福袋(闇)戦争 1日目
「……んー、あー。そいつはちょっと難しいんじゃないのか」 「あらダーリン、探してみたら案外この子みたいに気づいてる人はいるんじゃない?」 「そうじゃねーよ、そりゃ気づいてるやつや知ってるやつは探せばいるだろ。問題なのはそいつらが“協力的かどうか”だ」
2017-07-30 23:25:59「つーことで」 「この世界は、私の領域なわけよ。いくらサーヴァントだからって、好き勝手やるのは勘弁願おうか。ニャー」 「……なーんてネっ!」
2017-07-30 23:26:30「現時点で異常事態って言えばよりによって“聖杯戦争”だぞ? よくて平行線、悪けりゃ問答無用で襲いかかられてもおかしくないだろーよ」 「あー。あー……そっか。じゃあ、どうしようかなあ。うーん……」
2017-07-30 23:28:51「あらマスター、今はどちらへ?」「とりあえず、手がかりらしい手がかりがないから」「ありませんから?」「あそこにとりあえず」「あの白亜の城塞に……マスターの勘は、なんと?」「『今は危険なものじゃない』」
2017-07-30 23:30:15「まーまーそんな眉間に皺寄せる前にきゅーけーしましょ!」 「作戦会議始めてから10分も経ってないじゃねーか!休憩はえーよ!」 「ま、まあまあ。わたしも死ぬつもりで来たから朝から何も食べてなかったし、ちょうどいいからごはん休憩にしましょうよ」 「嬢ちゃんさらっとヤベーこと言うよな」
2017-07-30 23:35:45「んー……『中にいれば安全、かも』」「ふむふむ。ならばここに拠点を構えるのも選択肢でしょうか」「でも」「?」「『真実には辿り着けない』」「────」「この世界がなんなのか。聖杯はどこにあるのか。鳴り止まない、この危機感がなんなのか。それを知るまで、僕は止まれないよ。頼光さん」
2017-07-30 23:35:58「そうでもなきゃこんな人気のない湖畔なんて来ませんよ」 「正論だなーおい、っていうか朝からこんな夜更けまで何も食べてないのかよ!!なんか食え!!」 「じゃあとりあえず街まで戻って、コンビニで軽く食料でも――」 「ん? どうした嬢ちゃ――」 「なになにどしたの?」 「な――」
2017-07-30 23:52:00