと言われればそれまでかもしれません。しかし、アンケートという1つの調査法の可能性を拡げることに樋口は意義を見いだしています。

寺沢 拓敬 @tera_sawa

議事録や会議録をテキストマイニングソフトに流し込むだけの「分析」が増えてきて、こういうのは以前から懐疑的だけど、地道に精読したとしても「国際化が重要だとわかった」のようなどうでもいい結論しか導かないなら、ソフトに流し込むだけのほうがまだマシだよなという気がしてきました。ここ最近。

寺沢 拓敬 @tera_sawa

テキストマイニングソフトに流し込むだけの報告でも、度数分布表があるから、転移可能性というか、他者による利用可能性みたいなのはあるよね。誰でも思いつくことが、「思いついたプロセス」をすっ飛ばして結論が書いてあるだけだと、誰も利用できない。

Toru Oga🐣 @toru_oga

「単に《研究対象》を読んで解釈したものを「言説分析」と呼ぶな警察」としては「フリーソフトに流し込んだだけのものを「分析」と呼ぶな警察」の気持ちはよくわかる。