【GC天RPまとめ】空白の目覚め

男は目を覚ます…自身を忘れて…。 男は目を覚ます…思い出を忘れて…。 昨日の無い男は記憶を探す旅をする…。 記憶という宝を求めて……。
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わたあめひつじ @wata_yume00

名前:ゲデヒトニス 年齢:23(見た目) 性別:男 クラス:魔法師 所属:中立 タグ:#空白の目覚め 眠ると全ての記憶を忘れてしまう青年。 何でもメモとる癖があり、杖を改造した羽ペンを愛用していて戦闘にも使用する。 「自分はゲデヒトニス。ま、長いだろうしゲーデとでも呼んでくれ」 pic.twitter.com/RMHKTwhl1y

2017-10-04 00:03:12
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わたあめひつじ @wata_yume00

10/5 GC天0日目 ゲデヒトニス HP:100 SP:0 戦功:0 調査点:0 OP:足手まといの孤児 #空白の目覚め

2017-10-06 01:08:06

事前RP

わたあめひつじ @wata_yume00

#空白の目覚め 目を開けるとそこには見知らぬ天井があった。 部屋をぐるりと見回してみてもここが何処なのか分からなかった。 「どうしたもんか…」 拉致でもされたのかと思い、眠る前に自分がしていた事を思い出そうとする。が、ふと気付く… 自分が誰なのか全て思い出せない事に。 →

2017-10-06 01:44:22
わたあめひつじ @wata_yume00

「まさか…記憶喪失…ってやつか…?」 (なるほど、それなら部屋に見覚えないのも腑に落ちる) 別段焦りもせず一人納得し、着替ようと立ち上がった時、足に硬い何かが触れる。 目線を落とすとそこには 『読め』 それだけ書かれた紙切れと、その下に分厚い黒い本が1冊置かれていた。 →

2017-10-06 01:50:29
わたあめひつじ @wata_yume00

怪しい。 いや、というより意味が分からない。 せめて『下の本を読め』とかじゃないのか…いやそういうことじゃないか。 「…まあ、読めばわかるか」 そう呟いて本を手に取った。  ̄ ̄ ̄ 「なるほど」 見た目が怪しすぎて分からなかったが、この本は日記ようだ。 →

2017-10-06 01:51:12
わたあめひつじ @wata_yume00

そして、持ち主はどうやら自分みたいだ。 部屋に備え付けられた鏡に視線を移し、本に書かれた特徴と照らし合わせ一人頷く。 「うん。やはり自分だな。…しかし、年齢が書かれていないのが不安要素だな」 それに読み進めてみると自分の記憶喪失は今に始まった事じゃないらしい。 →

2017-10-06 01:53:49
わたあめひつじ @wata_yume00

新しいものは昨日、古いものは10年前の日記ようだ。 一瞬、本当に自分の物なのか?と思ったが筆跡も確認したし、何よりこの日記以外で手がかりが無い。 「まあ、なんとかなるだろ」 自分が何歳でも関係ないし、と言葉を呟くと少し黄ばんだページをめくり、新しく言葉を書き込み本を閉じる。 →

2017-10-06 01:58:26
わたあめひつじ @wata_yume00

そして身支度を手早く済ませると、点呼をとるように日記の内容を確認する。 「えーっと、自分の名前はゲデヒトニスで、指輪と愛用の羽ペンを持ってて…上着も羽織ってるし、金は胸ポケットの中にちゃんと入れた…な。よし。ああ、あと昨日から宿に泊まってて代金は先払いだから心配いらないっと」 →

2017-10-06 02:10:26
わたあめひつじ @wata_yume00

忘れ物一つもない我ながら完璧な仕上がりに足取り軽く宿を出る。 『今日も何も覚えていなかった』 先ほど昨日までの自分を真似して書いた言葉を思いだし笑みを浮かべる。 「さて、『今日』の自分は何か思い出すかね?」 眠る度に書き足される日記を終わらせるために、記憶を探す今日が始まる。

2017-10-06 02:11:43

孤児との出会い

わたあめひつじ @wata_yume00

#空白の目覚め 【その出会いは運命】 さっきまで熱かったのに今はとっても寒い。 寒くて指が震えるのに手を擦って暖めることもできない。 「助けて」って言いたいのに震える口は開かなくて、喉は張りついたみたいに声も出せない。 パパもママも真っ赤になって動かない。 →

2017-10-06 23:56:03
わたあめひつじ @wata_yume00

(助けて) 私を可哀想な子だって笑った悪い人もママが大事にしてた指輪やパパが頑張って貯めてたお金を持っていなくなった。 (だれか助けて) パパとママを斬った悪い人は「この家は町から離れてる場所にあるから誰も助けに来ない」って笑ってた。 (おねがいだから) →

