震災 緊迫の48時間(1): 1ヶ月経過してやっと当時の報道が。そこで以下に得られた教訓をまとめてみました。一次資料は4/8日経朝刊「震災 緊迫の48時間 原発危機、想定超す」 http://twitpic.com/4i3le1 間違ってたらどうかご指摘を。
2011-04-08 14:12:45震災 緊迫の48時間(2): 3/11 14:16地震発生。原子炉緊急自動停止。次に津波到来。15:42東電は炉心冷却機能喪失を通報。ここまで初動はビジネスライクに事態が進んでいきます。
2011-04-08 14:12:52震災 緊迫の48時間(3): 3/11 19:03首相が原子力緊急事態宣言を発令。この時点で首相官邸、経産省、東電の関に不協和音。報告が遅いと切れた首相は自ら母校東工大OBに連絡をとり始める。
2011-04-08 14:12:59震災 緊迫の48時間(4): [教訓1]緊急時対応可能なリーダーが政府および東電に不在。このため慣れない議員や専門家を後から逐次投入して船頭多すぎ状態に。かえって混乱に拍車。
2011-04-08 14:13:09震災 緊迫の48時間(5): 3/11 22:00原子力安全保安院が2号機の今後について「24:50炉心溶融」ベント要と予測。この情報は国民に知らされず。ネットでも炉心溶融懸念と書こうものならばデマ呼ばわりされる状況でした。
2011-04-08 14:13:31震災 緊迫の48時間(6): [教訓2]原発事故の予測は教えてもらえない。安全・危険双方から、誤情報も合わせ、自分自身で判断することが重要。
2011-04-08 14:13:38震災 緊迫の48時間(7): 3/12 00:15首相がオバマ大統領と電話協議。支援の申出に対し「情報不足で米側と十分に意思疎通できなかった」。「東電など日本側は自力でなんとかできると考えていた」。機会を逸す。
2011-04-08 14:13:45震災 緊迫の48時間(10): [教訓4]地震から16時間で大量の放射能流出。つまり原発から10-20km圏内の一般市民は政府指示を待たず自主退避するのが賢明ということか。ただし手荷物をまとめる時間は十分にある。
2011-04-08 14:14:19震災 緊迫の48時間(11): 3/12 09:04ベント作業開始。現場の抵抗を押し切るまでに実に7時間。15:36、1号炉水素爆発。18:00首相、廃炉覚悟で海水注入を指示。18:25避難区域を半径20km以内に拡大。
2011-04-08 14:14:28震災 緊迫の48時間(12): 3/12 20:20海水注入を開始(日経によればそれまで東電は海水注入を渋っていた)。ところが水位上がらず。翌13日 05:10、3号炉の非常用炉心冷却装置が注水不能に。
2011-04-08 14:14:35震災 緊迫の48時間(13): [教訓5]普段から牽制態勢を確立し「伏魔殿」ができないようにする必要性が。ただ、それは米国型の発想。産官学連合体が強固な日本では人事が壁なので無理かも。要検討。
2011-04-08 14:14:51震災 緊迫の48時間(14): 日経を信じるならばざっとこんな感じでしょうか。今回の事故は長くリスク管理の教科書で扱われるでしょう。
2011-04-08 14:15:00