記録:2014年10月26日神戸三宮ヘイト・クライム
【2014年10月26日ヘイト・クライム】1.関西でカウンターに参加されている人々の中で,一番の痛恨事として記憶されているのが,2014年(以下略)10月26日の神戸三宮での「日韓国交断絶国民大行進」なるヘイト・デモ時に行われたヘイト・クライムでしょう。
2015-02-19 06:14:352.「日韓国交断絶国民大行進」主催:日韓断交共闘委員会関西 【在特会カレンダー・閲覧注意,動画自動再生あり】 calendar.zaitokukai.info/kinki/schedule…
2015-02-19 06:17:063.この日のカウンター参加者の中で,私が一番ヘイト・クライムの(うち,ひとりの)被害者と一緒にいた時間が長いと思いますので,現場で伝え聞いた話も参考にして,まずはどういうできごとが起こったのかを,できる限り私なりに簡潔にまとめておきます。
2015-02-19 06:21:514.ヘイト・デモ自体は東遊園地(神戸市中央区加納町6丁目)を出発し,フラワーロードを北上して加納町3丁目交差点を左折する,というよくあるたコースでした。デモ並進派のカウンターはいつも通り,機動隊をのらりくらりかわしながら斜め後ろを歩道から付いていく,という状態でした。
2015-02-19 06:30:105.なぜ斜め後ろからかと申しますと,兵庫(私は神戸以外知らない。あと大阪も。)でヘイト・デモにカウンターをかけた経験がある方なら誰でもご存じのように,兵庫県警の警備部が,ヘイト・デモに近づけないように足止めを食らわせるんですね。
2015-02-19 06:34:566.私も同様に,後ろから機動隊をのらりくらりやり過ごしながらヘイト・デモに付いていきました。そのとき,4人ほど,若い人(10代~20代前半ぐらい,全員男性)がヘイト・デモに付いていくのは気づいていたのですが,野次馬がいるのはいつものことなので,気にも止めませんでした。
2015-02-19 06:38:417.事件は,定点抗議派(定点から動かないで,プラカードを掲げて抗議する人々)がいらっしゃった,JR三ノ宮・阪急三宮に連なる南の陸橋を通り過ぎ,JR・阪急の高架を通り過ぎたあたり(JR三ノ宮すぐ北)で起きました。
2015-02-19 06:43:508.セブン-イレブン神戸フラワーロード店(中央区加納町4丁目10-2)のほぼ真正面の車道あたりです。 goo.gl/maps/IKFlo
2015-02-19 06:51:389.無線連絡を受けたのでしょう,突然,私たちに足止めを食らわせていた機動隊員が北(デモ隊方向)に向けて走り出したので,私も,機動隊員の後ろを付いていくのは習性なので後ろを付いていきました。
2015-02-19 06:57:3310.すると,停止しているヘイト・デモ隊と,それに近づこうとして7~8人の機動隊員に制止されている青年,なんとか両者を分けようとするカウンターの人々,それに野次馬などで騒然とした雰囲気でした。大混乱に陥っていたと言ってもいいと思います。
2015-02-19 07:01:4611.私も,状況が分からないなりに,両者を分離しなければ,機動隊に制止されている青年の逮捕を防がなければと,他のカウンターの人と共にデモ隊側と青年の間に割って入ったのですが,機動隊員の緊張感も強く,カウンター参加後初めてリアルに公務執行妨害での逮捕の危険を感じました。
2015-02-19 07:09:1212.デモ隊に近づこうとしていた青年は(以後,単に青年。10代なようで,少年と言ってもいい歳ですが)は,私ほかカウンターの人が興味本位の野次馬だと思っていた4人のうちの1人でした。たいへんな怒りようで,私は逮捕不可避だと思ったのですが,幸いその場での逮捕は免れました。
2015-02-19 07:16:0313.分けられた青年もデモ隊と離れ,フラワーロードのすぐ西を平行している北野坂方面に行ったので,私ほかカウンターの人も一安心し,カウンターを続けるつもりでしたが,野次馬とおぼしき人が「ああいうのは離れてから逮捕される」と周りの人に説明していたので心配になりました。
