- shin0n0n_jinr0
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大佐との授業は色々多岐に渡った。国木田は貧民街出身で一般教養もあったもんじゃないから、文字から教えたりマナーから教えたり。 話すことも限られた人以外とはしてなかったから、15にしてはボキャブラリーも少なかった。 少しずつ色々教えて、国木田も大佐には少しずつ表情を変えてたら良いなぁ
2018-04-19 20:27:48大佐自身もちょうどあの事件の後で研究ばかりやってた頃だから、同期も大佐を外に出させるために国木田を紹介した 結果的にお互い良い影響となった え?同期?? 普通にその何年か後に殉職してます← だってクトゥルフだもん
2018-04-19 20:32:52訓練に関してはド鬼畜でサディストだけど、小説はファンタジー系を好むし、世話焼きだし、ムードメーカーだった同期。 東雲とは新兵の訓練施設で会う。別部隊所属だったため東雲の経験した部隊壊滅を免れた。 それから色々東雲を気遣い親交を深めていたが、特攻隊所属となる。その後、とある戦で殉職
2018-04-19 20:40:25徳田との出会いは国木田より後。 徳田の父が大佐の当時の上官だった。娘の話を事あるごとに聞く。悩みだったり褒める言葉だったり。 大佐的には子煩悩な父親だな、という認識。早婚が持てはやされる時代ではあったが、珍しく彼女の思う人に嫁がせたいと考えていたこともそう思わせる要因。
2018-04-19 20:57:23ある日、徳田父の誘いで件の同期とともに自宅へ招かれる。同期とともに東雲も行く。そこで徳田と出会う。最初は少しぎこちなかったものの、3人とも読書家であったため本の話で盛り上がる。ジャンル的には東雲より同期の方と話が合った様だが、徳田は好奇心旺盛だったため東雲の読む本にも興味を持つ。
2018-04-19 21:04:003人で本の貸し借りを始める。その時、同期から徳田への仄かな恋心を東雲は聞く。「いつどうなるか分からねぇ俺が恋なんて笑っちまうよなァ、東雲」「いつどうなるか分からない身だからこそ、その気持ちを笑えるわけないだろ」それからしばらくやり取りを続けるが、同期は死に、徳田家襲撃事件が起こる
2018-04-19 21:09:01襲撃事件後。東雲は上官の後釜として地位が上がる。 そして徳田の元へ見舞いに行く。生きる希望を失っている彼女に、これから新しい部署をつくること。そこで徳田を文官として雇用することを告げる。
2018-04-19 21:15:59「それなら生きて、頑張らないといけないですね」「…すまない」「どうして貴方が謝るんです?」「貴女のその細い肩に、重責を背負わせることになる」「…それは今更です」「今更?」「私はあの中を生き残った。私の肩にはあの家すべての命が乗っています」「…」「だから頑張ります」「…強いな」
2018-04-19 21:21:50件の同期の事を知ってるのは、今のところ国木田と徳田だけ ちなみに、このツイートの本の前の持ち主は同期。形見分け。 twitter.com/shin0n0n_jinr0…
2018-04-19 21:30:44多分、会うとしたら服燭くんの事件後。そして部隊は発足してる。まだ仕事らしい仕事も無く、とりあえず人員集めに奔走している頃。 軍内部の噂話の1つとして、「紅い部屋」の話を聞く。『本部旧館。その一室には、いつの頃からか妖怪が住み着き、気に入らない者を紅い華に変えてしまう』
2018-04-19 21:41:51もしそれが本当に妖怪の仕業であるなら、ということでまるで七不思議のようなその話に出てくる部屋へと東雲は向かう。 扉を開けようとすると、わずかに感じる殺気。東雲は臆せず開ける。その先にいるのは、1人の男。 軍服を身に着けてはいるが、かなり着崩しているため所属不明。
2018-04-19 21:43:56東雲の姿を視界に入れると、男は殺気を静めてへらりと笑う。「なんや、アンタか」「俺を知ってるのか?」「有名やで。お祓い部隊の東雲大佐」男は馬鹿にしたように嗤う。東雲は表情を変えない。「それで俺を殺しにでも来たん?」「殺す?」「…『紅い部屋』の噂を聞いてきたんやろ?」「そうだ」
2018-04-19 21:47:44「それなら、俺がその怪物やって普通思わん?」「生憎だが、俺はお前が人にしか見えん」だから殺すことはしない、そう言い放った東雲に男は唖然。そして笑う。「面白い人やな!」「でもこの部屋に踏み込んだなら殺す」「入りたいなら、『理由』を持ってきぃ」 それから東雲は理由探しを始める。
2018-04-19 21:51:24過去の資料、男の特徴から男の正体と彼が固執する部屋の意味を理解した東雲。 再び部屋を訪れる。彼は変わらずその部屋にいた。「『理由』は見つかったか?」「あぁ」そういった東雲の手には白い菊の花束。「縁もゆかりも無いが、死者の弔問は立派な『理由』だ。そうだろ、服燭」
2018-04-19 21:55:29彼のいたその部屋は、かつて彼がとある人物を紅い華へと変えた部屋。 白い菊の花束を地面に置き、拝む東雲の後ろ姿を服燭は感情の読めぬ目で見つめる。 「気持ち悪いと思わんの」「なぜ」「人が華に変わるんやで」「それ以上のものを俺は見てきた。華くらい綺麗なもんだ」
2018-04-19 21:58:16「…お前はその妖刀(げんいん)をこれからも使うのか」 その問いに、彼は4本の刀を抱えて首を横に振る。 (以下、下記ツイートに続く)twitter.com/shin0n0n_jinr0…
2018-04-19 22:04:34それから、彼はその部屋を離れて東雲の部隊へ移ることになる。 4本の刀は彼の背に収まっているものの、手入れ以外で抜かれることはない。 昼行灯のような男は、今も基地のどこかで寝ている。 『紅い部屋』の噂はいつの間にか無くなっていた。
2018-04-19 22:07:05