ウンネリまとめ2

自分用
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SS

海きゅうり @seacucumcum

「あれ、あんたの仲間か?」肩を叩いてくるジェフだかモリーだかいう男――仲間を待つ時間の暇潰しに、情報交換という名目で声を掛けて一緒に飲んでいた冒険者の1人だ――は、人目を忍ぶように話し掛けてきた。何をコソコソしてるのよ、と思いながら彼の指す方を見ると、なるほど"目玉モンスター"がいる。

2018-02-28 21:38:38
海きゅうり @seacucumcum

相変わらず人相の悪い顔。目が合ったので大げさにイーッと舌を突き出してやると、ウンチャイはぷいっと向こうを向いてしまった。 去っていく後ろ姿に、胸の奥が締め付けられる感覚。それを認識してしまえばつい泣きそうになって、情けなくなる。

2018-02-28 21:42:46
海きゅうり @seacucumcum

結局、あの朝の瞳から――やっとこちらを見据えたあの両の瞳から、離れがたかっただけなのだ。それでこんな、自分に郷愁なんてものがあったことを知るような異国の地で、情けなさを噛み締めているなんて。無理矢理に着いてきたのは自分だ――だからこそ、こんなにもやるせなくて。

2018-02-28 21:45:36
海きゅうり @seacucumcum

「いいのか?行かせて」冒険者パーティの別の男が尋ねてくる。その声に気を持ち直して、素早く虚勢を組み上げた。「いーのよ、あんな男」うん、カンペキ。ジョッキを持ち上げて笑顔を作る。「せっかく今楽しいのに、あんなのが来たら台無しよ」心の中で、もう一回舌を出した。

2018-02-28 21:49:21
海きゅうり @seacucumcum

「うー、寒い!」上着やら毛布やらでモコモコに膨れ上がった『夜鷹』がすり寄ってくる。そんなに寒いか?と思っていれば、肩に頭が載せられる。「なんでこっちに来るんだ」問うてやるが何も聞いていないようで、「あったかい」と呟きながら更にすり寄ってくる。

2018-02-28 22:04:38
海きゅうり @seacucumcum

彼女の着こんでいる防寒具がふわふわとこちらの身をも温める。しばらくこうしているとむしろ暑くなってくるのは分かっているが、とりあえずこのままでいよう。すぐに離れたいほど、寒くないわけではない。

2018-02-28 22:07:30
海きゅうり @seacucumcum

「ネリア」やさしい声だ。力が抜けて、体のこわばりが解ける。安心に満たされていく。布団はやわらかくてあたたかい。頬のぬくもりは、誰かの手?掴まえてキスをする。「ふふ、好きよ」思わず笑みが溢れて、それから、惚けたままの意識はするりとほどけていった。彼が顔を赤くしていることも知らずに。

2018-02-28 23:26:38
海きゅうり @seacucumcum

微かな動きに目を覚ます。口では寝息を再現したまま耳を澄ませば、背中の向こうに嗚咽が聞こえる。彼女が落ち着くのをじっと待つ。泣き声を押し殺しているのは、こちらにそれを悟られたくないということのはずだから。かぼそい音はやがて寝息になる。それを確認して振り向くと、丸まった背中がある。

2018-02-24 00:44:03
海きゅうり @seacucumcum

ゆっくりと身を起こして見下ろす。泣き疲れて眠った子供のような姿がそこにある。月光を受ける白い身体から慎重に目を逸らしながら手を伸ばし、目元に残ったままの涙を拭ってやる。またその寝顔を見下ろして、静かに我が身を横たえ、背を向けて眠る。この小さな行為の、証拠をどこにも残さないように。

2018-02-24 00:52:03
海きゅうり @seacucumcum

バレていることぐらい知っている。勘も能力も鋭い男が、こんなことに気付いていないはずがない。だからそっと頬を拭う手の温もりも、それを気付かれないようにしていることも知っている。これもまた気付かれているのだろうけど、互いに知らないふりをする。そうやって甘えることを、互いに許している。

