- tktaketomi
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竹富島ある方より、種子取祭の日程についてツイートした際の「ユーンカイ>>シチ祭り>>種子取祭という順序」という内容につき訂正を求めるメールをいただきました。 参照 http://togetter.com/li/125247
2011-04-19 00:01:03そのメールは「本来は、シチマツリ(節祭=古代の正月とされ、土地と井戸を清める)のあと、ユーンカイ(世迎い=ニーラスク・カネーラスクの神々から種籾を授かる)が来るのであって、土地を清めてから種籾を授かるという考え方は大変重要ですので認識の訂正をしてください。」とのことでした。
2011-04-19 00:02:27私は、歴史、文化、伝統的見地から、このシチマツリの後、ユーンカイがくるという認識が重要とは考えにくく、訂正を求めてきた方に根拠の説明を求めてもはっきりしないので、ここで少し詳しく私見を話したい思います。
2011-04-19 00:03:47シチには、2つの機能がありまして、1つは「土地を清浄にして種蒔きをする準備」です。その言われは、ツチノトイ(己亥)のツチノトは、土に通じるという考えからです。2つ目は「大晦日から正月にかけての年越しと考えるもの」です。
2011-04-19 00:04:55シチの夜は大晦日なので、年越しのための「シチ振舞い」というご馳走を食べ、年変わりの夜は、シチマジューノーと言う妖怪や幽霊が徘徊するということで、私の父の子供のころなどはシチマジューノーを見るために友達と連れ添って夜中に出かけたりしたようでした。
2011-04-19 00:06:06シチの翌早朝は元旦の朝になりますので、仲筋井戸などに出かけて若水を汲みました。その若水汲みとも関連して、井戸さらえをし、井戸に祈願をしました。以上のことから、シチは土地を清浄にする日であると同時に、新年を迎える大晦日の夜という二つの性格を有しています。
2011-04-19 00:07:45従いまして、土地の清浄化するという意味では種蒔きの準備であり、ユーンカイで種籾をいただいて、種を蒔くための準備をするということになります。
2011-04-19 00:08:23ちなみに、ニライカナイからのハヤマワリハイタチの神様の種籾をいただく話は神話であり、神話はものごとの始原を語るもので、ユーンカイの祭りは神話の再現となります。つまり、ハヤマワリハヤタチの話は、初めて種籾をいただいた話ですから、あらかじめ土地を清めていたわけではありません。
2011-04-19 00:09:57ですから、 「土地を清めてから種籾を授かるという考え方は大変 重要」という説は歴史、文化、伝統、伝承の見地からは成り立たないと考えます。むしろ、順序を重要と考えるなら、ユーンカイで種を迎え、シチで土地を清めるという順序が正しいと思われます。
2011-04-19 00:12:13シチが先か、ユーンカイが先かという順序はあまり重要とは考えていません。なぜなら、大晦日で元旦を迎えるという考えに立つならば、シチで新年を迎え、その新しい年にユーンカイの祭りが行われるということになります。その意味においては、シチが先で、ユーンカイは後になるのです。
2011-04-19 00:14:00まあ、そんなわけで、現実の祭りにおいては、シチが先になったり、あるいはユーンカイが先になったりすることもあり、いずれの祭りが先になっても、2つの考えがありますから、都合のよいようになっています。
2011-04-19 00:14:17