汚染聖杯領域ルーマニア

2017.6.3 アニメ化を記念して行われた企画のまとめです。結末は元々二つ書き下ろしていました。
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もう誰もいない @Fakespeareap

【業務連絡】企画準備の為、この時間から自動返信を停止します。急ぎの所用がある場合は、DMまでご連絡ください。上演中は対応しかねますが、その後に連絡させていただきます。また、企画は本日一日を通して行われます。途中で休憩も挟みながらの長丁場ですので、適度にミュート等対応してください。

2017-06-03 09:51:54
もう誰もいない @Fakespeareap

初回は10時からを予定しております。ポップコーンとコーラでも手にして、のんびりとご観覧頂ければ幸いです。

2017-06-03 09:53:27
裁定者 @3ce_rl

“さて、…―――これより、開幕でございます”  twishort.com/XJSlc

2017-06-03 10:01:03
もう誰もいない @Fakespeareap

(ちょっとしたお遊びです。いつかの物語を紐といて、【このTLでこの文字の羅列を見ているそこのあなた】に物語を追体験させる試みです。今日一日、男はいつかの何処かの世界線の聖杯大戦前に呼び出された赤の陣営のキャスターです。)

2017-06-03 10:01:14
もう誰もいない @Fakespeareap

(また、今回協力してくださいます裁定者様【@ruler_am 】におかれましては、男の主であったシロウ・コトミネです。4/1の企画で本アカウントに現れた彼をこちらのアカウントにて、【嘗て何処かであった聖杯大戦のシロウ・コトミネを見る】という形で演じていただく次第です。)

2017-06-03 10:01:55
もう誰もいない @Fakespeareap

(尚、物語の担い手はエイプリルフール当日の人間とは違う為、彼との祖語含めて楽しんで頂ければ幸いです。)

2017-06-03 10:02:32
もう誰もいない @Fakespeareap

(お遊びのルールの説明です。公演は本日のみで、数度に分けてお話をリプレイします。TLにおける寸劇のようなものです。この会話中のリプライは反応をお返ししますが、いつもの彼らではありませんので、どうぞそこのところをご承知の上で遊び倒してください。)

2017-06-03 10:02:55
もう誰もいない @Fakespeareap

(また、【あなた】から話しかけられた場合、彼らは【あなた】を物語に出て来る【黒猫】の役割として扱います。徹底して猫扱いされるので、犬派の人はご注意ください。つまり下手をすると、【あなた】が何を言おうと、都合のいいことに「にゃうにゃう」にしか聞こえない場合があります。)

2017-06-03 10:03:31
もう誰もいない @Fakespeareap

(ようするに演出上の都合です。これだから大人って卑怯ですね!お話が進むにつれて日常は崩壊します。時間軸は、聖杯大戦前。誰も欠けないまま、ただ緩やかに過ぎる日常と破綻していく全てを、ご観覧の皆様の妄想で補っていただければ幸いです。)

2017-06-03 10:04:03
もう誰もいない @Fakespeareap

(このお話にハッピーエンドは存在しません。このお話は報われるものではありません。このお話は、重ね重ね度し難い程に誰も救われないお話なのです。 では、たった一日、されど一日。この仕舞い込んで埃被った物語を引きずり出す羽目になった、エイプリルとフールには多大なる感謝と罵倒を。)

2017-06-03 10:04:40
もう誰もいない @Fakespeareap

(気にかけてくださった読者の皆様におかれましては、少しでも楽しんでいただければ幸いです。さて、…―――これより、開幕でございます。)

2017-06-03 10:05:02
もう誰もいない @Fakespeareap

をっほん!ここはルーマニアの大地、さる大戦よりも大分前の話です。天気はそう、よく晴れていたかもしれない。なんにせよ、朝のことでした。人里からは少し離れている教会には、それでもよくシロウ神父を尋ねに来る近隣の住民が居た。これは、彼の人柄を知ってのことでしょうが。

2017-06-03 10:08:37
もう誰もいない @Fakespeareap

何はともあれ、この日の情景を覗いてみましょう。教会には……あ、ああ、シロウ神父が居ますな。それから、少年が一人。何かを抱えているようだ。少年は困ったことがあって、恐らくは相談をしにきているのでしょう。まあ、よくある光景でした。ええ、そうでしたとも。

2017-06-03 10:10:43
もう誰もいない @Fakespeareap

……ふむ、では如何なる相談ごとなのか、耳を傾けてみましょうか。

2017-06-03 10:11:04
裁定者 @3ce_rl

犬や猫、それに類する愛玩動物というものは人の手なくして生きられぬものです。命には責任を。拾うのでしたら、最期まで面倒を見なければなりませんよ。

2017-06-03 10:11:27
裁定者 @3ce_rl

(少年を前にその人の口からため息がひとつ零れ落ちる。声には常の穏やかさこそあるものの、何処か非難の色を含んでいた)

2017-06-03 10:12:11
もう誰もいない @Fakespeareap

(どうやら、少年が小さな猫を拾ったはいいが処遇に困って相談に来ているようだ。男は何か興味でも惹かれたのか、耳を傾けている。少年が、神父である少年に「この子、どうしたらいいかわからなくて」と続けた。猫を抱き上げればわかるだろう。その猫の瞳が明らかに歪なものであることが。)

2017-06-03 10:15:17
もう誰もいない @Fakespeareap

(らんらんと揺れる両の目玉に映るのは誰の視界のものか。瞬けばすぐに消えた。まるで夢のように。)

2017-06-03 10:17:08
裁定者 @3ce_rl

(違和感ある猫の様子。彼はその変化を見逃さなかった。その特異な眼球を観察すると、それが人為的に施された物だと容易にわかる。一瞥すると目を細めて)これはまた。何処の何方かは知りませんが、子猫に惨い事をするものですね。

2017-06-03 10:20:09
裁定者 @3ce_rl

(暫しの間。──事情が変わった。命の責について説くのは別の機会にしようと考えたのだろう。やれやれといった具合に肩をすくめると、少年から猫を受け取った)仕方ありませんね。この子は教会で引き取りましょう。ただし、貴方もたまには見に来てあげてください。

2017-06-03 10:22:03
もう誰もいない @Fakespeareap

(引き取られることを了承されれば、少年は安心したように微笑んだ。シロウ・コトミネという東洋の神父がこの区域に踏み入れてから、それなりに時間が経っている。所謂ご近所づきあいというものも、そこそこに評判はいい。)

2017-06-03 10:24:02
もう誰もいない @Fakespeareap

(教会に出入りする者は、変わった人が多いというのが近隣の者の共通の認識であったが、神父である少年は誰しもが『感じのいい少年』だと感じているようだった。黒猫はシロウの腕に引き取られて、尾をぷらぷらと揺らしている。【あなた】は、その猫の目を通してこの物語を追いかけるのだ。)

2017-06-03 10:25:42
裁定者 @3ce_rl

はたしてこの出会いが吉と出るか凶とでるか。判断に難しいところですが

2017-06-03 10:28:40
裁定者 @3ce_rl

なんにせよ、これより先にあるのは前例なき聖杯大戦だ。手札はより多くあったほうがいい。

2017-06-03 10:33:33
もう誰もいない @Fakespeareap

(そうら、猫が鳴いている。転がるように駆け出して、結末は誰にも止められない。傍観者に徹するか、干渉するかそれもまた【あなた】の自由なのだ。)

2017-06-03 10:31:24
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