神野オキナさんの新作『カミカゼの邦』に登場するモブ本土の人が凄く意地悪い人が目立って描かれていて 「いや、そんな奴おらんやろ~」 と、思っていたら沖縄料理屋でくだ巻くオッサン達が小説のモブそのまんまで凄く驚いたことがあった
2017-10-05 21:19:01▼神野オキナさんの『カミカゼの邦(くに)』を、移動中の電車の中で読み中。題名だけだと「ネトウヨ小説?」と思われそうだが(@∀@)これは『ぼくたちの好きな戦争』『スローターハウス5』のような「戦争スラップスティック」だと思う。毒入り危険amazon.co.jp/dp/B07543K9B2/…
2017-10-06 12:25:41簡単に言うと、日中戦争で沖縄が戦場になり、その戦後の物語。 主人公は琉球義勇軍の退役兵で、彼を中心に物語は進んでいく。主人公は米兵と沖縄の女性との間に生まれ、自身のアイデンティティに揺らぎを持ちながら生きている。だから、「日本人」という立ち位置に戸惑いを覚えながら生きている。
2017-10-07 17:53:14日中開戦後、中国は二つの国に分裂し、その結果沖縄以外の地域は戦場にならずに済んでいる。そこで浮き彫りになるのが「普通の日本人」を自称する人たちの沖縄を含む「日本人以外すべて」に対する差別だ。主人公は戦勝に浮かれた日本人たちの態度を冷笑しつつ、物語は進んでいく。
2017-10-07 17:58:12まずここで思ったのは、カミカゼの邦は、タイトルから予想できる国家礼賛やナショナリスティックな態度とは一線を引いた物語なのだ、という事だった。むしろ、ナショナリズムに回収されない、差別された側の物語なのだと。まだ最後まで読んでないから、オチがどうなるかはわからないけども。
2017-10-07 18:04:08またカミカゼの邦の話なんだけど、この物語は日中戦争(中華人民共和国)の戦後の話。日中開戦となれば、日本全ての地域が戦場になってもおかしくないのだけど、物語の中では、日中戦争は日本に都合がいい形で終戦を迎えている。 日本人はその結果に欣喜雀躍し、戦勝ムードの中にいる。(続
2017-10-07 21:41:31カミカゼの邦、いっそ5冊ぐらい買って知人にタダで配って回ろうかと半分本気で思い始めたけどほんとうにそれやるとぼくのおさいふがばくはつするのだ
2017-10-07 23:33:20「いくらなんでも日本に都合が良過ぎないか」と思ったのだけど、そこでふと頭をよぎったのが朝鮮戦争だった。 日本は朝鮮戦争の特需というカンフル剤で経済的な復興を果たしたのだけれど、その復興は朝鮮半島の人々の大量の屍の上に成り立っている。 その状況に、どこか似ている気がした。
2017-10-07 21:44:03まだ読んでいる途中なのだけど、出来事の都合がいい部分だけを切り取ってあとは知らぬふりをする、というのはまさに日本的だと思い、ついでにその知らぬふりをしているのは俺もそうだな、なんて思った。
2017-10-07 21:45:29