【園児RPG 虹の勇者と七本槍 レベル7・8】
- kosn_ninja
- 1002
- 3
- 0
- 0
「でもさー。こんな長い階段作るから、余計に出不精になるんじゃないかなー。出不精のセンセイが、デブ性になっても仕方ないね。おっ、上手いダジャレかも!」「あのー、すみません」氷のねこむらが下らないダジャレを思いついていると、通りすがりに話しかけられた。灰色の服を着ている。 11 #enjRPG
2018-06-18 22:05:40その通りすがりは灰のあるはざである。すぐ隣には、リンタローと美のイルマがいる。「ひゃう!?今の聞いた?」ねこむらは驚いて飛び跳ねた。「出不精がデブ性?」美のイルマが言った。「そうそう、ミヤコセンセイには黙っておいて……って、美のイルマさん!?なんで!?」12 #enjRPG
2018-06-18 22:09:09美のイルマはそっぽをむいた。「ねこむらは、ボクと同じくらいカワイイから言わない」「そちらの二人は?」「僕は、灰のあるはざ」「→『虹の勇者リンタロー』」「虹の勇者だって!?」氷のねこむらはさらに驚いて、美のイルマを見た。13 #enjRPG
2018-06-18 22:11:29「まさか裏切ったんですか!?」「裏切ったなんてひどーい!ボクはもともと中立だよ!それも含めて水のミヤコに話があるのだよ!」「シャー!なら、ボクを倒して進んでください!」氷のねこむらは『アイスソード』を魔力錬成すると、敵意を込めて構えた。14 #enjRPG
2018-06-18 22:13:48門番たる氷のねこむらとの死闘が、今まさに始まろうとしていた!「出不精がデブ性」「うっ」あるはざが言うと、氷のねこむらの動きが止まった。リンタローも言う。「→『出不精のセンセイはデブ性でデブス』」「そこまで言ってないよ!」「言ったことにしちゃうぞ?」美のイルマが脅した。16 #enjRPG
2018-06-18 22:16:47イルマは続ける。「ミヤコセンセイがこれ聞いたらどうなるかな?串刺し?」「うっ…わかったよ!ついてきて!」氷のねこむらは『アイスソード』を捨てると、100段階段を登り始めた。「めちゃくちゃ長い階段だね。外出たくなくなりそう」あるはざが呟くと、氷のねこむらはこっそりと頷いた。17 #enjRPG
2018-06-18 22:21:57氷のねこむらは、三人を神殿内の『謁見の間』に通した。三人と数段の階段を挟んだ先に、水のミヤコの玉座がある。ここは訪ねてきた客に水のミヤコが会うための部屋だ。彼女だって七本槍。偉そうにしたいのだ。氷のねこむらがチリンチリンと鈴をならすと、水のミヤコが奥から出てきた。18 #enjRPG
2018-06-18 22:25:07