アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、めぞん一刻91話脚本:物語を盛り立てる「キャラクター」としての煙草や木の葉

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思ったがこの方の歴史は膨大すぎた。 今回はめぞん一刻91話脚本。 前回はめぞん一刻脚本86話 https://togetter.com/li/1123334 続きを読む
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まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きというだけで始めてしまった、カイジのシリ構、高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。 今回はめぞん一刻91話脚本。 前回は同作86話脚本 togetter.com/li/1123334togetter.com/id/makimogpfb

2017-06-29 19:43:04
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91a めぞん一刻は、アパート一刻館管理人の未亡人・響子と、一刻館住人・五代のラブストーリー。 前回まで: 五代がこずえ(五代のガールフレンド)にプロポーズしたと勘違いした響子は、管理人業務を放棄し実家にこもってしまう。五代は何度も説得に行くが響子は戻らず…

2017-06-29 19:43:13
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91b 響子の父のお節介もあり、一刻館オーナー(響子の亡き夫の父)は管理人代行を五代に依頼。代行者が五代であることを知らない響子は、代行者が決まったことに狼狽する。このあたりで、高屋敷氏特徴である無機物のアップが続き、物がキャラとして活躍している。 pic.twitter.com/sGVKQ9TxOU

2017-06-29 19:43:50
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91c 心配になった響子は一刻館を覗きに行く。だが入りずらく、まずスナック茶々丸(一刻館住人のたまり場で、住人・朱美の勤務先)に立ち寄る。だがそこには、五代を除く一刻館住人が先客として来ていた。四谷(一刻館住人)がその場をとりなし、響子を着席させる。

2017-06-29 19:49:21
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91d 茶々丸のマスターは、絶妙なタイミングで響子にコーヒーを出してくれる。ここもコーヒーのアップが入り、特徴的。また、同氏ポリシー「相手の事を考えた贈り物」が見える。ジョー2脚本にて、サチ子が葉子にカイロをくれる場面と比較。 pic.twitter.com/tPJOjm6Y7Y

2017-06-29 19:53:27
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91e 朱美は響子に、逃げ続けていると五代とこずえが接近するかも、とか、(朱美自身が)五代を誘惑するかも、と響子を煽る。五代とやっちゃうよ、とも言う。ここの朱美の、煙草演出が渋い。煙草をキャラとして扱う、同氏特徴が出ている。カイジ・DAYS脚本と比較。 pic.twitter.com/EBrKe9LlG3

2017-06-29 20:00:36
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91f 響子は意地をはり、「そうなったらそれまで」だと言い、茶々丸を出ていく。 響子が出て行ったあと朱美は、「あれくらい言わなきゃ戻ってこない」「厄介な女」と言う。「厄介な女」と言う所で煙草の吸い殻のアップになる所に、同氏特徴が出ている。 pic.twitter.com/sfzck9VT0I

2017-06-29 20:05:50
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91g 響子は朱美の言葉を気にしつつも、一刻館に向かう。響子がこっそり一刻館を覗くと、五代が管理人代行を四苦八苦しながらやっていた。 五代のレアな管理人姿と、チエちゃん奮戦記脚本の、労働するテツのレアなエプロン姿が被る。(奮戦記は、めぞん一刻の後年) pic.twitter.com/M8LBeT4Vhs

2017-06-29 20:11:05
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91h 管理人代行が五代だとわかった響子は安堵し、立ち去る。 その夜、バイト中の五代に朱美から電話がかかってくる。朱美から指定された場所に行くと、そこはラブホテルだった。酔って寝てるうちに男が帰ってしまったので、ホテル代を立て替えて欲しい、という用件だった。

2017-06-29 20:17:37
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91i 用件を済ませてラブホテルから出てきた五代と朱美は、こずえと、その友達にバッタリ会う。こずえはショックを受けるも、他人のフリをしてその場を去る。 翌日、五代はそれを気に病みながら一刻館の掃除をする。葉っぱの意味深アップが同氏特徴的。 pic.twitter.com/Ni90o2zNKh

2017-06-29 20:24:25
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91j 朱美は、こずえと決着ついたのだから感謝しろ、と五代に言うも、五代は、別れ方がマズイと気にして、こずえに電話をかけるが、電話を切られる。朱美と一之瀬(一刻館住人)は、こずえの胸の中で、自分がキレイなままでいたいと思うのは虫がよすぎる、と五代を非難する。

2017-06-29 20:32:14
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91k 一之瀬は響子の実家を訪ね、こずえと五代は完全に別れたと報告し、また、五代がこずえにプロポーズしたというのも響子の完全なる誤解だと説明する。ここも、一之瀬の喫煙仕草が渋く、特徴が出ている。 一之瀬の説得を受け、響子は一刻館に戻ることにする。 pic.twitter.com/SLVvQmDsDk

