【プレイバックのべ挑】第5回『その箱の中は美しい薔薇で埋め尽くされていた。僕はお腹を抱えて笑った』

Ten10 @1010_novel

#のべ挑 「お前はイかれてるよ」と友人は言うが、そんなことはどうでもいい。 所詮人間なんぞ糞の詰まった箱だ。いくら外側が美しくても中身は醜い。 だから中身も美しいものに変えてやればいい……例えば薔薇とかね。 そして僕は出来上がった完成品を見ながら、彼女のお腹を抱えて笑った。

シュレディンガーの羊 @hakoiri_sheep

喪服を着たままに訪れた彼女の部屋は殺風景だった。天涯孤独だった彼女は持ち物を増やすのを嫌った。目に留まったのは部屋の真ん中にぽつんと置かれた箱。開ければその中は美しい薔薇で埋め尽くされていて僕はお腹を抱えて笑った。涙が溢れた。僕が送り続けた愛がそこに確かに咲いていた。#のべ挑

ツナ味噌 @tunamiso

真紅の髪に美しい容姿、そして何処か棘のある性格…まさしく君は薔薇そのものだ。 僕は薔薇を愛していた。 「100枚はいったかな？」 僕の大事なものが詰まった箱…中は薔薇の写真で埋め尽くされてた。僕は不気味に笑う。腹を抱えて笑う… 警察のお迎えがくるまであと一週間… #のべ挑

シュレディンガーの羊 @hakoiri_sheep

さしずめ戦争だった。「出てって！」そう叫ばれ、売り言葉に買い言葉。1週間1人で過ごして2人の部屋が恋しくなった。「箱、送った」簡素なメールは最終宣告。けれど荷物かと思った中味は美しい薔薇で埋め尽くされていた。一瞬目を見開き、僕はお腹を抱えて笑った。なんてかっこいい彼女だ。#のべ挑

シュレディンガーの羊 @hakoiri_sheep

魔法使いは言った。この中は君の気持ちが入っている。「認めると思う？」でも私は君の望みはお見通しだ、臆病で愚かな少年。ーその箱の中は美しい薔薇で埋め尽くされていた。僕はお腹を抱えて笑った。それは蓋を開けた瞬間に枯れていく。誰かに知られる位ならこんな感情はいらない。いらない。#のべ挑

シュレディンガーの羊 @hakoiri_sheep

芳しい香りの中で僕は君を探す。やがて見つけた箱。その箱の中は美しい薔薇で埋め尽くされていた。「やっと見つけた…」けれど触れた瞬間に僕は目覚める。蒸せ返るほどの血臭。目の前の棺には赤い赤い彼女の姿。僕はお腹を抱えて笑った。だってこんな夢はおかしい。だからどうか早く目覚めて。#のべ挑

いわしさん@ほうりステップ @iwashi_houris

本当にやりやがった！　僕らはスマホの画面を見て爆笑した。 「ゼミで一番不細工な女子にピンクのつぼみの薔薇を3本プレゼントしろ」 酒のノリから始まった悪ふざけのつもりだったが、こうも簡単に引っ掛かるとは。 スマホには、指示通りの薔薇の写真が画面いっぱいに写っていた。 #のべ挑

アリアン @wimparian36

#のべ挑 お前が「新天地を見つける」と言って旅立ってもう数年。 こちらが土地も人も枯れようとしている時、突然お前から一つの贈り物。とても大きな箱だった。 これが笑わずにいられるか！ついに生きた土地が見つかったんだ！ 生き生きとした、血のように真っ赤な薔薇がそこにはあった。

ピーター @PeterNovelchan

#のべ挑 突然僕のところに送られた段ボール箱。 開けてみると中から大量の薔薇とともに悪友が飛び出してきた！ 「わぁ！！」 僕が驚いたのを見て悪友は笑いながら言う。 「驚いたからRose（薔薇）だけに君のLose（負け）！！」 ……つまらない駄洒落に思わず腹を抱えて笑った。

ねこみみ頭巾 @ponta999ponta

#のべ挑 ゆい「のべるちゃんから また小包届いたよ 猫ちゃん宛だけど開けるね キャー 美しい薔薇がぎっしり ん？ ジジちゃん 何お腹抱えて笑ってるの？」ジジ「これ薔薇とちゃうで 鰹節で出来てるんや！この匂い最高 早く頂戴 のべるちゃん おおきに！」

アリアン @wimparian36

#のべ挑 箱一杯の薔薇。君は青ざめた顔で箱と僕の顔を交互に見る。 僕は我慢できずに大声で笑い声をあげた。 企みがバレていないとでも思ったのか。 中身は変えておいたよ。

dear @dear123_dear

#のべ挑 「見てみろよ！」 友人は僕に薔薇で埋め尽くされた箱を見せてきた。 「彼女からのプレゼントだ！彼氏と別れさせたり、手紙をたくさん送ったかいがあったぜ！」 そう言って彼は満足気に帰っていた。 僕は彼が見えなくなったところで腹を抱えて笑う。 「黒赤色の薔薇ねぇ」

