プリンセス・プリンシパル ~女子高生スパイ軍団~ case13 ワイアード・ライアー・ストライク・アゲイン
- koiflachuchu
- 2316
- 31
- 0
- 0
「おかえり。どうする?」「今すぐ出るわ。亡命は急遽今から行う」「エッ!?」二人は承諾し、戸惑うエリックを無理やり引きずる。その先にはガレージが。二台の車をベアト9が整備している。「そんな!急すぎる!」ビンタ!「ギャーッ!」「うるさい!もう著者が夕飯を作る時間が無いんだ!」 32
2017-11-15 16:14:55「そ、そんな理由があってたまるかー!」四人はエリックを無理やり車に詰め込み学校を飛び出す!校舎の窓からはプリンセスが四人を悲しそうに見送っている。ヒロイン!「そ、そうか、エイミーだな!エイミーを迎えに行くから急いでいるんだな!どうせ黒蜥蜴星のジョークとかいうやつだろ!?」 33
2017-11-15 16:18:08「オヌシの妹は来ぬ」ちせが死神めいた声で宣告する。「騙したのか!?このビッチ共め!」「それはお互い様でしょう?」「なっ!」「あなたがエイミーを治すために選んだ本当のスポンサーはノルマンディーK。亡命は私達を誘い出すための芝居だったのね」「……僕をこれからどうするつもりだ」 34
2017-11-15 16:22:27「決まってるだろ?あんたを連れてスポンサーの所へ乗り込む!そこでロックンロールタイムってわけだ!」「いや、そこはスパイしろよ!」「私達をナメたノルマンディーKはブッ殺す。あいつ私が王宮にいた頃から気に食わなかったのよね。あんたを殺すのはそれからよ」 35
2017-11-15 16:25:16原作の8話を見ていない人がいたら大変申し訳無いが、アンジェこそ本物のプリンセス・シャーロットなのだ!ネタバレ! 一方ノルマンディーKと部下のガゼル・シュタデルマイヤー、そしてエリックに話を持ちかけた張本人、キンブルがとある豪華な屋敷に集まっていた。 36
2017-11-15 16:29:17「ブリッツクリーグ、ブリッツクリーグ……これでプリンセスもおしまいだな……」「現れるでしょうか」「エリックには妹と一緒でなければ亡命を拒むよう言ってある」キンブルはアンジェにやられた女諜報員を睨む。女は申し訳無さそうに目を逸らした。「報告します!対象が消えました!」 37
2017-11-15 16:34:57「何だと!?」キンブルは慌てて受話器を奪う!「何が起きた!?」「えっ……それが……目を離した隙に……」「ファック!監視役を残して捜索に向かえ!」諜報員達が廊下へ飛び出す!そこへ男が現われる!「ま、待て!撃つな!」その声は先程キンブルと通信していたはずの声と同じだ! 38
2017-11-15 16:38:51男は荒縄で縛られており、首筋には刀!そう、ちせが背後にいるのだ!「オヌシらがキンブルの部下だな。オヌシの主人とその主人に用がある。ノルマンディーK殺すべし、慈悲はない」「アバーッ!」無慈悲!仲間ごとちせをマシンガンで撃ち抜くつもりだ!「イヤーッ!」ちせはブリッジ回避! 39
2017-11-15 16:43:28その後ろではアンジェがエリックを縛って歩いていた。「なぜ最初から妹と亡命するって言わなかったのかずっと引っかかっていた。でもエイミーを見て分かったの。彼女の足、バレエ足だったわ。あなたと出会った時、落としたカバンに入っていたのは王立バレエ団の合格通知だったのね」 40
2017-11-15 16:46:34「それで線が繋がった。あなたは妹を亡命させる気が無いんだって」おお、なんという黒蜥蜴星人スパイの洞察力か!一方最前線ではドロシーの投げたスチームパンク閃光弾が炸裂!「ウワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」諜報員は切り捨てられる!「シメサバーッ!」ベアト9のミサイルが炸裂! 41
2017-11-15 16:49:35「アバーッ!」「貴様、外の様子を見てこい!」外の異変に気付いたキンブルは通信役を外に向かわせる。しぶしぶ銃を構えてドアに近づく。「キリステ・ゴーメン!」「ギャーッ!」ナムアミダブツ!通信役はドアごとカイシャクされてしまった!「貴様、どうやってここに!?」 42
