- hilo_taoka
- 814
- 3
- 0
- 0
深川にてある者、丑三つ刻に道を行くと、暗所より「そのまま行くと溝に落ちるわよ」との声がする。その者、慌てて照らすと確かにそこには溝があった。助かったとて礼を言うと、声は「べっ、別にあんたを助けようとしたわけじゃないんだから」と答え消えた。ツンデレであろうと伝えられている。
2017-09-04 02:44:36またある侍、ある通りに怪しいものが現れるとの噂を聞きつけ、退治に出かけたところ、朝になって人が来てみると赤子のように転がり泣いていたという。バブみを感じでオギャったのであろうと人々は噂し、そこに地蔵を立てたところ、怪しい気配は去ったとされている。
2017-09-04 02:50:30ある峠に狐が出、通る人間に様々な悪戯をした。ある日旅の僧がこらしめようと峠に向かい「やい、狐。悪戯を止めよ。自分はケモナーであるぞ」と言い放つと、狐はたちまちお許しくださいと姿を現した。実に霊験あらたかな法力の話である。
2017-09-04 02:56:39ある学校で放課後、夕焼けが眩しい時間帯に教室で生徒がひとり残って、クラス委員の仕事などしていると、突然ドアが開いたという。そこには金髪ツインテの幼馴染が立っており、その顔は奇妙に赤かったそうだ。生徒がどうしたのかと尋ねると、幼馴染は「べっ別に手伝おうとしたわけじゃないわよ。
2017-09-04 03:05:12あんたがひとりで無様を晒してるところを見に来ただけよ」と言い張る。幼馴染はまた、委員の仕事を奪うと、勝手に全て終わらせてしまった。「ほら、もういいでしょ。い、一緒に帰……」声がか細く聞き取れないので尋ねると、うるさいバカ!と突如豹変し逃げ出してしまったという。
2017-09-04 03:08:11友人に相談すると、「それはいけない。一緒に帰り、公園で昔話などするべきだ」と言うのでそのようにすると、急に心を許し告ってきたそうだ。ツンデレであることだなあ、と人々は噂したと伝えられている。
2017-09-04 03:10:15ヤンデレってふつうに妖怪っぽくない? ……って思ったけど、普通に男性タイプのヤンデレめいた行動原理をもつ人間ではない人はこのみでした(敗北ポーズ)
2017-09-04 03:25:55そうしているうちに、どこからともなく委員長キャラが現れ、あれこれと世話を焼いてくる。男は隙をつき、いつも意地を張っている委員長の弱く脆い部分を見つけるとそこを可愛らしいとほめ立てた。すると委員長はそっぽを向くが、その顔は赤く染まっていたと言う。真に有難い法力である。
2017-09-04 03:27:26ある男が下校時刻を過ぎて学校に残っていると、見知らぬ女子生徒が現れて「私はこの学校に通う委員長だが、こんな時刻まで残っていてはいけない」と怒り出した。男が帰り支度を始めると女子生徒は立ち去ったが、その後靴箱に手紙が残されていたのでツンデレであると分かったという。
2017-09-04 03:28:04ある男の妹に狐が憑き、朝起こしに来る、食事を作る、風呂に一緒に入ろうとするなどの奇行を始めたので戸籍を調べたところ、妹とは血の繋がりがない事がわかった。それを妹に伝え抱き締めたところ、奇行は収まり初々しい恋人同士に変わったという。狐も強い情愛には負けるのであろう。
2017-09-04 03:44:28ある男の子が広場で遊んでいると仲間に入ってくる子供があった。やがて男の子が成長するとその子供も成長したが、いつまでも声が高い。訝しんだ男の子がまじまじと見つめると子供は真っ赤になり、声を上げて逃げ去った。人々はこれをボーイッシュ幼馴染だと噂した。
2017-09-04 03:47:33放課後の図書室に文系眼鏡っ子が出るとの噂が流れ、ある男が本を返しに向かうと果たして眼鏡っ子が窓際の席で本を読んでいた。話しかけると真っ赤になるが、やがて心を許し、眼鏡を外して実は美少女だったことがわかったという。また、地方によっては眼鏡を外さない話も伝わっている。
2017-09-04 03:52:29屋上にミステリアスな先輩が出ると噂が立った。ある男が確かめに向かうが何も起こらず、ただ女子生徒と談笑して帰ってきた。それから男はぼんやりすることが多くなり、授業も手につかず、とうとう赤点を取ってしまった。再び屋上に行くと女子生徒は影も形もなくなっていたという。
2017-09-04 03:59:28ある学級にヤンキー女生徒がおり、周囲より恐れられていた。しかしある男にファミレスで美味しそうにパフェを食べているところを見られるとみるみるうちにしおらしくなり、誰にも言うなと告げる。男がそれを守る限り、ヤンキーは男を守り、尽くす女になったという。ギャップ萌えであろうか。
2017-09-04 04:03:55教室の隅にいる女子生徒は引っ込み思案とされる。陰気なので人が寄りつかないが、気を許した男には袖を引っ張り話しかけるのだという。また、四六時中後ろをついて歩くとも。
2017-09-04 04:32:28