- suzumeninja
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「ククク……」USBメモリからフラウロスの声が!「うわ!コイツ、まだやる気か!?」那須が身構える。「ククク、閉じ込めたくらいでいい気になったらアカンで。お前のモンにならん限り、ワイら悪魔はいつでも逃げ出すことくらい……」 89
2018-03-31 21:22:17「ああ!せや!忘れとった!」アンドロマリウスが何かを思い出した。「こいつもお前のモンにせんとアカンのや。今は持ち主がおらん状態やからな。いや、忘れる所やったで!」「し、しまったー!言うんやなかった!」フラウロスは悔しがるが、今更もう遅い。 90
2018-03-31 21:23:53「さ、はよう名前を刻むんや。ただし、本名はアカンで。魔術師としての名を刻まんとな」「魔術師っていっても……」那須は自分の姿を思い出し、少し考えて言った。「……デジナース」 91
2018-03-31 21:25:22「デジタルのナースか。そのまんまやな」「う、うるさい!いいだろそんなの適当で!」那須は少し恥ずかしくなったが、もう遅い。「ほんんじゃ今から、フラウロスは、デジナースが契約者や。いう事聞かなアカンで?」「あー、しゃーないな。わかったわ」そう言うとフラウロスは静かになった。 92
2018-03-31 21:28:12ネットでの真名バレは弱点になるからね…悪魔との契約というならなおさら #デジナース
2018-03-31 21:28:21「よっしゃ!ほんなら今日の所はここまでにして、帰ろうか!」「うん!」デジナースが頷くと、二人の体は光となって、サイバー空間から消えていった。 93
2018-03-31 21:29:32「……はっ!」那須が目覚めると、そこは自分の部屋だった。どうやら、机に突っ伏して寝ていたらしい。「変な夢だったな」「夢やないで」「うわぁ!!」パソコンの中から、マスコットになったままのアンドロマリウスが話しかけてきた。 95
2018-03-31 21:31:56「夢じゃなかったのか!」「せや。ほんで、これからどないする?」「どないするって、どういうこと?」「お前、あんなカッコイ嫌や言うとったやろ?このUSBメモリを誰かに渡せば、もうお役御免やで?ワイももっとカッコイイ体になりたいしな」「あー、そのことなんだけど……」 96
2018-03-31 21:34:51「ん?なんや?」那須は、USBメモリが学校から配られたものであり、他の人に渡すことはできないと説明した。「なんやてーっ!?ほんなら、ワ、ワイの身体は、全部のUSBメモリを回収するまで、ずっとこのフワフワのまんまっちゅーことかいな!?」アンドロマリウスの声が、虚しく響く。 97
2018-03-31 21:37:19「俺だってあのカッコ恥ずかしいんだぞ!」名数も反論する。「な~にが恥ずかしいや!あんなにノリノリで戦っとったくせに!」「う……。そ、それは……その、ちょっと調子に乗っただけっていうか……」段々と言葉に勢いがなくなる那須。 98
2018-03-31 21:38:43