2月28日、渋谷WWWに「ブタゴリラ Vol.6 ~きけんなあなたリリース記念!スペシャル祭り~」を観に行ってきました。テンテンコさんの手作りイベント「ブタゴリラ」、前回からほぼ1年半ぶりと久々の開催です。
2018-03-02 01:15:17開場前に着いてしまったので、ふらっと中を覗いてみると、物販スペースのところでテンコさんが「なんとなくあぶない/ROBOT」の会場先行発売のため、出来上がったばっかりのヴァイナルと歌詞カードをジャケットに入れて組み上げるという作業に注力中でした。
2018-03-02 01:15:40さすが、版元のなりすレコードさんつぶやくところの「真のDIYスピリット」溢れるアーティストです。そうこうするうちに、やがて開場。上の方に陣取りました。
2018-03-02 01:16:07オープニング・アクトは、セーラーかんな子さんのDJ。客席中断に設けられたサブステージにセッティングされた機材から縦横無尽に繰り出される音響は、テンコさんが見込んだだけのことはありますね。
2018-03-02 01:16:26私はちょうど二年前に落合Soupのイベントで彼女とご一緒したのですが、結構衝撃を受けた記憶があります。その私の曖昧な記憶からすると、彼女のブタゴリラでのプレイは、弾けているところはそこかしこにあるんだけれど、二年前に見たものと比べると纏まっていた感じがしました。
2018-03-02 01:16:54あの時はもっとトンパチな感じで、なんだこれ?と思ったのですが、WWWではそんな印象は受けず、上から目線じゃねえかとのお叱りを省みず言えば、良い意味ですごくなった感がありました。脇でテンコさんが、もうたまらないという感じで踊っていたのが印象的でした。
2018-03-02 01:17:14彼女のDJと入れ替わりでメインステージに登場したのが、テクノウルフ。2月20日のDommune「テンテンコ presents ブタゴリラ直前 Special!!!!!!」でもライヴを展開した7名の男性によるテクノ集団です。
2018-03-02 01:17:42先日、六本木 Super Deluxeでのあふりらんぽ主催イベント「あふりの里 Vol.3」に、宇川直弘さんとのユニット UMIKAWAで出演したとき、オープニング・アクトを務めておられました。テンコさんと一緒に「幡ヶ谷ちっちゃいものクラブ」をやっている KΣITOさんも参加しています。
2018-03-02 01:18:01パーカッションを担当するシマダボーイさんの繰り広げる音が、他のメンバーの電子音に埋没することなく、むしろ、全体を引き締めるピリッとしたアクセントになっているのはとても素晴らしいですね。
2018-03-02 01:18:26そしてメンバーの中に一人、ダンサー?の方がいて、怒涛のリズム渦巻く中、センターに陣取り、独特のアクションで見ている人たちを煽るんですが、これがカッコいいんです。
2018-03-02 01:18:56で、基本の構えはほぼずっと股割り状態なので、シマダボーイさんのパーカッションがもし寄せ太鼓になれば、これはもうまんま大相撲じゃねぇかと思ってみていたのは私だけでしょうか。
2018-03-02 01:19:19テクノウルフのノンストップの狂騒の後を受けたのは、鎮座Dopeness+Hair Stylisticsのお二人。セーラーかんな子さんのDJセットの横に、あちこち光が明滅しているいかにも怪しげな機材が積み上げられパッチングされている軍艦島のようなテーブルが、それこそ「鎮座」しているのですが、
2018-03-02 01:20:32テクノウルフの音と入れ替わりに中原さんがその機材を操り、やや引きつったような、それでいて妙にダンサブルな音を打ち出してきます。鎮座Dopenessさんはどこかいな、と思って見てみると、中原さんの隣に、どことなくTAKAみちのくさんを想起させる男性がしゃがんでいるではないですか。
2018-03-02 01:21:08そう、この人が鎮座 Dopenessさんだったんですね。彼はしばらくして立ち上がると、マイクを持ち矢継ぎ早に言葉を繰り出していきます。後で聞いた話では、恒例のような気がしますが、中原さんが遅れたせいで十分にリハーサルが出来なかったようで、その辺の事情も彼はリリックにしていました。
2018-03-02 01:21:32そして、サブステージから客席へと乗り込んでいって、お客さんをいじる、というか煽る鎮座Dopenessさんは流石のラッパーでしたね。中原さん自身もいじられまくって、こちらからは見えなかったのですが、電子音の中で苦笑していた模様です。
2018-03-02 01:21:49二人の異種格闘技戦が終わるや、間を開けずにメインステージに登場したのは、元BiSのコショージ・メグミを擁する、女性四人のユニット Maison Book Girl(通称ブクガ)です。
2018-03-02 01:22:10テンコさん同様、コショージさんにも、もう元BiSという肩書は不要なのは分かっていますが、敢えて書いたのは、やはりWWWがBiS階段の結成と解散ライヴの地だったからというのは、私の感傷です。
2018-03-02 01:22:35そんな私の思いとは全く関係なく、音楽的に高い評価を処方面から得ている、彼女たちのライヴを目の当たりにするのはラフォーレで見て、それから日比谷野音で見て以来のことですから、随分久しぶりのことでした。
2018-03-02 01:22:57一聴、それと分かる変拍子を主体とした特異な楽曲と独自の振り付けが彼女たちの個性を際立たせていると思うのですが、今回はそれをノンストップの目くるめく展開で見せつけてくれました。最後の最後になって、シュっとした感じのMC。いや、カッコ良かったです。
2018-03-02 01:23:18ブクガが捌けると転換タイムで、再びセーラーかんな子さんの登場。客席の反応を見ていると、初めての人が多いようですが、かなりの人気があるようにも思えました。そして、やや時間のかかった転換明けにメインステージに登場したのは、Emerald Four。
2018-03-02 01:23:48CASIOトルコ温泉などでも活動するヴォーカルとキーボード担当のオジマサイリさんと、ギター、PC担当の足立大輔さんのお二人からなる京都のユニットです。
2018-03-02 01:24:17私は、テンコさんが出演した渋谷7th Floorでのイベントで、初めてそのライヴを拝見したのですが、洒脱なエレクトロポップと透明なヴォーカルに魅かれてアルバムを買ってしまいました。
2018-03-02 01:24:41「きけんなふたり」収録曲中「アロエ・ベラ」と「SUKUSUKU」の二曲は、Emerald Fourの手になるもので、まさにその二曲をテンコさんが歌い、Emerald Fourがバッキングするという形で、いわば Emerald Four featuring テンテンコとでも呼ぶべきユニットのパフォーマンスとして披露してくれました。
2018-03-02 01:25:34勿論、最高でした。そして三人は退場。しばらくの後、本日のメインアクト、テンテンコ Special Setの登場です。バックDJにIllicit Tsuboiさん、ギターにKASHIFさん、ドラムに中島肇さんという豪華メンツ。まずは「夜間飛行」から。
2018-03-02 01:26:20