『椿町ロンリープラネット』はＳＦである！

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就眠前にこの回をじーっと眺めていてぼーっと気が付いた。白地（紙ですからね）がときにまばゆい光に入れ替わるのがこのまんが家さんの裏技だって前に分析しましたが、もうひとつ凄い技が使われていますこの回。 pic.twitter.com/rTjZmZdakJ

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白地のさらに向こう側に漆黒の地が広がっているんですよ。単行本をお持ちの方は開けてみるとわかる。黒地に、なにかほわんとした丸い光の縁がありますね。『２００１年宇宙の旅』ラストで、輝く赤ん坊が宇宙に浮かぶシーンのような、光。ふみと暁は、このとき宇宙空間にいるんですよ！

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母と死別し、父も家を空けることが多い子ども時代をすごしてきたふみは、宇宙空間を漂う一人乗りカプセルの乗員ごっこで気を紛らわしていた。そこに暁先生が救助に来てくれたのですよ、少なくともふみの主観では。

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そして翌朝、暁は武骨ながらも彼女が今一番してもらいたがっていることを進んでしてあげるわけです。虚無の広がる漆黒の無重力空間のなかに、まばゆくも暖かい光の球があって、そこは時の流れすら順不同になる絶対点。

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ここです。赤で囲ったところをよーく見てください。漆黒の宇宙空間のなかに、何かまばゆくも暖かい光の玉（白地になってる）があって、そこに暁とふみのコマが載せられている…そういう重ね構造だとわかるでしょうか。 pic.twitter.com/ZiqdXHj3q5

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タイトルがどうして「椿町の孤独な惑星」なのか、この回でようやく明らかにされるというわけです。

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このまんがは、検索するときゃーきゃー悲鳴でいっぱい。暁先生らぶりーとか女子の悲鳴炸裂。なのにこういう技法の視点からきゃーきゃーいってる方を見たことがない。

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ちゃんとこういう細部まで味わって悲鳴をあげてあげるのが、作者さんへの一番の称賛になるのに、誰もしない。

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嘆かわしいことであります。

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ふみのテーマ。かいがいしく家事にはげむ彼女の姿が目に浮かびませんか。 youtu.be/ABOH0uYG8eE

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「まんが夜話」でこのまんがが取り上げられるようなら、夏目の目のコーナーは私に代打させろー！