- miyako385v2
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@tristarwats #えんじ悪友概念 おおとり「シッポだ!いいなー(さわさわ)」 もず「フォッ ポッ ポポポ ヒィンゥ ポッポ…!」 『ガシャ(もずのスカートから金色のコップが出てきて割れる)』
2016-06-24 19:07:36@tristarwats #長い戦いの末もずの体を借りた誰かにクスと増えた尻尾こと聖杯の使用権を贈られたおおとりちゃんが事態の収拾を願ったために全てが都合よく解決する回
2016-08-07 14:27:16おおとりはもずに連れられて最深部ゲート前に立つ。別次元からえんじオルタ召喚を成し遂げたSKT教団は内実オによって自己崩壊した。全てはここに終わろうとしている。……そう、全て。1 #mztk1837
2017-06-06 19:32:59「まだ、まだ悪い夢だって思う」「どうでしょう。でも、全ては起こり得ること」 ゲートはハッキングせずとも正常に稼動し、最深部の秘匿をあらわにしていく。隣を見ると、もずは微かに笑っていた。今や耳も尾も隠さぬもずの知性と人間性は加速度的に高まっているように思う。2 #mztk1837
2017-06-06 19:34:08今や残っているえんじはオルタを打倒したおおとりと、ヘンになったもずだけだ。皆消えてしまった。まるでオルタたちとの対消滅が決定付けられていたかのように。3 #mztk1837
2017-06-06 19:34:44ゲートの奥はここまでの雰囲気とは対照的で、真っ白な部屋だった。だがここまでと同じように、いくらかの血だまりと職員の死体がある。それは、中央の召喚ポータルで二人を待ち構えていた。「遅刻だぞ自分。ルーズなのはまあ、知ってるけど」4 #mztk1837
2017-06-06 19:35:35「……もしかしてお前もずか?」「なんだいおおとり。改まって。名乗る必要性が?」童女めいたアシンメトリーの、白い髪。他の例に漏れないのであればオルタというのが正しかろう。「教団に呼ばれたのか?」5 #mztk1837
2017-06-06 19:38:59「教団?ああ、これね」もずオルタは死体に目をやって、片手で合掌のジェスチャーをする。「とても見ていられないんで内側から破壊した。これから片付けるところだ」「じゃあ」「味方じゃない。ソレがそこにいる限りはな」内部崩壊の元凶の元凶は、おおとりの隣のもずを見た。6 #mztk1837
2017-06-06 19:40:17「こりゃ奇遇。同じこと考えてたよ」「たわけ。元々そのつもりだろ」にわかに殺気立つ二人を止めんとしたおおとりを、もずは手で遮った。「もず!」「今回は観客だ。最後の一人が死んじゃお話にならないでしょ」もずは最後に残った武器……フッソを構えて走り出す。7 #mztk1837
2017-06-06 19:40:53「異物は排除する」吼えたのはどちらのもずか。いや、両方だったのだろう。許容するわけにはいかないからと。これから始まるのは二人の信念のぶつかり合いだ。他のえんじ達と何も変わらない。8 #mztk1837
2017-06-06 19:42:12唯一オルタを打倒し対消滅を免れたのがおおとりちゃんであったことは注目に値する。対話が対消滅のキーになる可能性? #mztk1837
2017-06-06 19:42:52信念のぶつかり合い……対消滅……ってこれおおとりが対消滅しなかったの普通に普段通りに殺しちゃったからだな? #mztk1837
2017-06-06 19:43:53「此度は外界からやってきおったか!おまえは何から何まではぐれ者さな!」「そういう貴様はいよいよもって世界の中心気取りか、ええ?」「ぬかせ!」もずの力任せの一撃でもずオルタが吹き飛ばされる。だが表情ひとつ変えぬもずオルタを見、もずは呟いた。10 #mztk1837
2017-06-06 19:44:40「全てはあるようにあるだけと判っとろうが。我らは本来闘争には至らんはず」「どうだか。だが自分に無関心のおまえがと考えればそうだ。正気に戻ったか?」もずの眉が動く。そして何か声をかけようとしていたおおとりを振り向いて言った。11 #mztk1837
2017-06-06 19:45:31「おおとり、壁際まで離れろ」「え?」「あの阿呆、何を考えとるか予想がついた。すぐにとどめをくれてや――」もずが向き直ったその時、強い破裂音とともにもずの背中の肉が吹き飛んだ。「な」12 #mztk1837
2017-06-06 19:46:20「生かせば必ず禍根を残す、とは何の台詞だったか」もずオルタの手には長身の、猟に用いられる単発銃があった。ホローポイント弾丸がもずの腹部を撃ち抜いたのだ。「復讐なんてガラじゃあないが……常々、一撃浴びせてやりたいとは思ってたんだ」13 #mztk1837
2017-06-06 19:47:04「ぐぬ」もずオルタはたまらず膝をついたもずの懐に潜り込み、傷口に腕を突っ込んで引っ張り抜く。「もず!」鈍化した一瞬の中で眺めるそれは、まるで花の開花映像だ。ぐしゃりと崩れ落ちたもずは、周囲の死体と同じものになった。14 #mztk1837
2017-06-06 19:49:42「とてもじゃないが手を合わせる気にはならんな」もずオルタは深く溜息をついて、諦めたように片手で合掌する。そしてもずの死体に蹴りを入れてこう言った。「さて、二回戦といこうか?わたし」15 #mztk1837
2017-06-06 19:50:15「おい」おおとりはたまらずもずオルタにくってかかる。「もずはもう」「――ああそうか、こっちのきみはまだ知らないのか」「何をだよ」「ならもう少し離れたほうがいい。こいつはな」もずオルタの言葉は、突然の異音に遮られた。16 #mztk1837
2017-06-06 19:51:34「……は?」骨の折れる嫌な音と粘度の高い水音と共に、もずの死体が、動いている。背中が裂けて筋繊維が剥き出しになり、尾をはじめその体躯が肥大化していく。「こういう生き物なんだ」死体だったものから現れたのは、おぞましい巨躯の狐だった。17 #mztk1837
2017-06-06 19:52:21