2015-02-19 07:22:2514.それで青年の後を追って,事態を見ていた人に「あの4人はどっちに行きました?」と訊いたら,「北野坂を上がって行ったようだ」とのことでしたので,そちらに行くと,また青年が県警警備部の何人かに制止されていました。
2015-02-19 07:29:2715.つまり青年はおそらく,帰るふりをして北野坂を上がり,デモ隊を待ち伏せしようとしていて,また県警の制止にあっていたと思われます。帰るつもりだったが思い出して怒りがこみ上げたのかもしれませんが,帰るふりをして先回りする気だったという推測のほうが自然でしょう。
2015-02-19 07:32:2416.それで私も遅ればせながら,人も少なくなったので,「どうした? 大丈夫?」と青年をなだめ,話を聴こうとしたのですが,非常に興奮していた青年はまず「お前は何や? (ヘイト・デモ隊の)味方か敵か?」と訊いてきました。 ※ 当然だと思います。
2015-02-19 07:39:2617.「当然(ヘイト・デモに)抗議する側だ」と答えると,「お前ら一人ひとりが,あいつら一人ひとりをブチのめしたらええやないか!」と,カウンターの生ぬるさにも怒り心頭の様子でした。 ※「一人が一人をやれば…」も,長期的にはともかく,短期的には100%正しいと思います。
2015-02-19 07:46:2918.県警はその時点ではまだ,青年の逮捕も視野に入れていたと思います。私に非常に冷たかったですから。「あんた誰? 何?」「関係ない人は行った行った」(敬語ではない,注意)と言っていましたから。生田署に連絡して,逮捕いかんの決裁を仰いでいたのかもしれません。
2015-02-19 07:51:3019.そのとき青年が言ったこと。「俺が馬鹿にされるのは許せる。せやけどオフクロのことを言われたのが許せんのや。」その後青年がいろいろ言っていたことを総合すると,青年のお母さまの民族的出自に関して,何か酷い差別的言辞が,ヘイト・デモ側からなされたのでしょう。
2015-02-21 00:18:2820.三輪さん @ikunogaiden もおっしゃっていますが,「逮捕まかりならず」または「逮捕に及ばず」と上から指令が出たのかもしれません,そこらへんの事情は私には分かりかねますが,急に兵庫県警が軟化したので,青年にいろいろ話しかけることができるようになりました。
2015-02-21 00:25:3721.それでいろいろ話しかけました。「君の怒りは分かる,俺もそれは共有している。」「あいつら(=ヘイト・デモ側),ゴキブリみたいにしつこいねん。」「俺ら抗議する側の不手際で,君に非常に不愉快な思いをさせてしまって,本当に申し訳なかった。本当にごめん。」
2015-02-21 00:30:5822.少しでも青年の心に届けばよかったのですが,怒り心頭の青年には,その時には私の言葉は全く届いていない感じでした。冷静になった後,あるいはこの日のヘイト・クライム(=差別犯罪)の被害を受けた日のことを思い出したときに,少しでも届けばよいのですが‥‥
2015-02-21 00:35:3423.まだ青年の逮捕の危険性が完全になくなったわけではない,と感じていた私は,3~4千円ぐらい青年に握らせて,「三宮・元町じゃないどこかにタクシーで言って,友だちと美味しいものでも食べ!」と言ったのですが,「いらないし,車で来てるから」と断られました。
2015-02-21 00:43:0024.青年が「友人の車で帰るから」と言って北野坂を降りていったので,私もさすがに逮捕はないだろうと安心し,兵庫県警の警官何人かがデモ/カウンター規制に戻ろうと小走りになっている後を付いて,JR・阪神元町駅北の鯉川筋を南下しているヘイト・デモに再びカウンターをかけました。
2015-02-21 00:49:4625.すると,青年と一緒にいた友人が2人ほど,ヘイト・デモについて来てるのですね。おかしいなと思った私が,その青年の友人2人の後をつけていくと,またも青年が警察の制止にあっているのですね。実に3回目です。それほどまでに青年が怒っていたということを,私は甘く見ていました。
2015-02-21 00:56:25