2017-11-15 16:52:08「キンブル公安部長だな」ドロシーがキンブルに銃を突きつける!男前!「ウチのボスがアンタに聞きたいことがあるってさ」「アイエエエ……」キンブルは失禁!そこへアンジェとベアト9と縛られたエリックが入ってくる!「さて、ノルマンディーKはどこ?」「マインフューラー!」 43
2017-11-15 16:56:58外から声が聞こえる!そこにはハシゴに捕まるノルマンディーKとガゼル・シュタデルマイヤー!「馬鹿め、貴様らは罠にかかったのだよ。キンブルにエリックの亡命を唆したのもそのためだ。ここで死ぬが良いプリンセス!」「ドロシースパイヤメロー!」屋敷に流れ込んで来る大量のゾンビ! 44
2017-11-15 16:59:35「こいつらは!?」「モルグから蘇らせたプリプリゾンビどもだ!」「なんだって!?」「ドロシースパイヤメロー!」「ギャーッ!」「ウワーッ!」エリックとキンブルはゾンビに噛まれてゾンビ化!ちせに襲いかかるゾンビ!「アーッ!」ゾンビが引き裂かれる!アンジェが拳銃を構える! 45
2017-11-15 17:04:43ズコム!群がっていたゾンビ6人が吹き飛ぶ!「シメサバーッ!」「アーッ!」ベアト9はお団子の中で発酵させていた納豆を投げつけ臭いでダウンさせた!「オエーッ!」「オエーッ!」だが同時にアンジェとドロシーが嘔吐!ちせはむしろ恍惚としており、ゾンビを斬り殺すスピードが上がる! 46
2017-11-15 17:08:04「おのれー!こうなったらアレを起動しろ!」「ハイルノルマンディー!」ガゼルがスチームパンクスイッチを押すと、どこからともなく移動遊園地が現れ、その中からゾンビが次々と出現する!「行くよゾンビ女体化ヤロー共!」納豆の匂いから復帰しパンチ!キック!バリツ!次々と倒す!倒す! 47
2017-11-15 17:11:03だがその時!ノルマンディーKの指輪に仕込んでいた拳銃が、ベアト9の胸を撃ち抜いたのだ!「ベアト9!」アンジェが愛銃ウェブリー・フォスベリーで殺しまくりながら叫んだ!ちせは刀を折られてクナイに持ち替え至近距離で戦う!ドロシーはゾンビに包囲される!万事休すか!? 48
2017-11-15 17:15:18だがベアト9が喉ポケットに入れていた写真が落ち、光り輝いた!驚くドロシー!「……親父!?」「何?」突然ゾンビ達の動きが止まり、固唾を呑んでドロシーを見つめる。「……こんなことになるぐらいなら、スパイなんかにならないでパン屋の看板娘にでもなっていれば良かったな」「アアーッ!」 49
2017-11-15 17:18:32ブシェーミめいた親父の写真を見たドロシーの漏らした一言が、ゾンビ達を浄化した!カサブランカ送りと呼ばれる現象だ!「アーン!」ガゼルの服が意味もなく吹き飛ぶ!「おのれーッ!プリンセス・プリンシパルめーッ!」ノルマンディーKは退却する!後に残されたのは無数のゾンビの死骸だ。 50
2017-11-15 17:21:16「ベアト9!お前何で生きているんだ!?喉の開閉は自動では行われないはず……」「これを仕込んでおいて良かったです……」「なっ!?これはプリンセス・プリンシパルのブルーレイディスク第1巻!」「この話の元ネタとなったcase13と全ての始まりであるcase1が収録されているわ!」 51
2017-11-15 17:25:55「特典ではドロシーが女教師にさせられるピクチャードラマもあるぞ」「からずやね・・・ところでエリック、何で生きてるの?」「事前に保険会社に寄ってゾンビ化保険に入っておいたの。これでゾンビになることも無いし保険金も入るから妹も助かるわ」「そっそういうことだったとは!」 52
2017-11-15 17:28:22ふと気づくと、屋敷の周りをカサブランカ送りにされた魂達がモッシュを作り始めた!「PSSP!」「PSSP!」プリンセス・プリンシパルに幸あれ!アンジェは拳銃を取り出し、エリックの頭に向けた!「あ、保険は入ってから1週間以降の死じゃないと受け取れないから」「えっ」 53
2017-11-15 17:32:22エリックの脳天に銃弾が数発撃ち込まれる。エリックの死体がテムズ川で発見されたのはちょうど一週間後の事であった。妹の手術は保険金によって執り行われ、治った後はバレエ団に入ることだろう。兄の死を知らぬままに。 54
2017-11-15 17:35:00