2017-10-06 23:57:26
わたあめひつじ @wata_yume00

もうどこにも私に気づいてくれる人なんていない。 (私を助けて…) 諦めて目を閉じようとした時。 「すまないがここら辺で宿を知らないか?」 開け放たれたままの扉から誰かの声が響いた。 「…!…これは酷いな。一家全員か…」 その声はゆっくりとこっちに近づいてくる。 →

2017-10-07 00:00:40
わたあめひつじ @wata_yume00

(おねがい助けて!私まだ死にたくないっ!) 朦朧とする意識のなか、必死に声を出そうとするけど、喉は動いてくれなくて涙がこぼれる。 「…生きてるのか…?」 そう聞こえた瞬間、さっきまで寒かった体があったかくなる。 (お布団に包まれてるみたい…) →

2017-10-07 00:03:33
わたあめひつじ @wata_yume00

安心してそのまま眠りそうになってると喉がじわりと熱くなった。 痒みにも似てる熱さに動こうとすると「こら、動くな」って不思議と安心する声に怒られ、頭を撫でられる。 (パパ…?) ぼんやりと私を撫でるその腕を見つめているとその人は困ったように息をついた。 →

2017-10-07 00:07:10
わたあめひつじ @wata_yume00

「傷が塞がるまで少し寝てろ。後は自分がやっておくから」 その声に導かれるように私の意識は眠りにおちた。  ̄ ̄ ̄ 目が覚めると私は自分のベッドに寝ていた。 (さっきの夢だったのかな…?) 嫌な夢だったなぁ、と思いつつ起き上がり、何気なく自分の服を見下ろす。 →

2017-10-07 00:17:23
わたあめひつじ @wata_yume00

(…っ!なにこれ…?!夢じゃなかったの…?) そこには、首からお腹辺りまで赤黒いシミができていた。 (なんで…?なんでなんでなんでっ?!) 混乱と恐怖で嫌な汗が滲み、唇が震えカチカチと音を鳴らす。 (そうだ、パパとママは?!) →

2017-10-07 00:19:19
わたあめひつじ @wata_yume00

足が震えて何度もつまづきながらも扉を開けると、目の前にいた誰かにぶつかってしまう。 「っと、起きたのか。傷は…ちゃんと塞がったみたいだな」 聞き覚えのある声に顔を上げると、安心したような表情をした不思議な髪色の男の人がいた。 →

2017-10-07 00:21:08
わたあめひつじ @wata_yume00

(傷…?やっぱりあれは夢じゃなかったの?!) どういうことか確かめたくて相手の服を引っ張り叫ぶ。 すると、男の人は目を一瞬だけ見開くと悲しげに「そうか…声が…」と呟いた。 (声?声ってなんのこと?それよりパパとママは…) 何かが変だ、そう思い言葉を切る。 →

2017-10-07 00:27:32
わたあめひつじ @wata_yume00

(…あれ?) そっと喉を撫でる。 (いま、私…) 深く息を吸い、思い切り叫ぶ。 「…っ!…っ!!」 (うそ…そんなっ…!) 音が出てくるはずの口からは息しか吐かれない。 (なんでっ…なんでぇ…!) →

2017-10-07 00:29:43
わたあめひつじ @wata_yume00

大声をあげて泣きたいのに口からこぼれるのは息だけで、眠る前の全ての光景が現実なのだと理解させられる。 (なんでっ!なんでなのっ!こんなのって…) それから私は目が真っ赤になるまで泣き続けた。 その間ずっと男の人は何も言わずに私の頭を撫でて、その温もりが唯一私の心を救っていた。 →

2017-10-07 00:33:25
わたあめひつじ @wata_yume00

「落ち着いたか?」 鼻を啜りながら、私はコクリと頷く。 「そうか、ならすぐに着替えろ。墓参りに行くぞ」 (お墓…?…っ!) それが両親のお墓参りか理解した途端、また目が熱くなる。 それをぎゅっと目を閉じて堪え、男の人を残して自分の部屋に戻る。 (パパ…ママ…) →

2017-10-07 00:37:16
わたあめひつじ @wata_yume00

溢れそうになる涙と弱音は唇を噛んで仕舞い込む。 そして、誕生日にパパに買ってもらった服を着て、ママにプレゼントされた花飾りを頭につけ部屋を出る。 「着替えたか…よし、じゃあ行くぞ」 男の人は私をちらりと見ると、頭をぽんと撫でて歩き出す。 私はその数歩後ろをついて行く。 →

2017-10-07 00:42:51
わたあめひつじ @wata_yume00

しばらくすると、家の裏にある町を見渡せる丘へ到着し、その中心にお墓はあった。 その墓石は石が積み重ねられただけの雑な物に見えるが、ちゃんと風に飛ばされない大きな物がいくつも重ねられていた。 「…簡易的なものですまないな」 申し訳なさそうに呟く男の人に精一杯の笑顔を向ける。 →

2017-10-07 00:47:11
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