住吉市民病院をめぐる経緯 ー報道されない真実・地元目線の解説ー

夏みかん🍊（音垢） @Natsuyasumin

住吉市民病院について （1） ・もともと住吉市民病院は老朽化で存続は無理だった。 ・建て替える予算も簡単に工面できないほど大阪市の財政は逼迫していた。 ・この地域には総合病院は充実していて病床数過多状態。

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住吉市民病院（2） ・だだ地元は、分娩可能な産科医が不足していた。西成区と住之江区で、民間の分娩可能なクリニックはたった一軒。産婦人科と謳ってるクリニックはたくさんあるけど、分娩はやってない。昔はもっとあったが、どこもリスクを嫌ったり少子化で、分娩を扱わなくなった。

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住吉市民病院（3） ・住吉市民病院は、総合病院としての機能は必要ないが、地域の周産期医療を補うために、それに特化した病院として立て替えの方向性が打ち出された。 ・しかし、小児救急も扱わず、ハイリスク分娩にも対応できない病院で、運営に毎年赤字が出るのもわかっていた。

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住吉市民病院（4） ・住吉市民病院でお産する時、母体に何かあったら、都島区の大阪市立総合医療センターまで、阪神高速道路を利用して搬送される。東側2キロ離れた府立急性期医療センターではなく、都島の大阪市立まで搬送されるのだ。

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住吉市民病院（5） ・同時期、府立急性期医療センターも、手狭で敷地内に新病棟を建設する計画があった。 ・大阪市と大阪府、2キロの距離でそれぞれが新病院を新たに建てようとしていた。府も市も財政状況は良くない中、必要に迫られて大した機能も備わらないものが２つできる予定だった。

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住吉市民病院（6） ・ちょうどその頃、橋下氏が大阪市長に就任。予算を見直し、住吉市民病院建て替えに待ったをかけた。大阪南部地域を一つの医療圏として見れば、府市別々に中途半端なものを二つ新たに作るより、共同でもっと高度な医療体制を構築できるはずだと考えた。

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住吉市民病院（7） ・ハイリスク分娩に対応するには、あらゆる診療科を備えた総合病院が望ましい。小児周産期医療に特化した病院は、府立急性期医療センターの敷地内が望ましい。 ・まず住吉市民病院と府立急性期医療センターの運営を一つに統合させた。

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住吉市民病院（8） ・住吉市民病院は老朽化しているので、継続使用は不可で閉院となる。 ・しかし付帯決議として、跡地に民間病院の誘致が決まった。これに維新会派は、当地の医療は府市母子医療センターで継承される為特に必要ないとして反対をしたが、自民党公明党共産党の賛成多数で可決された。

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住吉市民病院（9） ・民間病院誘致には、地元住之江医師会の了承が必要である。 ・閉院決定後、住吉市民病院は福祉対応に力を入れていく。すでに閉院が決まっていて、ベッドも空いてるからという善意からだったのかもしれないが、これが住吉市民病院の問題を大きくさせる要因になった。

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住吉市民病院（10） ・府市共同母子医療センターのオープンは当初平成29年4月だったが、大阪市議会で予算執行決議の時に、維新以外の会派が「まだ民間病院の誘致が決定していないのに、府市共同病院の予算を決定するのはおかしい」と反対し、否決されてしまったため、建設がストップした。

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住吉市民病院（11） ・当時の議事録には、新病院開設が遅れると助かる命も助からないことにどう思うのか？という問いに、自民党の某議員が「そんなこと知ったこっちゃない」と答えた様子が残っている。 ・翌年の議会で予算が通り、工事スタート。当初の予定より遅れて平成30年4月にオープンする。

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住吉市民病院（12） ・これに合わせて、住吉市民病院の閉院も一年伸ばす事になる。 ・住吉市民病院跡地への民間病院誘致は、住之江医師会の了承が得られず、結局4回も頓挫してしまった。 ・医師会の了承が得られない理由を見ると、当初想定していたより過剰な医療体制を求めていた様子がうかがえる。

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住吉市民病院（13） ・また、住吉市民病院の閉院決定後に受け入れが始まった様々な福祉対応を、後継の民間病院にも継承してほしいとの要望が出始め、せっかく手を挙げた病院が辞退するなど、混迷を極めた。 ・しかし吉村市長は再三の公募を図り、なんとか誘致をしようと努力をした。

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住吉市民病院（14） ・福祉対応に関しても、現在の利用者の受け入れ先は責任を持って探すと明言し、対応に当たっている。 ・吉村市長は、当初より懸案されていたこの地域の正常分娩病床の不足を補うべく、4度目の民間公募を行い2病院がこれに手を挙げたが、地元医師会は了承しなかった。

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住吉市民病院（15） ・吉村市長は、医師会の反対理由については理解できないとしながらも、審査は任せているので異議はないとし、民間病院の誘致を断念する意向を発表した。しかし病院誘致を取りやめるとは言わず、引き続き対応策を考えるとしていた。

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住吉市民病院（16） ・大阪市には、吹田市に大阪市立の病院がある。吹田市にある大阪市立弘済院病院、ここも老朽化で建て替えか閉鎖かという状態で以前から懸案事項だった。 ・吹田市の当地は地価も高く、土地売却すればかなりの額だが、当病院の認知症関連の医療は高レベル。閉院反対の声も大きい。

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住吉市民病院（17） ・吉村市長は、吹田の弘済院病院を大阪市立大学病院へ移管させ、住吉市民病院跡地に移転させたいとの方針を発表する。 ・吹田市の土地売却費用を住吉市民病院跡地の建設費に当てられる。 ・大阪市立大学は大阪府立大学との統合が進められていて、運営は府市統合で行う事となる。

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住吉市民病院（18） ・更に、当初からの地元の要望であった正常分娩の病床数確保と小児科の機能も併設させれば、申し分ない体制が整う。 ・医師会の民間病院誘致の反対理由に挙げていた、将来的な継続性や採算性などは、問題ないと思われる。

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住吉市民病院（19） ・府市共同母子医療センターとは別の、認知症や介護に関する最新医療機関として機能させるので、二重行政ではない。 ====================== これがまとまれば、大阪市南部医療圏、凄く充実すると思いませんか？これが失敗なの？ 以上です。