#USSFitzgerald 第7艦隊司令官ジョセフ・アーコイン中将による記者会見「Media Conference」（2017/6/18）

記者会見の様子

※発言は2時20分頃です。訂正します。

続き)

司令官：
残念なことですが、どういう状況で、一体何が原因で衝突事故が起きたかわかりませんが、これから捜査によって明らかにされていくものだと思っております。
それと同時に、私は素早く支援をくださった日本の同盟の皆様、カウンターシップの皆様に敬意を表したい。それから心から"ありがとう"と言いたいと思っております。

私たちが最初の医療移送を行ったときに、日本の海保のヘリコプターと船が助けてくれました。
私たちの艦長であります、ブライス・ベンソン中佐の移送は、海上自衛隊のヘリコプターで行われております。
二回目の医療輸送は軽症を受けた二人の海軍兵に行われました。艦長を含め三名につきましては海軍病院の方に入院しています。

事故が起きてから間も無くですね、"USSフィッツジェラルドの緊急ファミリーサポートセンター"を作りました。
そして数時間以内に増設されました。
そこに対する電話番号というのはソーシャルメディア等を通じまして発表し、日本にいる家族、そして本国にいる家族と連絡がつくようにしています。
このサポートセンターというのは、毎日オープンしており、
牧師、カウンセラーが待機しています。
それはファミリーサポートセンターの4階にあります。

皆様に一番伝えたい、はっきりさせておきたいのが、
私は一番集中したいことは、悲しみに暮れている家族の皆さん、そして乗組員、乗組員の家族、フィッツジェラルドの関係者に対して支援を集中したいことです。

昨日、船が帰ってきたときは横須賀のコミュニティから多大なサポートを受けることができました。
その中にはNWR(米海軍福利厚生機関)、港湾局、そしてUSO(軍サービス機関)とか、様々な所から家族や乗組員に対して多大なサポートを受けることができました。

皆様にお願いを申し上げます。
と言いますのも、このいま家族を亡くされたものがいるものですから、彼らのプライバシーをぜひ尊重していただきたい。
それからぜひ彼らに対して思いをはせ、祈りを捧げていただきたいということです。

次のニュースのアップデートは午後6時を予定しています。
それでは皆様から質問を受けたいと思います。

日米メディアからの質問

米メディア「二つ質問があります。
いろいろ報道されていますが、フィッツジェラルドの右舷にダメージを受けており、衝突原因について憶測が流れていますが、どう思われますか？」

司令官「私は何もわかっていないので、憶測はしません。これについては調査に任せます。調査については将官を任命して指揮しています。それから2時20分にいったい何が起こったのかについては憶測しかできないので、それについてはお答えしません。」

米メディア「二つ目は日本の捜査機関に、イージス艦フィッツジェラルドへアクセス（捜査許可）させますか？」

司令官「いろいろな捜査が行われると思いますが、必要とあれば色んな捜査に協力するが、いまの段階ではどうにも言えない。ご覧いただいていると思いますが、右舷側に大きなダメージを受けていると思います。船はしっかりと傾いております。ということで、傾いた船を持ってきたことで、乗組員たちのプロフェッショナリズム、努力について称えていただきたい。」

日本メディア「この捜査に第一捜査権、地位協定があるので日本側は捜査できないのでは?将官を立てて捜査を始めるということは、日本の捜査機関に捜査をさせないのでは?」

司令官「米海軍のマニュアルには事故が起きたい際の捜査マニュアルがあるので、それに従い、私の権限で捜査官を任命した。日本の捜査については今後、いろいろ捜査されると思いますが、必要であれば協力する。これから協力して捜査していきたいと思う。」

メディア「船の右舷には非常にダメージを受けているが、今後船は修理するのか？退役するのか？」

司令官「いま私は乗組員、家族へのサポートをしないとけない。後ほど、ダメージを調べ、わかったときに修繕されるだろう。酷いダメージは受けいるが、修理をして必ずや将来的にフィッツジェラルドは海に戻ります。それは数ヶ月かかります。」

NHK「機会をいただきありがとうございます。いま見つかっていない乗組員はいるのでしょうか？現在、海の中に」

司令官「わたしたちは捜査の結果、行方不明の乗組員を見つけることができた。しかし、何名かは"数名"として、数字については控えさせていただきます。
乗組員には家族がいて、家族に尊重して、確実な数については、いまのとことは控えさせていただきます。」

ワシントンポスト「事故が起きたとき、何人ブリッジにいたのですか？ナビゲーションシステムに問題があったのか？」

司令官「はっきりとした数はわからないが、通常夜勤するときの数の乗組員が働いていたと思います。
ナビゲーションシステムにはダメージは受けてない、問題ないと思います。」

abc「乗組員の数が非公表ということですが、捜査活動はまだ続いているのですか？終わっているのですか？」

司令官「捜索活動は終わっている。数が言えないのは、家族への通知がまだ終わっていなのです。
みなさま家族へのプライバシーの尊重し、遺族の皆様に心根に思いをはせてください。それから尊重してくだい。
通知が終わってから、名前、人数を皆様にはっきりとお知らせします。今しばらくお待ちいただきたい。
そして遺族の気持ちを尊重してください。」

CNN「事故当時、亡くなった乗組員はどういう状況だったのか？彼らは起きていたのか？寝ていたのか？取り残されたのか？
それから、どういう風に衝突したのか？直角に突っ込んできたのか、すれ違い様に入って行ったのか？
穴をみれば大きなインパクトがあったのはわかるが、二万二千のタンカーが横から突っ込んできたように見えます。
艦長についてはインタビュー可能ですか？」

司令官「いまのところはわからない。ただ、発生時間が深夜2時20分ということもあり、当直の乗組員は起きているが、
艦内にいる大体の乗組員は寝ているときである。
そして、キールの近くにに大きな穴が空いたので、一気に浸水がはじまったものと思う。
彼らが見つかったところは二つの居住区で、そこには116名が寝る場所だったんですけど、
そこの場所に水が一気に流れ込んできた。
他の乗組員は船が沈まないようにいろいろ努力をしたと思うが、それでも亡くなった。
亡くなった人たちがどういう状況だったのかわからない。
浸水は早い段階で一気に起きました。

これ(衝突状況)に関してはまだ調査が行われてないことから、公表は控えます。

艦長はその当時艦長室で、休んでいたところでした。
そのとき艦長室はタンカーの直撃を受けています。
その状況で生きていることだけでも奇跡です。
艦長はまだ病院にいまして、インタビューというのは予定されていません。

どうもみなさま本日はありがとうございました。」

米海軍広報「今後のアップデートにつきまして、何かわかり次第日々アップデートをしていきます。
どうかWebサイト( http://www.c7f.navy.mil/ )、ソーシャルメディア等をフォローしてください。
そこに、なにかわかり次第情報を更新していきますので、どうぞよろしくお願いします。」

18時のアップデート：
USS Fitzgerald Collision Update (6:03pm JST June 18, 2017)
http://www.c7f.navy.mil/Media/News/Display/Article/1217830/uss-fitzgerald-collision-update-603pm-jst-june-18-2017/

記者会見のプレスリリース：
Vice Adm. Aucoin holds press conference in front of USS Fitzgerald
June 18, 2017
http://www.c7f.navy.mil/Media/News/Display/Article/1217832/vice-adm-aucoin-holds-press-conference-in-front-of-uss-fitzgerald/

記者会見動画：