- takugeToson
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@yamasani_toujin @bnal_suiri ウウウウ……通信遅いのもういややぁ……(くったり)
2017-06-04 22:08:37@bnal_suiri ……リザインだ。おめでとう、君達人間の勝利だよ。……それじゃ、真相を話そうか。
2017-06-04 22:08:43真相
@bnal_suiri ---------------------- 「いい加減にしてくれ!アンタの心配は過剰すぎる、俺はそんなに頼りないか!」 「っ、それはお前が無茶ばっかりするからだろ!?」 「あれのどこが無茶だ!?俺は俺の力の範囲で文学を守りたい、ただそれだけだ!」
2017-06-04 22:09:52@bnal_suiri 国木田と花袋は、潜書についてよく衝突していた 転生して健康体を手に入れた国木田は、その身をフル活用して侵食者に挑む。けれど花袋はそれを阻むように、いつも国木田を庇っては、本来負わずに済むはずの怪我を負った。
2017-06-04 22:10:18@bnal_suiri 花袋は、恐れていたんだ。 国木田の死を。国木田を喪うあの絶望が、再び訪れることを。国木田もそれをよくわかってた。だから度々喧嘩はすれど、過度に責めすぎず一歩譲ってあげるのはいつも国木田の方だった。
2017-06-04 22:10:41@bnal_suiri ……だけど、この夜は。 「それほどまでに脆くしか見えないか!?俺がいつ死ぬか、いつ消えるか、そんな目でしかアンタは俺を見れないか!?お前に守られねば容易く砕ける、お綺麗な硝子細工だとでも!?」
2017-06-04 22:11:05@bnal_suiri 「───冗談じゃないッ!そんな見くびりを受けるぐらいなら、戦い抜いて死んだ方が余程マシだッ!!」
2017-06-04 22:11:21@bnal_suiri ……僕が部屋の前を通りかかったのは。 漏れ聞こえる喧噪が、硬い打音で途切れ、何かが床に落ちる音がした、そんな時。 部屋の鍵は開いていた。中を覗いた僕は、見てしまった。
2017-06-04 22:11:39@bnal_suiri 角が血塗られたテーブル。血の海に沈む国木田。目を見開いてへたりこんでいる花袋。そして……傍にあったナイフを手にした花袋が、自分の首を切ろうとする瞬間。 ……間一髪、その手は掴んで止められた。 止められたけれど、ただそれだけでは終わらないことはすぐにわかった。
2017-06-04 22:11:55@bnal_suiri 「…………とう、そん。はなして、離してくれ、藤村。だってオレは、オレは今、独歩を、独歩を……ッ」 花袋はそういう人だ。 明るくて良いやつだけど、酷く、脆い人。彼の根幹にはいつも国木田との別離がある。それが再び引き起こされた今、……花袋の魂が折れてしまったのが、見えた気がした。
2017-06-04 22:12:28@bnal_suiri 不慮の事故である事は見ればわかる。だけどそれは何にもならない。 自らの手で国木田を喪った。その罪が在る時点で花袋はもう生きられないんだ。今このナイフを止めたところで、おそらく何度でも、何度でも。 ……そう。その罪が、在る限りは。
2017-06-04 22:12:42@bnal_suiri 「……大丈夫だよ、花袋。」 だから僕は 呪文を 唱えた。 「君は誰も、死なせていない。」 「…………、え……?」 「これから、そういう事になる。国木田は、魔女に殺された。君も、魔女に殺された。人間は何の罪も犯していない……全ては悪い、魔女のせい。」
2017-06-04 22:13:06@bnal_suiri 「……二人は何も起こしてない、何も変わらない、二人のままだよ。いつまでも変わらない、僕の友達。」 呪文の最後の節を唱えよう。国木田の行く道に、花袋の来た道に、降りかかった汚れを、消し去るべく。 「────だから。そのナイフを、『魔女<ぼく>』に、渡して。」
2017-06-04 22:13:28@bnal_suiri ……後は概ね、君達が撃ち抜いた通りだよ。 渡してもらったナイフで花袋を刺し殺し、国木田にも同じ傷をつける。傷のある国木田の首を切り落とし、花袋の首も同様に。そして二人を惨たらしく、滅多刺す。 二人の首を使って部屋中に血の陣を描いた。テーブルの血痕が隠れるよう派手に、狂気的に。
2017-06-04 22:13:58@bnal_suiri これだけ装えば、魔女の仕業にしか見えないはず。そして最後に、魔法の仕上げ。 花袋の腰のチェーンを拝借し、内鍵のツマミにテープで貼り付ける。そして二人の首を持って廊下に出て、ドアの下からチェーンを引いて回収。密室から首が消えている、魔女の犯行が完成した。
2017-06-04 22:14:18@bnal_suiri ……これが事の顛末。僕にできた、精一杯の魔法。 だけど撃ち抜かれちゃったから、魔法の時間はもうおしまい。ここまでお付き合い、ありがとうね。
2017-06-04 22:14:29合戦後
@takugeToson @bnal_suiri お疲れ様。魔法は消えてしまったけど……、彼らが醜い心で殺しあった訳ではない。《君たちは友人を愛していた》よ。探偵である僕が証言するね。
2017-06-04 22:17:12@takugeToson @bnal_suiri ……君もお疲れ様。休んでいい。 やっぱり利己主義な心ではなく、君には確かな友情と愛があって、ほっとしているよ。
2017-06-04 22:18:32@bnal_suiri うおー!卓で全然追えてなかったけど終わったようで!お疲れさまです!盛り上がったよーでなにより!(*⁰▿⁰*)
2017-06-04 22:19:16