空を飛ばないアフガン相撲の話

セネガル相撲まとめを見た後、たまたま拾った本にあったので。
相撲 アフガン 格闘技 セルフまとめ アフガニスタン
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九十九 @hakqq
ネットで有名なアフガン航空相撲だが、空を飛ばない「アフガン相撲」がちゃんとある、というお話。
九十九 @hakqq
ぶっちゃけ元ネタはすべて松浪健四郎大先生御著書「アフガン褐色の日々」による。松浪、ただの水撒きおじさんではなく、一応レスリング関係者(世界レスリング代表兼コーチ)で、内戦前のアフガンはカブール大でレスリング伝道をしていたのである。引用は同書中公文庫版より。
九十九 @hakqq
ちなみに、松浪がアフガンに派遣された理由。『となりのイランで人文字指導をしていた』『(派遣要請があり)松浪君がなんとなく適任だと思われますが』。レスリング協会(当時)スゲェ
九十九 @hakqq
さて、カブールに降り立った松浪。カブール王宮の裏でおこなわれている「草相撲」を発見する。アフガン相撲、現地語では「パロワン」と云う。
九十九 @hakqq
これは『仕切り線と土俵がないから、立ち合いと寄り切りがない』『勝負にずいぶん時間がかかり』『十五分、二十分の相撲はザラ』。立ち合いがないので両者が四つになって、行事の合図で開始される。
九十九 @hakqq
力士は(脱がずに)頭に巻いたターバンを腰に巻いてマワシの代わりにする。更にはどのような仕組かは書かれていないが、番付のようなものもあるという。
九十九 @hakqq
我らが松浪選手、このカブール場所に登場するや『柔道とレスリングがミックスされた寝技なしといったスポーツ』『(両方の)経験者である私のためにあるような相撲』でいきなりの10人抜きを果たし(そりゃ玄人やからな)、“マロムセイ師匠)”なる二つ名を得る。
九十九 @hakqq
このおかげもあり、松浪夫人は市中の買い物が顔パスのつけで済んだという。
九十九 @hakqq
ただし、その後マロムセイからの番付降下を恐れた松浪は(学生を指導するために権威も必要なのでしょうがない面もあるが)、カブール場所再出場を回避し続ける。カブール横審は何をしているのかっ
九十九 @hakqq
逃げる松浪師匠、場所には代わりに指導していた学生を差し向けるのである。ちなみに勝つと賞金とおひねりが飛んできて3・4勝ぐらいで一日の労賃位になり、みんなでシシカバブが食えるらしい。
九十九 @hakqq
恐ろしいことに、このパロワン、カブール場所じゃないけどちゃんとつべに動画があるのですよ。凄いぜネット社会!勧進元は米第十山岳師団!民心把握の友好イベントだ! youtube.com/watch?v=DTWtVr…
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九十九 @hakqq
さらにアフガン内の各民族によってそれぞれ若干異なる相撲が存在し、寝技関節技ありでほとんどサンボ的なところから、ほぼ本邦の相撲に近いものまで幅広い。後者はヒンズークシ山脈中の秘境、ヌーリスタンに伝わっている。
九十九 @hakqq
これは上半身裸で、化粧を施し、ひもでマワシを締める。円を描いた土俵中でぶち当たって闘いが始まる。つまり押し出しがある。なお、格闘の前に力士がそろって無言で踊る姿が土俵入りのようであると松浪は述べる。
九十九 @hakqq
しかも、ヌーリスタン、アーリア系で一説にはアレキサンダー大王東征の折に残置された民族であるというが、そこになぜレスリング系格闘技ではなく相撲が残ったのかは謎なのである。同地にはホッケーや砲丸・円盤投げなどギリシア由来らしい運動も残されているというのだが。
九十九 @hakqq
ちなみに松浪がレスリングでなく相撲であろうと判定したのは仏教遺跡に掘られた力士をみて、とのことである。松浪も学術の人でもあるので、判断理由はそれだけじゃないと思うが。
九十九 @hakqq
そして松浪はカブールを去り、直後に民主アフガンが爆誕、泥沼の内戦が始まることとなる。本書のアフガン側登場人物も内戦でわりに悲惨なことになりまくっている。インテリ層は何かあるとすぐ処刑される事、政変の常である。
九十九 @hakqq
内戦でこれらの草相撲がどうなっているかは正直解らぬ。が、かの国の醜男らが再び土俵で力技に興じる日の近からんことを

コメント

Destroyer Rock @hondapoint 7月22日
アフガン相撲の暴力二男はこの先生きのこることはできるのか。
(あ) @MutsuniNaruBeam 7月22日
航空相撲は国家機密だから、外国人の前では飛ぶところを見せられないんだよ
猿田 @Ryokansato 7月22日
松浪健四郎の児童書である「ちょんまげ先生アフガンの秘境を行く」もいい本なんだよな
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