村上信五【2014年Birthday】

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えいと@ぱられるわあるど @BRPOBYG_eighter

(´Д`)【BD2014・1】 “お誕生日、おめでとう♡ 心配かけてゴメンね。 もう、ちゃんと元気になったから、大丈夫だよ… 今日から仕事に行くから、あまり時間取れないけど、夜にはそっちに行くね” 日付が変わってすぐに届いたメール。 俺は、それを見て微笑んだ、らしい…

2014-01-26 22:30:52
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(´Д`)【BD2014・2】 ツアーが始まってからこっち、年末年始のバタバタも合わせて、お互い時間が取れず、会えなかった。 やっとツアーも終了し、時間が取れるかと思いきや、今度はあいつがインフルエンザに罹ってしまい、また会えず。 正直、今日も本当に会えるのかどうか不安だった。

2014-01-26 22:30:59
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(´Д`)【BD2014・3】 「…あれ、彼女からのメール、やんな」 「…たぶんな…」 「信ちゃん、にやけてるで…雨、降るんちゃう?」 「ヤリが降ってくるかも…」 向こうの方で、そんなヒソヒソ話が聞こえてくる。 「お前ら…聞こえんで!」 と一喝して、帰り支度をする。

2014-01-26 22:31:06
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(´Д`)【BD2014・4】 それから待つこと、約20時間。 あいつ…帰ってこんのやけど… あいつの言う「夜」が、何時を指すのかは分からんけど、今は、もう十分夜やと思うけど… 仕事、忙しいんやろか? 何かトラブルに巻き込まれた? まさか、また具合が悪くなったとか?

2014-01-26 22:31:15
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(´Д`)【BD2014・5】 時計とにらめっこしながら、刻一刻と時間は過ぎて行く。 何で自分の誕生日やのに、あいつの心配して過ごさなあかんねん…腹立つな… そう思いながらも、心配することをやめられない。 そして、そんな自分が嫌いじゃないのも、何と無く腑に落ちない。

2014-01-26 22:31:22
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(´Д`)【BD2014・6】 だいたい、遅くなるなら、メール1通くらい送っとけばいいのに。そんな余裕もないのか、あいつは… ソファーに座って、仕事の資料に目を通して見るものの、ちっとも頭に入ってこんし… その時、玄関で慌ただしく鍵を開ける音がした。

2014-01-26 22:31:29
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(´Д`)【BD2014・7】 「信ちゃん、ゴメン! 今、帰った〜‼︎」 あいつが飛び込むように、リビングへやって来た。 その様子を、ただ黙って見つめる、俺。 「え?…信ちゃん…あの…どうしたの?…もしかして…怒ってる?」 声が少しずつトーンダウンし、視線がさまよう。

2014-01-26 22:31:36
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(´Д`)【BD2014・8】 俺が相変わらず、無言で見つめているからか、どうしていいか分からず困っている。 その姿を見ていたら、何だか笑いがこみ上げてきた。 クスクスと笑い出した俺を見て、 「…そんなに笑うことないじゃない。仕事が遅くなって、大慌てで帰ってきたのに…」

2014-01-26 22:31:42
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(´Д`)【BD2014・9】 仕事の資料をテーブルに置くと、ソファから立ち上がって彼女のところまで行って、抱きしめる。 「おかえり。来てくれて、ありがとうな。 体、キツなかったか?」 「うん、大丈夫…」 俺の背中に手を回して、彼女が答える。 「それより…」 「ん?」

2014-01-26 22:31:50
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(´Д`)【BD2014・10】 「プレゼント、結局準備できなかったの。昨日まで、部屋に閉じこもってたし、今日も仕事遅くなって、お店閉まっちゃったし」 「そんなんええよ。こうして来てくれたんやし。それより…遅くなるんやったら、ちゃんと連絡せい。メールでもええから」 「え?」

2014-01-26 22:31:55
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(´Д`)【BD2014・11】 「俺、思った以上にお前に対して、心配性みたいや。連絡がないと、落ち着いて仕事に集中できんやった。だから、どんなくだらない理由でも、ちゃんと連絡して、俺を安心させてくれ」 「信ちゃん…」 「約束やで、分かったか?」 「うん、ちゃんと連絡する…」

2014-01-26 22:32:02
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(´Д`)【BD2014・12】 「よし、ええ子や!」 「信ちゃん…」 二人で目を合わせて、笑い合う。 それから、二人で簡単な食事を作って、二人で食べて。 ケーキもなくて、いつもと何も変わりない時間だったけど、いつもと違う「何か」がそこにはあった。

2014-01-26 22:32:07
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(´Д`)【BD2014・13】 これからも、こんな何気ない日常を、こいつと過ごしていけたら… 今までで一番平凡だけど、一番幸せに包まれてる俺の誕生日は、もうすぐ終わりを告げる…

2014-01-26 22:32:13