@idress 安全帽をかぶった知恵者が意地悪そうに笑った。 知恵者:「ふむ。こんなこともあろうかと……」 詩歌藩王:「さすが、というべきか、人が悪いというべきか……」 知恵者:「知恵とはそういうものではあるな。まだ人間に任せるには、この世は厳しいということだろう」
2017-07-23 00:02:39どうも知恵者の策略と言うか予防策として、世界忍者さんで実施された召喚儀式はフェイク、囮であって、本会場はこちらだったようです。
2017-07-23 00:04:08@idress 「それに、正しくは、違うのだ」 知恵者はそういうと、それに、と、誰にも聞こえぬ言葉をつづけた。 聞こえぬとは物理的な話である。Xバンドの電磁波を口から放射して知恵者はコマンドを打った。
2017-07-23 00:08:21知恵者が予防策を講じて、詩歌藩王がそれを後ほねっこに伝え、ほねっこの地下にも召喚用の舞台(コンサート会場)を密かに用意し、儀式を妨害しようとするものから守ったと思われます。聞いてないですそんな話。 #アイドレス
2017-07-23 00:10:11@idress 長いこと神聖巫連盟の保育園にあったBALLSがコンサート会場に設置され、Xバンドのコマンドを受信、即座に対応して連続した救難ビーコンを連打し始めた。 横に鎮座する額にZと書かれた猫が、低くいい声で歌い始まる。
2017-07-23 00:11:05@idress 詩歌は歌う。 それは世界の総意により、世界の尊厳を守る最後の剣として、全ての災厄と共にパンドラの箱に封じられていた災厄の災厄。 自ら望んで生まれ出る人の形をした人でなきもの
2017-07-23 00:12:02@idress BALLSは歌うようにコマンドを連呼する。太陽系総軍の突撃信号。 それは、夜が暗ければ暗いほど、闇が深ければ深いほど、燦然と輝く一条の光。
2017-07-23 00:13:35@idress 王猫Zは歌った。 絶望と悲しみの空から満を待して現れる、ただの幻想。暗黒に沈む心の中に沸き上がる、悠久不滅の大義の炎。 失われそうになれば舞い戻り、忘れそうになれば蘇る、原初の感情 ただ一つのはじまりの力
2017-07-23 00:14:41@idress 混乱が続く世界忍者国のコンサート会場の人々の心の中に歌が沸き上がった。これが魔術。大魔術である。 人々は一斉に我が胸を叩いた。 「それはここに! この中に!」 うぬは震える声で言った。 「我は未来の護り手なり 我が一撃は空の一撃 空を割るは我が拳なり」
2017-07-23 00:17:18