2018-02-24 10:56:40
海きゅうり @seacucumcum

温もりが欲しければ、背中に縋って泣けばいい。そうすれば、腕の中に迎え入れてもらえる。他人の弱みを見逃しはしないやつだから。だから独りで泣きたい夜は、そっと声を押し殺して、知らないふりをさせる。頬に触れる微かな温もりだけを貰う。そうやって甘える。それが意外と、落ち着く夜もあるから。

2018-02-24 11:06:43
海きゅうり @seacucumcum

pixivに投稿しました 夜鷹の涙をぬぐうのは #pixiv pixiv.net/novel/show.php… 昨日今日でついったに投げてたのを改稿・書き足しして上げました

2018-02-24 22:35:56

雑多妄想

海きゅうり @seacucumcum

ウンネリは運命だから……………

2018-02-19 22:15:18
海きゅうり @seacucumcum

「自分から目を背けるヤツが嫌い」と「異性と接触してはならない」の出会いですよ…

2018-02-19 22:18:03
海きゅうり @seacucumcum

こちらを見ないで陰口叩くヤツが嫌い、本当に嫌い、っていう女が、自分の妻以外の女と接触してはならないという慣習故に究極に目を逸らす男と出会ってしまったんですよ ムキになるうちにこう…別な感情も絡んでいったんだろうなあっていう…この…ね……これが僕が最近騒いでるウンネリってカプです

2018-02-19 22:21:41
海きゅうり @seacucumcum

じゃあなんで男の方は視線を振り払い切らないんだよってところに実は最初に一目惚れしてたんだっていう要素を添えたのが私の妄想です。

2018-02-19 22:22:44
海きゅうり @seacucumcum

男の方の感情は描写されないんで分かんないんですけど、自分の周囲には絶対いないしいることも想定しないようなタイプの女と出会っちゃったんだと思うんですよね、きっとそれで目を逸らしきれないんだっていうのは僕の妄想なんですけれども。

2018-02-19 22:24:34
海きゅうり @seacucumcum

ネリアさんは周囲を振り回すクソ女ですよ何言ってるんですか…ナイトホークですよ普通のカワイイオンナノコなわけないでしょ…そうやって生きてきたんですよネリアさんは…

2018-02-19 22:31:50
海きゅうり @seacucumcum

怖いもの嫌いなもののラインナップと怖がり方嫌がり方的に、こう、被虐待経験でもありそうだなとか…でもそれなりに人に頼ったり甘えたりすることは覚えてそうだなとか…

2018-02-19 22:33:20
海きゅうり @seacucumcum

ネリアさんどっかの男のところに上がり込んでそういう代償で夜を凌いだこととかきっとあるやん…?

2018-02-19 22:41:30
海きゅうり @seacucumcum

「出会いの瞬間にネリアさんに一目惚れしていたけど口開いたらいや無いわってなった、しかし共に過ごすうちに結局やっぱり惚れていたウンチャイくん」がヘッドキャノンなんですけど、

2018-01-31 18:58:32
海きゅうり @seacucumcum

フードの下から不意に現れたきれいな女の顔(フチくん談)に目を奪われたけど自分に対する第一声がケンカ売ってくるやつだったから「うわこれ女か?」ぐらいになり、でもだんだん絆されて最終的にあの時から好きだったなあって思うウンチャイを推したいワケ

2018-01-31 20:40:45
海きゅうり @seacucumcum

ウンチャイ・ネリア間の会話、「妻以外の女性と直接接触しない」がウンチャイ→ネリアにしか適用されなくてネリア→ウンチャイは直通で会話するのちょっとおもしろくないですか?ポリシー貫いて話し掛けられても無視してもいいと思うんですがこいつ会話はするんだよな〜

2018-02-07 08:09:14