- kosn_ninja
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「土のオオトリ!?そんな!」恐怖のあまり、美のイルマは口から泡を吹いた。「土のオオトリ?七本槍なの?」「ぶくぶく…土のオオトリは七本槍の中で、もっとも危険なヤツ…なんでボクの街に?」「それを考える前に、早く下に降りるぞ!」3人は美のイルマを連れて、エレベーターに乗った 。10 #enjRPG
2018-06-13 21:59:51エレベーターから降りると、エントランスで気絶しているイルマファンクラブの三人が目に入った。「お、お前たち…」近づくと、イルマファンクラブ会員1号が起き上がった。「まだやる気か?」力のコセンが刀を抜くと、1号は首を横に振った。11 #enjRPG
2018-06-13 22:04:34「違う。この剣を持っていけ…街は地獄に…この剣でイルマ様を守って…」1号は腰から『はがねの剣』を抜いて、リンタローに渡した。「→『あるはざは?』」「僕は剣なんて使わないよ」リンタローは『はがねの剣』を装備した!「土のオオトリ!」力のコセンが外で叫んだ。12 #enjRPG
2018-06-13 22:07:50力のコセンに続いて外に出ると、土のオオトリのお面をつけた男が魔物軍団を率いて、イルマタワーの前で仁王立ちしていた。「やあ、力のコセン。それと美のイルマ。それと…」「僕はあるはざだ!」「→『虹の勇者リンタローだ』」「虹の勇者?」土のオオトリのお面をつけた男は訝しんだ。13 #enjRPG
2018-06-13 22:13:02「まさか…まあいいか。刺せば死ぬでしょ」「それよりも、土のオオトリ!卑怯者め!姿を現わせ!」「え?この人が土のオオトリじゃないの?」「この人は土のオオトリの術で操られているだけだよ。本物はオオトリ火山でぬくぬくしてるわけだね」美のイルマが説明した。14 #enjRPG
2018-06-13 22:17:04ファンクラブよ安らかに… そして土のオオトリのお面ってのが気になる… なんとなだが…オオトリらしくない回りくどさ…?気のせいか…?気になるぞ #enjRPG
2018-06-13 22:18:16「その通りだよ」オオトリ仮面は笑った。「ボクがわざわざ出向くのはなんか面倒だ。けど、殺さないのはもったいない。だからこうして、遠隔操作で街を破壊するのさ。野球観戦してるみたいにね」「七本槍の協定を破るのか?」力のコセンは大鎌を構えた。15 #enjRPG
2018-06-13 22:21:56オオトリ仮面は言った。「そう言えば、イルマの警備兵士はかなり居たね。『この街は、七本槍に逆らう兵士を多数従えていた。だから滅ぼした。力のコセンは邪魔をしたから、排除した』そう言う筋書きにしよう」「嘘八百だ!でたらめイチオクマンだ!」美のイルマが泣きそうな顔になった。16 #enjRPG
2018-06-13 22:28:11「それを決めるのは他の七本槍だね。さて、そろそろ殺すよ」オオトリ仮面が手を上げると、道路を埋め尽くす魔物の群れが、4人をとり囲んだ。「ど、どうしよう!?こんな多い魔物とは戦いきれないよ!」「こっちに来るんだ」あるはざの声に、空からの声が答えた。「そこの壁を見るんだ」17 #enjRPG
2018-06-13 22:31:37イルマタワーの正面玄関の脇に、『ピョンピョン空間』に続く扉が出現していた。「でも、二人を置いていけないよ!」「あ?まさか地下の時みたいに、みえない扉に逃げるのか!?」力のコセンが大鎌を振って、近づく魔物たちを牽制しながらたずねた。18 #enjRPG
2018-06-13 22:34:12「できるけど、二人を置いていけないよ!」「なら、さっさと行け!ここは任せろ!」力のコセンは大鎌と刀で二刀流を構えた。「え?逃げられるの!?ボクは連れて行ってよ!」美のイルマは、あるはざにすがりついた。「えー…」「ほら!こんなカワイイ美少女を置いていくのはありえないよ!」19 #enjRPG
2018-06-13 22:38:32「どうする、リンタロー?」「→『そんなのより、力のコセンが!』」力のコセンは、近寄ってきたタコ魔物を、大鎌で両断した。「イルマは邪魔だから連れて行け!早く!」「わかった!ほら行くよ!」「ありがと!イルマキッス!」「うるさい!」あるはざは、扉の中にイルマを押し込んだ。20 #enjRPG
2018-06-13 22:42:50