青蘭学園学級日誌まとめ

今までありがとうアンジュ・ヴィエルジュ。色々な思い出を込めて、またいつか
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青蘭学園 学級日誌 @Ange_SeiranDays

【ある日の新生徒会長16】 理深き黒魔女。それは、真実を解き明かす才を認められ授かった二つ名だ。 けれど、この言葉の真意は分からないままでもいいとソフィーナは思う。 この日常が。 この世界が。 その未来が。 とても大切で、そのことを、美海とは共有できている―それだけは分かるから。

2016-10-04 23:59:48
青蘭学園 学級日誌 @Ange_SeiranDays

【ある日の新生徒会長15】 普段と、どこか違う色を帯びた言葉。 きっと彼女は、自分が勘違いしかけたような意味で話したわけではないだろう。 けれど、美海は嘘を言わない。 だから「大切な人」というのは、本心なのだ。 それだけで、ソフィーナは心が温まるのを感じる。

2016-10-04 23:57:01
青蘭学園 学級日誌 @Ange_SeiranDays

【ある日の新生徒会長14】 「でもね。私は、思ったことはちゃんと言いたいから、伝えておくね」 そこで言葉を切り、美海は佇まいを正す。 「ソフィーナちゃんは、これからもずっとずっと、私の大切な人だよ」 「そ、そう。ありがとう」 「だから、これからもよろしくね、ソフィーナちゃん」

2016-10-04 23:55:55
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【ある日の新生徒会長13】 まずい。 なかなかどうして、これはその、とても、恥ずかしい。 「こ……ここで嘘をついてどうするのよ?」 「嬉しいなー、ソフィーナちゃん、そういうことめったに言ってくれないもん」 「こ、言葉にするまでもないでしょう?」 「そっか……うん、そうだよね!」

2016-10-04 23:55:21
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【ある日の新生徒会長12】 すーはー、と深呼吸。 なるべく余裕たっぷりに。 魔女王の次期後継者、理深き黒魔女の名に恥じぬよう、あくまで優雅に回答するのだ。 「…ええ、私もよ、美海」 「ホントにっ?」 弾けるような笑顔で、嬉しそうに顔を覗き込んでくる美海。

2016-10-04 23:50:57
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【ある日の新生徒会長11】 待って待ってそんなことはどうでもいい。 今、美海は何と言った? そういうことをさらっと言うから誤解されるのよ、と叱りかけたのを、ソフィーナはぐっと飲み込む。 これはチャンスだ。 たまには自分の気持ちに素直になってもいいかもしれない。なにしろ3周年だし。

2016-10-04 23:50:11
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【ある日の新生徒会長10】 「私、ソフィーナちゃんのこと大好きだから」 「な……」 美海の真っ直ぐな眼差しと言葉。 ソフィーナの思考が止まり、反応に窮する。 ……まさかの4番ですって?

2016-10-04 23:49:12
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【ある日の新生徒会長9】 ソフィーナの明晰な頭脳は、いくつかの候補を瞬時に提示する。

2016-10-04 23:27:04
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【ある日の新生徒会長8】 この間のは、いわゆるウロボロス的な過ち。 ノーカンとは言わないが、親愛表現の延長にあるものなのだ。 そういうことにしておきたい。 「そっか、よかった!」 …『よかった』? それは如何なる意味を持っているのであろう、とソフィーナは疑問に思う。

2016-10-04 23:21:52
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【ある日の新生徒会長7】 原因は、主に眼前の日向美海。 「というか。なによその『そういう相手』って」 「え? それはその…ちゅー、とか?する人…みたいな?」 「は…はぁー!?ない!ないわよ!」 ダークネス・エンブレイスにいた頃は、自分で言うのも何だがほぼ引きこもって研究一筋。

2016-10-04 23:21:09
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【ある日の新生徒会長6】 ソフィーナが外出することは少なかったし、話し相手もリゼリッタやアルマリアくらい。 そして、二人とも今では青蘭学園にいるので、わざわざ昔話をする必要もない。 なにより正直なところ、青蘭学園に来てからの日常のほうが、面白くて刺激的だから、というのも大きい。

2016-10-04 23:17:31
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【ある日の新生徒会長5】 美海は続ける。 「私、黒の世界にいたときのソフィーナちゃんのこと、あんまり知らないから。そういう相手もいたのかなぁ、って思って」 「…確かに、あまり話したことはなかったわね」 話したくないわけでなく、わざわざ話すことがないのだ。

2016-10-04 23:17:20
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【ある日の新生徒会長4】 「闇堕ちしてたとしても、自分でしたことだもん。自分で責任は取らないとね」とは、作業中の美海の弁。 これにソフィーナは、美海の生徒会長としての自覚と成長を実感したものだが…

