2011年東北地方太平洋沖地震の被災者へのJR等の対応

すきんへっどＰ @Skinhead_P

17日は色んな事がありました…。他の避難所の物資状況を調べたり、認知症のお年寄りの対応、そして行方不明のお年寄りへの対応…まだ見つからない。今は夜中の見張り番。

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他の避難所の責任者に聞いても、やはり残ってる避難者は県外の人間…それも、自力でチケットを取れない高齢者がほとんど。

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自分でチケットを取れない高齢者…。つまり、自分で駅やバス乗り場に行くことができず、携帯なでの予約もできない…。もちろんキャンセル待ちの列に2時間も3時間も並べない。今回の地震では、そんな人間は、仙台市内においては今のところ完全に無視されてる。

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高齢者中には認知症気味だったり、持病で薬が必要（かつ小旅行で持ち合わせがない）な人もいる。つまり、本来であれば、まずは緊急度が高い高齢者を先に返して、それからチケット販売を行うべきだった。

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しかし、行政は津波でてんてこまいだった。頭が回っていなかった。まぁ、それは仕方ない。だか、自分に余力が無ければ行政主導でバス会社に協力を要請すれば良かったんだ。特に、JRバス東北は地震直後から動けるバスは確保していたみたいだし。

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こんな時間だし、ぶっちゃけて良いよね？ 私は13日くらいから市役所とJRに陳情していた。「自分で帰れない人がいるから、東京行きのバスを確保してくれ。そういう人は山形経由ではリスクが高すぎる」と。一切取り合ってくれなかったけど。

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行政に見放されたので、その後の交渉は自分たちで行っていた。だが、この状況では「個人」という立場は弱く、たらい回しにされた。それは責任逃ればかりではなく、対応する側も「自分たちの組織についての情報」を把握してなかった事も原因のようだ。

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事実、JRバス東北の人間（と言ってもたぶん平社員）に聞いた限りは「バス運行は行政の指導で行っている」と言われた。確認したら市役所にそんな部署はなかったし、そんな余裕は無いと言われた。

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正面からでは無理だと感じ、地元の議員さんを訪ねた。これは、避難所の責任者の方の非公式な紹介によるものだった。議員は、お忙しいにも関わらず、真剣に私たちの話を聞いてくださり、協力を約束してくれた。

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しかも、その日の内に動いてくれたようで、災害対策本部のトップに私達の状況を説明し、ツテがあるバス会社と交渉を始めてくれた。朝8時くらいに議員さんを訪問し、夕方4時には、市役所の職員が全避難所の県外避難者の調査に来た。

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市議会議員さんは災害時は命令系統外にあり、比較的自由だと言っていた。それでも、すぐに動く行動力には本当に驚いた。また、仙台では社会的信用がない私達の話を真摯な態度で聞いて下さった器の広さ…同じ人間の形をしていても行政やJRとは雲泥の差だった。

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断っておくけど、決して行政やJRの仕事や現状を軽んじているわけではない。どちらも、まず職員に占める行方不明者が高いし、災害対策でやるべき事は多いのは承知している。「何に代えても、俺たちを優先しろ」とは口が避けても言えない。

すきんへっどＰ @Skinhead_P

まずは話を聞いて頂いて、無理なら「～だから無理」と言ってくれれば良いんだ。真剣に検討してほしかった。今回の件では、先の議員さんと、後に話す東北急行バスさんだけしかこれに当てはまらなかった。

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閑話休題。その後の議員さんからの連絡では、「市内の避難所で東京方面への移動を希望する人間は50名程度だった。人数が少ないので災害対策本部は必要性に疑問を感じている。しかし、あなた達の意志次第では私はバス会社との交渉を続ける。」との連絡。

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議員さんの対応の早さに頭が下がると同時に、本部の頭の悪さに絶望する。「帰る手段があるし、この人数…。本当に直通バスが必要なの？」というのが聞いた限りの本部の言い分。人数じゃないんだよ！

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そんな感じで待ってる一方、避難所の人間で協力して交通情報の収集をしていた。その中でJRバス東北が「仙台ｰ新宿」間の直通バスを発表し、チケットを販売。本当に呆れた。

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書き忘れてたが、議員さんが連絡を取ったバス会社の中にはJRも含まれていたようだ。だが、JRには断られたと議員さんは言っていた…。その直後に直通バスを発表するとか…。初期の段階でお願いして断られた事もあり、JRには反吐が出る。

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しかし、このチケットが販売された事により、災害対策本部は確実に「それがあるなら良いじゃん」と言うに決まっている…。議員さんは「何か情報があれば、自分たちでもチケットを確保してみて。それで帰れるならそれが良い。」と言ってくれたのもあり、早速仙台駅東口の窓口へ。

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ここでまずは、現場にいた責任者に「チケットを取る事や、他の交通機関を乗り継ぐのが困難な人がいる」こと、「そういう人のために、現時点で予約可能な所で良いので、まとめて予約させて欲しい」ことを伝えた。ここまでであれば妥協しても大丈夫と思った。

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だが、JRバス東北の責任者は「予約が一杯だから」の一点張り。私が次の便でよいと言うと、「次は未定だから」と返すありさま。拉致が開かないから、もっと上の人間を呼んでもらった。しかし、この上の人間が最悪だった。

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事情を説明しても「インターネットで予約できるでしょ？」というだけ。それが難しい人がいる事を説明しても「私達は公平な手段で発表している。特別扱いはできない」と言う。『自分たちに落ち度はない』ということを主張するだけの自己保身ばかり。

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そのうち、「あなた達を特別扱いするために、他の便の人間を犠牲にしろって言うんですよね？」だとか「あなた達に対応してるせいで他の便の準備が遅れるんですよねぇ」と開き直って私達を悪人にする始末。殴らなかった自分の自制心を誇りたい。

すきんへっどＰ @Skinhead_P

喧嘩みたくなってきたので、一時避難所へ引き返す。付き添ってくれた仲間に感謝し足りない。その午後、東北急行も「仙台ｰ東京駅前」のバスを出すという情報が入る。電話が繋がらなかったので、ダッシュでバス会社の事務所へ。

すきんへっどＰ @Skinhead_P

東北急行のバス会社に着いて、同じように事情を相談し、私の避難所にいる希望者全員のチケットを取っていただいた。まだ余裕があったというのももちろんあるよ。でも、電話での受付を一時止めて対応してくださり、バラバラに空いてる席から希望者全員の席をなんとか確保してくれた…。本当に嬉しかっ…

すきんへっどＰ @Skinhead_P

チケットは19日夜と20日朝に別れたけど、不満はない。皆さん、帰れることが決まって、しかも道中の乗り換えの不安も無いと分かって安心してた。