狼一行の図書魔境

レイド【図書魔境】エッベのプレイ記録
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図書魔境再び

万有意思力運営 @GCtakaraimin4

#図書魔境 「なんかとてつもなく!たっぷり!本が永久的な貸出の対象になりそうな!予感!もう!館長相談なしにそういうことする!…しかも持ち出される本の割合が多いと!相談なしにもかかわらず私が怒られる!理不尽!」 ぷりぷりと司書は怒りつつも、少し今回は自信ありげ

2018-01-26 19:51:40
万有意思力運営 @GCtakaraimin4

#図書魔境 「ふっふっふ、しかし今回は司書が前より増えましたので!ええ!前回の様な愚は犯さないかと!私以外に人がいる職場!すんばらしい!」

2018-01-26 19:53:26
万有意思力運営 @GCtakaraimin4

#図書魔境 「…開館は今夜の24時より。歓迎の準備をしつつ、お待ちしておりますね?けれど図書館では、お静かにー。」

2018-01-26 19:54:19
昇龍🐉️ウニ @lv100uni

アイコンはひのえさん(@hinoe_uma)にいただきました。 「かつては民を護りし花の騎士。流れ流れて根無し花。そうして今は、拾われ活けられた花の司書」 「さぁ、私の愛し子達。無限の知識の泉へ、ようこそ」

2018-01-26 19:53:56
昇龍🐉️ウニ @lv100uni

「……アコニさん!アコニさん!」 「なんだい、ライブラリアン」 ぱたぱたと足元に駆け寄ってきた司書に対し、梯子の上で本を整理していた女は優美に返事をした。 「貸出期間が始まりそうです!」 それは、新たな世界との繋がりの始まり。 「うん?つまり、扉が開くということか」 #図書魔境

2018-01-26 20:14:58
昇龍🐉️ウニ @lv100uni

それは、新たな出会い。あるいは既に彼女の『影』と出会った者との再会。 「今回はキャクレと私の御披露目もあることだしなぁ。なるべく客は多い方がいい」 「ううっ、こんなに片付けたのにまた散らかされてしまうんだ……!」 「なに、散らかされた分はまた片付ければいいのさ」 #図書魔境

2018-01-26 20:17:51
昇龍🐉️ウニ @lv100uni

ふわり、梯子の最上段から飛び降りた女が風を巻き上げ、華麗に地面へ降り立った。 「さて、では私も持ち場に戻るとしよう。例の書庫の番人をすればいいのだろう?」 「はいっ。お願いしますね!あっ、手加減はしてくださいよ?」 「ああ。勿論本気は出さんさ」 #図書魔境

2018-01-26 20:20:38
昇龍🐉️ウニ @lv100uni

「資格ある者には閲覧を許可するとも」 そう言って、女は手元にある一冊の本を開き、そこに書かれた文字をなぞって、再び本を閉じた。 本の題名は『三人の反英雄』――とある世界で彼女の『影』と出会った、ある青年の末路までを描いた叙事詩の一部。 「ふ……花と虹が彩る世界、か」 #図書魔境

2018-01-26 20:22:47
昇龍🐉️ウニ @lv100uni

なぁ少年。私の愛した世界は美しかっただろう? どの世界においてももう存在しない黒獅子に対してそう囁きながら、司書たる女は図書館の、奥へ。 星の騎士を思い出す。風を纏った青年を思い出す。彼等はこの場所へ来るだろうか。また会えるだろうか。 会えたら、いいな。 #図書魔境

2018-01-26 20:25:31
昇龍🐉️ウニ @lv100uni

そう思うようになった、随分と変わった自分を省みて、女は独り笑う。 「世界を一つ枯らした身とは思えぬ高望みだな」 そして本棚聳え立つ最奥の一角に陣取り、彼女は静かに椅子に座る。 「はてさてこの場に旅人が来るのは明日か……いや明後日か。僅かな可能性の出会いに期待して」 #図書魔境

