AVAIKI くじらのうた メモ

私用 創作ツイまとめ
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24番線 @Nyn_Srgt

「とうとう我らが都市は抜錨した。”アローン”、”アルカ”、”マツヤ”、”マハーヤーナ”、”フールー”……その都市は様々な名で呼ばれたが、我々の目指すところは一つだ。対の安住の地、果ての楽園を信じて、『方舟』は海へと発ったのだ」

2017-04-15 21:45:12
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【AVAIKI くじらのうた】 記憶の無いひとりの異存在が、タガタ(taŋata)たちの暮らす暖かい島アヴァイキに漂着した。接近する海上超巨大不明構造物・通称「くじら島」の方から流れてきたことから名付けられた「くじら」は、ともに暮らし始めた仲間たちと一緒にくじら島の探検に向かう。

2017-04-15 23:54:45
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人類、アウレム、タガタ

2017-04-16 03:15:15
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無数の寡黙な労働者がそこにいた。彼らは見たことのない姿形こそしていたが、タガタというよりはむしろくじらのそれに近かった。ひとりの労働者がまずくじらを見つけると、ゆるりとその動きを停止し目線を向け続けた。くじらは訝しみ、声をかけようと口を開く。途端、全ての労働者がこちらに振り返る。

2017-04-16 12:41:24
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一拍、聞き慣れない波紋のような音が響くと、目の前の労働者が口を開く。「[admin],COMMAND us(主よ、我らを導きたまえ)」明確にくじらに向けられた言葉であった。彼らはアウレム(aulem)と名乗り、くじらに付き従う。アウレムたちもまた、自らが何者なのかを知らなかった。

2017-04-16 12:49:53
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タガタ(Taŋata)の暮らす島アヴァイキ(Avaiki)、最高峰ポハトゥグイ(Pohatuŋui)

2017-04-16 17:05:23
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なんか寝ながらイメージだけ描いてたからおいとこ AVAIKIっぽい感じの絵です pic.twitter.com/9uMWguzuRl

2017-04-18 04:55:56
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「やあ! 待ってたよ、神さま」 ナヴィ(Navi) くじら島の労働者(Aulem)たちに「預言者」と呼ばれる人型の異存在 くじらに付き従う労働者たちとは違い、軽やかな態度でくじらと接する 「彼らがこれからどこへ歩んでいくのか、興味があるし見届けたいんだ」 pic.twitter.com/PxGf7kXiom

2017-04-24 22:12:25
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「とうとう終の火が都市に灯った。表からは叫びが聞こえるばかりか、大きな破壊の、空気の怯える音までが耳に入る。我々は選ばれた者ではなかったのだ。思えば、これは裁きからの逃走だった。我々は導かれぬままに、あるべき終を駄々をこねて拒絶したにすぎなかった。きっと、我々に朝は来ないだろう」

2017-04-27 12:58:13
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ナヴィが指し示す先。いつまでも燃え続ける奇妙な火の中から、ひとり、何かが歩いてくるのがわかる。この都市の災禍。それはやはりヒトの形をしていたが、くじらは一目見て、「それ」に対して不思議な安堵、そして違和感を覚えた。自分はこの人を知っている……。「それ」の疲れ切った容貌が目に映る。

2017-04-27 13:11:04
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AVAIKIドチャクソ雑メモ書き くじらちゃんがタガタたちと一緒に廃都探索にいきます pic.twitter.com/T0F6fwVZDP

2018-04-08 00:56:21
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要はポリネシアに廃都をぶつけるっていう……(ぶつけない)

うわべだけみるとかわいめだけど普通にネヤ創作(?)やります、というタイトルなので災いに呪われて全身燃え盛ってる人とか出てくると思います

基本的に目の前にあるのはいつも絶望の残滓だけど今そこに生きてるひとたちにはこれからがあるよね~っていうあっけらかんとした感じでいきたいAVAIKI


要はアステカの人類総交代(?)みたいな話で、人類総焼却からの次の人類がタガタなんだけどタガタたちは幸せなので特にそんな事情知らないし気にもしない(最高)


労働者アウレムは要は人間の代わりに働いていたロボット(ゴーレム)で、タガタたちの島アヴァイキのちょうど正反対の位置から始まった災厄から逃れるために人類によって逃避を命じられていた(のでくじら島はまっすぐアヴァイキに来る)


腐ってもオルフェールシリーズなので、人類を焼却する災厄は異界神コノハナサクヤだし、ちょうどその正反対にできたアヴァイキという島は異界神イワナガヒメそのものです

地上の支配権が国津神から天津神に移ったことをベースにしているので、国津神(オオクニヌシ)を介して好き放題やってた人類くんは一掃されて代わりに天津神由来の新しい人類の時代がやってくる、という構図です アヴァイキは神そのものでできた大地に神の種族が住んでる

既存の大地が次々と滅びの炎に包まれていくので人類くんは大慌てで魔術と技術を総結集して大陸脱出のための海上都市を建設して逃げ出したんだけど結局そこも燃え始めてみんな死んじゃったっていうお話


で急に放り出されたアウレムたちはどうしたらいいかわかんないのでとりあえず予定通り滅びからもっとも遠い場所目指して渡航を続けた(そりゃアヴァイキに向かって一直線にきて衝突しそうになるわな)っていう

くじらちゃんを見てようやく久々に主を見つけたアウレムたちはこぞってくじらちゃんに指示を仰ぐ


くじらちゃんは眠っていたのだ(ただ都市もボロっちいので設備が崩落した)


預言者(ナヴィ)はアウレムたちを導くために高度な知能と人間性を付与され造られた非人間存在なのでずっと存在している でもあんま自分のことを監督者とは思ってなくてどちらかというと観測者だと思ってる

くじらちゃんが神様だとするとナヴィのポジションはイエス様みたいなかんじ…… ナヴィの名前はnavigatorであると同時にヘブライ語の預言者ナビを意識しています

Navigator、航海士とか探検家とかって意味が元々のものなので海を渡る廃都の指揮としても相応しい名前 でもナヴィ自身は自分が彼らに指示を与えて動かそうっていうよりは彼ら自身が何を見つけてどう動くのかに興味があり見守りたい気持ちがある

根本的には預言者なので言を預かることが役割であり、それは人間からアウレムへってのもそうなんだけど過去の文明からくじらちゃんへっていう役割もある 伝えるべきことを伝えるためにそこにいた


くじらちゃん(旧人類) ナヴィとアウレム(旧人類の遺したもの) タガタ(新人類) というかんじ アウレムたちにもこれからがある