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ほしよみのえいれいこらむ

どこかのせかいのざっしにけいさいされているらしいよ
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ハッピッピース @sdliztl

「今回スポットを当てるのは極東は日本の勇者、“真田信繁”だ。……うん?“真田幸村”ではないのか、と?なるほど。ではその辺りの話も触れつついってみようか」

2017-09-03 21:27:18
ハッピッピース @sdliztl

「“真田幸村”という名前は本人が名乗ったものではない、とするのが現代での定説だ。直筆の書状などの史料に、“幸村”という名前を本人が使ったものは現存していないそうでね。ではどこからその名が広まったのかというと、本人の死後に成立した軍記物“難波戦記”。つまり、物語の上でのことらしい」

2017-09-03 21:34:08
ハッピッピース @sdliztl

「江戸時代を統治した徳川家。過去に対立した勢力は、幕府の正当性のために多くの脚色が行われていたことが分かっている。だがそんな中においてさえ、“真田幸村”はその武勇を語り継がれていたわけだ。これは“そのような強敵を最終的に征したとすることで箔がつくから”、などとも考えられている」

2017-09-03 21:38:33
ハッピッピース @sdliztl

「もっとも、いかにネガティブキャンペーンを行おうと、決戦である大坂の陣に参じた大名は多かった。捏造しようがなかったのかもしれないね。その勇姿を目の当たりにした者は口々にこう語っている。……“真田日本一の兵、古よりの物語にもこれなき由”。“真田左衛門佐、古今これなき大手柄”、とね」

2017-09-03 21:44:32
ハッピッピース @sdliztl

「そんなこんなで現代に“真田幸村”という勇者が生まれたわけだ!そう。“現代に”、ね。さて――この勇者。“真田幸村”は、果たして“真田信繁”と同一と言えるのかな?」

2017-09-03 21:49:25
ハッピッピース @sdliztl

「“真田信繁”は多くの危機を乗り越え、最後に死に花を咲かせた英雄だ。それは間違いない。だが、無辜の人々が口々に云うその英雄の名前を聞けば、すぐに分かるだろう。“彼らは真田信繁ではなく真田幸村を持て囃している”、とね」

2017-09-03 21:53:22
ハッピッピース @sdliztl

「真田信繁という“かつて生きた英雄”、真田幸村という“現代に生まれた英雄”。果たしてこれらは同一なのか?これを今回の宿題としよう!どうぞ、君たちの持つ頭。目。耳。指。足。すべてを使って、考えてみてくれたまえ!」

2017-09-03 21:58:57