2018-01-26 20:27:55
昇龍🐉️ウニ @lv100uni

読みかけだった本の頁を、ぺらり。 「ようこそ図書魔境へ。もうすぐその扉は開かれる。我らは皆を歓迎しよう」 徐々に忍び寄ってくる騒がしさには、蠱惑の微笑を浮かべて唇に人差し指をつ、と当て。 「だけど図書室ではお静かに」 #図書魔境

2018-01-26 20:30:30
万有意思力運営 @GCtakaraimin4

#図書魔境 「さあてー!もうすぐ始まりますよー!貸出期間、もうすぐです!」

2018-01-26 23:26:07

サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

#狼一行図書館へ #図書魔境 連合領のとある酒場。賑わうその一角で、三人組が一つの卓に陣取っていた。 「今度は図書館かよ」 眉に埋もれた眼で遊戯札を見つめながら、矮躯の男がもごもごと髭を動かす。その身体は人間よりも頭一つ半ほど背が低く、横に広い。闇の妖精ドヴェルグだ。

2018-01-27 00:35:12
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

《これはまた、お前に似合わぬ処へ行くことになったものだな、エッベ?》 同じく遊戯札を手にした若者が言った。否、口は動かしていない。思念で語りかけたのである。髪も瞳も真っ白な、男とも女ともつかぬ顔立ちのその若者は、言葉を介さずに思念で意思を伝えるのだ。

2018-01-27 00:40:39
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

「しょうがねえだろ、依頼だ」 エッベと呼ばれた栗色の髪の若者が、煙草を咥えたままそれに答えた。鍛えられた肉体。異国風の装束。傍らには何よりも特徴的な狼頭の面が置かれている。彼は傭兵であった。 「ええと、ファルシネリって国のお姫さん? 魔法師だっつってたけど……」

2018-01-27 00:45:57
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

連合の一国家、ファルシネリの魔法師マリアからの依頼を請けたのだ。 「とにかく、その姉ちゃんから図書魔境で本を集めてこいって雇われたんだよ」 大戦が終結し、大きな戦が起こらぬ近年では傭兵としての仕事は減っている。そこで、冒険者まがいの仕事をして報酬を得ているのであった。

2018-01-27 00:47:06
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

「で、それに俺達が呼ばれた理由は……まァ、お前ェ向きじゃねェ仕事に手ェ貸してくれってとこか?」 豊かな髭をしごく老ドヴェルグ――マグニの言葉に、エッベはそういうこと、と頷いて遊戯札を場に出す。 《もう一つ理由があるのだろう?》

2018-01-27 00:54:20
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

思念で会話をする白い若者――クヴァシルの言葉に、エッベは眉を上げた。 「あんたにゃお見通しか」 会話をする際にこちらの意識にも触れたのだろう。クヴァシルは、少しならば読心のようなことができるのであった。 「理由?」 「いやあ」 問い掛けられ、若者はにへらと締りの無い笑みを浮かべる。

2018-01-27 00:58:40
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

「ジェシーにな、子供が産まれるんだよ。で、いろいろ入用でさあ」 家で待つ身重の妻のことを思えば、自然と頬が緩んだ。 「そりゃめでてェ!」 《お前もついに父親か》 祝いの言葉と共に背を叩かれ、照れ臭そうに頭を掻く。 「ってことで、悪ぃが手伝ってくんねえか。報酬は三等分で」

2018-01-27 01:02:16
サムクサイヌ_fateUM/PL:hinoe @hinoe_uma2

めでたい話に、助力を求める友。それを断る二人ではなかった。二つ返事で了承すると、とりあえず祝いだとばかりに酒を追加する。 《……ところで》 思い出したように、手元の遊戯札をぱらりと卓に出すクヴァシル。 《ゲームは私の一人勝ちだな》 見せられた手札に、二人は愕然とするのであった。

2018-01-27 01:06:13
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