.@naoya_fujita 「死」は決して希望に転化できるものではない。死んだ人間にとって、希望など全く無い。死は死であって、希望とは関係ない

中井久夫「災害がほんとうに襲った時」 http://homepage2.nifty.com/jyuseiran/shin/shin00.html
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中谷礼仁NorihitoNAKATANI @rhenin

中井久夫「災害がほんとうに襲った時」電子データの公開無償頒布(最相葉月)は快挙!この著作は、素晴らしいものです。テキスト版にはのっていないけど、緊急で書いた地図とか本当良くできてる。あれもアップしてくれないでしょうか。海軍体験の応用も実践的。http://t.co/kkKNYGt

2011-03-21 11:37:39
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

ようやく落ち着いてきたと思ったら、知らず知らず寝込んでしまっていた。しかも悪夢ばかり立て続けに見る。真っ黒いものが押し寄せる悪夢を。自覚なく無意識に相当ダメージ食らっている気がする。東京にいてこれだから、被災地の方々や避難生活をされている方々の苦労は想像を絶している。

2011-03-22 02:15:01
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

共感疲労とパニックを押さえ込みつつ、考えなきゃならん/しなきゃならんのは現地のことだろう。直接出来ることは何も無いが、あまりに「不謹慎」の相対化が早すぎた現状では、TLに「現地のこと考えろ」と言わざるを得ない。僕も、それを相対化させるツイートをいくつもしたけれど。

2011-03-22 02:30:07
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

犠牲者を生贄にし、それによる復興を願う言説はよくわかるが、現に苦しんでいる人を前にそれは言ってはいけない。が、死者や苦難に遭っている人たちへの共感と哀悼をベースにした、トラウマ文化の社会思想や芸術・文学・サブカルチャーが生まれることにも違和感を隠せない。

2011-03-22 02:31:44
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

僕自身も911を画期とした映画の変化という論を書いたし、阪神大震災やオウム事件を文化の画期とする言説にコミットしたけれど、今回はそれをしてはいけないという気が強くする。何故か。初めて「画面の向こう」だけではなく、多少なりとも直接・心理的に巻き込まれたからか

2011-03-22 02:33:08
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

この事件を内的に消化し、沈思黙考し、無意識レベルで変容してしまった何かが現れてしまう表現は否定しないが、トラウマを食い物にして栄える文化/評論にはコミットしないと決めた。死者を食い物にするのも、そのことへの罪悪感の共同体が形成されることにも、うんざりだ。

2011-03-22 02:35:31
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

今から「文化」の話をしても仕方ないと言えば仕方が無いのだけれど…… この両方ではない形で新しい文化を生み出すものを僕は積極的に評価しようと思う。とはいえ、とにかく今はそんな場合ではない。避難所にいる人たちの苦しみを取り除き、原発の事故を食い止め、多くを救出することだね。

2011-03-22 02:37:24
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

.@muromav そんなことはないです。むしろ批評はこういうときに隆盛を迎えるはずです。戦争と災害は違いますが、中村光夫は確か、戦争などの危機が訪れたときには小説は後退し、「評論と詩」が盛んになったと書いていたと思います。

2011-03-22 02:39:21
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

.@northupriver そこで経験したことはそれぞれ違いますし、その消化の仕方、その人のとった行動も違いますし、長期的に今後様々な経験に影響を及ぼすでしょう。「表現すること」とは、事件の共有や報道とは全く違う位相の問題だと思います。

2011-03-22 02:41:03
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

評論文を売るチャンスとして戦争や災害を望んだり利用したりするなんて論外だ。中村の言うとおり、戦争や災害のような緊急事態が評論を隆盛させるとして、そうすると自分の寄稿できる場が増えて小金が稼げるとしても、そんな風に肥え太る評論なんて俺は嫌だね

2011-03-22 02:50:29
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

かと言って、震災に遭った人、当事者、死者への共感と同情とトラウマに無限に傾斜していく文化からも逃れたい。僕は無茶苦茶なことを言っているのかもしれないが…… 適切に、適切なことを適宜やる、しかないのかもしれない。

2011-03-22 02:51:59
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

今RTした中井久夫の「店を開いた人たちが争って値下げをしたということは「私はよい商人である I am a good merchant」という態度表明である。これは町の将来、人々との交流の将来を信じているからである。」は本当。ちの近所も、買占めの中で「値下げ」していて驚いた。

2011-03-22 02:58:16
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

これはうちの近所が下町的な情緒のある場所だから、というわけではないと思う。スーパーも値を上げなかった。普段の値段で売り、特売品は特売品の値段で売っていた。そして二日目、三日目、値下げが起こっていた。これは本当に驚いた。電池を5000円で売る方よりこっちに驚いた。

2011-03-22 02:59:42
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

.@northupriver 二日目ぐらいは、被爆してもいいから原発の弁を俺に開けさせろ! というブルース・ウィリス的な気持ちでしたが、その気持ちをなるべく抑制する方向で震災以降は動いています。実際、今出来ることは自分にはほとんどありませんから。

2011-03-22 03:07:53
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

「死」は決して希望に転化できるものではない。死んだ人間にとって、希望など全く無い。遺族にとっても、それが故に希望が生まれるなどということはないはずだ。死は死であって、希望とは関係ない。というか、希望が見つけ出せるなら、何故死者が出る前に本気出して見つけないんだ。

2011-03-22 03:13:07
藤田直哉@『ゲームが教える世界の論点』『新海誠論』 @naoya_fujita

死者が出て街が壊滅状態になり多くの人間が苦しみ多くの会社が倒産し多くの失業が生まれ、初めて見出されるような希望なら、その希望は、いらん。

2011-03-22 03:14:54
78 @t78h1

@naoya_fujita 『弔いの哲学』で小泉義之さんが、「死はなんでもないものである。生き残ったものがその繋がりを作ろうとするだけだ」と言っていましたね。

2011-03-22 03:17:01