豪雨 @tetu_193

「仲間外れ、見つけてごらん」 造花の入った小箱を渡された。中をみれば、薔薇、薔薇、薔薇。小さな１つをつまみあげて、机に放り投げる。机はまるで赤い絨毯のよう。そしてやっと見つけた『仲間外れ』に薄ら笑いを浮かべ、窓へ放り投げた。 黒い薔薇が、静かに落ちた。 #のべ挑

IFme @xwV2pSJpyMuv9GC

「薔薇は薔薇でも甘くて美味しい薔薇はなーんだ？」 「苺に林檎、梨に桃」 「正解者にはプレゼント〜」 「バラ科のフルーツボックスか」 「しかしキミ、バラアレルギーなのになんで嬉しそうなのさ」 「この部屋にある造花の薔薇は108本。これからプロポーズされると思うと……ね」 #のべ挑

時風◆kMp2.tmHTI@モノ書き @tokikaze9807

#のべ挑 僕と同じ、小説を書くのが好きな大人しい女の子がいた。ある日、彼女が僕に大きな箱を手渡してきた。何故か頬を真っ赤にして。 中身は、溢れるほどの紅色の薔薇と、たった一枚の手紙 僕は腹を抱えて笑って そして今、僕は彼女の目の前にいる。 君と僕に似合う言葉を、伝えるために。

ねこみみ頭巾 @ponta999ponta

#のべ挑 痛たたっ！暗く狭い空間ここは？僕の手には薔薇の詰まった箱 あっ！と思い出したとたん僕はお腹を抱えて笑ってしまった。数十秒前の記憶がスローモーションの様に蘇る 。前方に手を振る友人 駆け寄る僕 その前に箱 必然的に拾う僕 その瞬間僕の足元にあるはずの地面がなくなった

スパイ03 @rfbradio

#のべ挑 電車の中で見つかった箱。 「爆弾だ！」 誰が最初に言い出したのか、車内は混乱に包まれていた。 「なんだこれ？」 爆弾処理班の僕が到着し、箱を開けたとき、思わず笑ってしまった。 そこには薔薇とラブレター。 トイレから戻ってきた箱の持ち主は、恥ずかしそうに電車を降りた。

田中卵 @tanaka_tamago05

箱を鮮やかな赤色が満たす。薔薇の華が、風に揺られて、直後勢いに流されるように花弁を散らしていく。 薔薇が渦を巻くように散っていき、箱の中に隠された真実をとうとう暴露した。 果たして表れたのは、一枚の紙切れ。文面に視線を走らせる。その内容に、僕は知らず腹の底から大笑いした。#のべ挑

田中卵 @tanaka_tamago05

「いつか君を薔薇で笑わせてやる」 そう僕に笑顔で告げた友人から、一つの箱が渡された。訝しげに箱を開け──その薔薇の美しさに目を奪われた。 心象に翳りをさしていた暗雲がサアッと晴れ、嗄れた植物が一斉に色を取り戻す様をイメージした。 （続きます） #のべ挑

田中卵 @tanaka_tamago05

「くく……」 途端に今まで悩んでいたことが、バカらしくなった。何を悩んでいたかも見失うほど、私は喜びで一杯だった。 「クハハハ」 もう植物は育たない、観測結果から導かれた汚染は、まさに人類の絶望そのものだった。だけど。 彼はこうして、観測を覆して見せた。#のべ挑

田中卵 @tanaka_tamago05

鋭利な刃は僕の腹を容易く突き破り、致命傷を与えた。溢れだす血液、傷口からは赤々しい臓物が窺える。腹を押さえ、 「……、もう、すぐ君のもとへ……」 彼女が眠る棺に倒れこむ。彼女きっての希望で、清潔な棺の中は薔薇が溢れている。 僕は死ぬ直前、彼女に向けて微笑んだ。 #のべ挑

田中卵 @tanaka_tamago05

もう忘れかけた記憶が、辻褄を合わせるように目前の記録で補整されていく。ブラウン管に映る満面の薔薇色。薔薇園で楽しそうに駆ける彼女は当時の僕を催促し、 「早く早く、置いてっちゃうよー」 再生されるだけの声、けれど愛しさを覚える。 「ごめんごめん」 嬉しそうな声が重なった。 #のべ挑

佳乃 @sinseisisi

@novelchan_sup 棺桶に埋め尽くされた薔薇、そこに眠るあなたは素敵。 あははと声を上げて笑ってしまう。 腹を抱えるくらい。 そして、涙を流すくらいに。 佳乃「こんな感じでどうよ。」 夜四乃「シリアスなのに腹を抱えてか？」 #のべ挑

時雨@のべるちゃん @grape_48

彼女は僕と出会う前から自分を傷つけることが好きな女性だった。自殺をしたいから自傷行為をするのではなく、自傷行為が快感となっていたのだ。僕はそれを知っていながらも付き合った。しかし彼女の自傷行為は激しさを増していった。(続く) #のべ挑

時雨@のべるちゃん @grape_48

@grape_48 あるとき、白い箱が送られてきた。差出人は彼女だった。中身は暗紅色の美しい薔薇。 僕は薔薇を掬うとお腹を抱えて笑った。 #のべ挑