2016-10-04 21:53:23
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【ある日の新生徒会長3】 「その時に、ソフィーナちゃんが大暴れしたって聞いて」 「貴方に言われたくないわね!」 修復で最も大変だったのは、美海が風で吹き飛ばした、広範囲に渡る残骸の処理だ。 もっとも、その殆どは美海自身の手によって行われた。

2016-10-04 21:52:33
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【ある日の新生徒会長2】 先日のウロボロスの侵攻によって、青蘭学園は大きな打撃を受けた。 しかし、施設こそ損傷はあったものの、復興も進み人的な被害は皆無。 リンクを逆手にとった侵蝕は、解析によって対抗措置が完成。 活気に満ちた今の青蘭学園は、日常を取り戻したと言えるだろう。

2016-10-04 21:50:59
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【ある日の新生徒会長1】 「ソフィーナちゃんって、アルマリアちゃんのこと好きなの?」 「ごほっ……」  美海の唐突な問いに、ソフィーナは飲んでいた紅茶でむせる。 「な……何をいきなり」 「んー。この間、私たち闇堕ちしたじゃない?」 「そんな軽く言われても……」 pic.twitter.com/whpCZ9TiPl

2016-10-04 21:33:23
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【ユニとアインスの始末書日誌34】 だが、ユニは諦めない。 「いや小麦から作れば、あるいは――」 遠くない未来。 ユニが、同じく稲作に情熱を燃やすマユカ・サナギと双璧を成す緑の世界の植物学者になろうとは、この時――誰も、知る由はなかった。 【ユニとアインスの始末書日誌・完】

2016-04-18 18:17:40
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【ユニとアインスの始末書日誌33】 さらに数日後。 「小麦粉、卵、牛乳、砂糖、バター…なんだこの金額は!?」 ユニは財布の軽さを以って、全く節約になっていない事実に気づいた。 そう…お菓子は基本的に、自分で作ったほうが高くつくのだ。 店の価格は大量生産による努力の産物なのである。

2016-04-18 18:16:39
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【ユニとアインスの始末書日誌32】 「で、何が食べたいんだ」 「ドーナツ」 「またか!?」 始末書の作成がなくなったことによって浮いたユニの時間は、そのまま料理に充てられることになる。 (まぁ、始末書を書くよりはよほど有意義か) 嘆息し、ユニは今日も生地をこねるのだった。

2016-04-17 14:05:40
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【ユニとアインスの始末書日誌31】 驚くべきことに。 この後しばらく、ユニの始末書生活は終わりを告げた。 アインスが劇的に優等生化したためだ。 その代わり… 「ユニ。おなかすいた」 「夕飯時に当然のような顔をして上官の部屋に居座るなよ…」 しかも部屋は施錠しているというのに。

2016-04-17 13:55:51
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【ユニとアインスの始末書日誌30】 「おいしい」 「そうか」 「今までたべたドーナツのなかで、いちばんおいしい」 うんうん、と頷きながら、次々にアインスはドーナツを頬張る。 素直な賛辞に、ユニはむず痒さを覚える。 「まったく…そうしていればお前も普通の子供なんだがな」

2016-04-17 13:21:32
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【ユニとアインスの始末書日誌29】 「たべていいの?」 珍しくアインスが許可を求めてくる。 「ああ」 若干の感動を覚えながらユニは頷く。 アインスが紙袋からいそいそと取り出したのは、シンプルな揚げドーナツ。 袋で閉じ込められていたこともあってか、実に食欲をそそる香りだ。

2016-04-17 13:18:21
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【ユニとアインスの始末書日誌28】 「本当にユニ、ドーナツ、作れるの…?」 「まだレパートリーは少ないがな。ほら」 差し出したのは、作ったばかりのドーナツが入った紙袋だ。 「おお…」 神聖なものを目にしたかのように、耐油紙の袋を受け取るアインス。 その目はキラキラと輝いている。

2016-04-17 13:13:01
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【ユニとアインスの始末書日誌27】 「ドーナツを……作る?」 まるで雷に打たれたかのような驚愕の表情を浮かべるアインス。 「…神?」 「王を超えた!?」

2016-04-13 14:32:01
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【ユニとアインスの始末書日誌26】 「一人でドーナツ食べてきたの?」 ずらり。 アインスのエクシードであるミリアルディアが発動し、無数のナイフが出現。 浮遊する切っ先がユニを的確に補足する。 「待て、話を聞け」 「ぬけがけドーナツのつみはおもい」 「ドーナツを作ってきたんだ!」

2016-04-13 14:31:21
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