2017-06-29 20:37:28
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91l 一之瀬は、一刻館の皆に響子が戻ってくると報告し、五代達は喜ぶ。五代は皆にいいようにからかわれるが、宴は盛り上がる。皆の様子が和やかで疑似家族的(特徴)。翌朝、賢太郎(一之瀬の息子)と五代は響子が戻ってくる事を楽しみにする。五代の喜び方が幼い(特徴)。 pic.twitter.com/2iIlDsJTHt

2017-06-29 20:45:33
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91m 一刻館に向かう響子は、偶然こずえと会う。踏切の雑踏の中邂逅する二人が、横断歩道で邂逅するカイジと遠藤さんに被る(カイジ2期1話脚本)。しかもカイジ2期はアニオリ。同氏の好きなシチュエーションかも。ちなみに踏切演出は、同氏師匠の出崎統氏がよく使う。 pic.twitter.com/NXSjT4j4eA

2017-06-29 20:53:42
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91n こずえと響子は、喫茶店に入る。こずえは、五代に好きな人がいた、と響子に話す。響子は、五代が自分の事をこずえに話したのだと思い込み、そのまま会話が進む。だがこずえの言う「五代が好きな人」とは、朱美の事だった。ソーダや手のアップが、同氏特徴的。 pic.twitter.com/OBd1Atkbxs

2017-06-29 20:59:49
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91o 更にこずえは、朱美と五代がホテルから出てくる所を見たと言ってしまう。 その頃、一刻館の皆は響子を待ちわびていた。風で舞う木の葉が、今後の波乱を告げる(特徴)。画像は、今回、ベルばらコンテ、監督作忍者マン一平、らんま脚本。葉や風をキャラとして扱っている pic.twitter.com/thER9S7pWQ

2017-06-29 21:08:59
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91まとめ1 今回は朱美がかっこいい役回り(次回は更にかっこいい)。アニメでそれを際立たせているのは、高屋敷氏特徴でもある煙草演出。勿論、作画や演出も半端ない。めぞん一刻の他の同氏脚本回でも、煙草演出が原作より色濃く、煙草がキャラとして様々な活躍をしている。

2017-06-29 21:15:20
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91まとめ2 また、木の葉も今回活躍している。 こずえに誤解された翌朝、五代が一刻館玄関にて木の葉を掃除しているが、木の葉の意味深なアップが、「関係の清算」を示唆しているし、ラストも、舞い上がる木の葉が波乱を予告する。五代も、それに気付くような表情をする。 pic.twitter.com/uCfhTjYV8u

2017-06-29 21:22:15
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91まとめ3 この段階になると、ライバルの三鷹は見合い相手の明日菜とくっついて退場しており、残るは、こずえとの決着を残すのみとなる。そして朱美が色々、手荒いが五代や響子に恋のアシストをしてくれる。朱美や一之瀬、四谷の仲間愛が染みる感じに、同氏特徴が出ている。

2017-06-29 21:29:37
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91まとめ4 驚いたのは、この段階になっても五代に幼さが残っていること。特に、「ブーン」と飛行機の真似をする五代が幼すぎる。同氏が演出や脚本を手がけた、元祖天才バカボンぽくもある。最終シリーズ構成として、男の成長を描きつつ、幼さも残したい同氏の意向が見える。 pic.twitter.com/v3Dgh8i8g6

2017-06-29 21:36:29
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91まとめ5 序盤や中盤に、男の幼さ・可愛さ(容姿年齢問わず)を描き、クライマックスでガラッと成長する姿を見せ、それでもなお、ラストで幼さを残すという扱い方が、同氏の演出・脚本・構成には多い。カイジ2期でも、あれだけ覚醒したカイジが、ラストシーンでは幼い。

2017-06-29 21:43:43
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91まとめ6 同氏家なき子最終回演出も、「男はいつか一人で生きていくもの」と、男の顔に豹変したレミが、ラストではマチヤと無邪気にジャンケンしている。 思うに、成長してほしい所とは別に、「変わらないでいてほしいもの」としての幼さは残しているのではないだろうか。

2017-06-29 21:49:33
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91まとめ7 めぞん一刻のアニメ化で難航したのは、20歳前後の五代の恋にまつわる、性的描写。時間帯的にも、五代が性風俗店に行ってしまう描写はアニメではカットされたが、高屋敷氏が代わりに描写したのは、酔った五代と坂本(五代の親友)の、無邪気で仲睦まじい姿。

2017-06-29 21:55:29
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91まとめ8 また、カイジ2期1話脚本においても、カイジの「売春」発言をカットした。賛否分かれるとは思うが、同氏は男の純潔を守る傾向がある。 アニメ版めぞん一刻の議論の一つである、ベッドシーンのカットも、放送コードとは別に、高屋敷氏らしさが出ている。

2017-06-29 22:01:15
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高屋敷氏脚本めぞん一刻91まとめ9 深夜帯のカイジでも男の純潔を守ったということは、もし、めぞん一刻が深夜アニメだったとしても、ベッドシーンがあったかどうか怪しい。今回ラブホテル描写があったが、五代には弟的可愛さがあった。この終盤に来て、同氏の描く「男の幼さ」が興味深い回だった。

2017-06-29 22:09:07