まとめ「「リアルタイム線量測定システムの配置見直し」の報道後の経過（2018年8月7日以降）

フッ素洗口・塗布というのは、乳歯を虫歯（現在では口の中の細菌感染症として理解されている）から守るためにフッ素化合物を歯の表面に塗ったり、フッ素化合物の薄い水溶液（洗口剤）でうがいをしたりすることで、幼稚園、保育所、小学校単位でフッ素洗口を集団で行うことによって個人レベルでバラバラに行う場合と比べてより効率的な予防効果があると期待されています。
（実際には幼稚園、保育所では毎日、小学校では週1回の頻度で行われている場合が多いようです
https://www.niph.go.jp/soshiki/koku/oralhealth/ffrg/d/fluoride4_5.html ）
一方各地の教職員組合が効果が乏しい上安全性上の問題（洗口剤を誤飲した場合の副作用、洗口後の排液による環境汚染）があり、教職員の労働強化につながるとしてこれに反対しており、福島県教組も例外ではありません。
この問題に関しては2011年1月23日に日本弁護士連合会が「集団フッ素洗口・塗布の中止を求める意見書」
https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/opinion/report/data/110121.pdf
を出した（効果と安全性のバランス、集団的予防の必要性の低下に加え、事前説明で安全性上の問題の存在について情報提供されないことは自己決定権の侵害にあたり、集団の中で受けない・受けられない少数の人間の存在が多数に対して可視化されることはプライバシーの侵害にあたるとする）のに対応して、日本口腔衛生学会が同年2月18日に理事長名で見解
http://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/file/news/news_110225_opinion.pdf
同年11月には学会名による解説
http://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/file/news/news_111118_jsdh.pdf
を出し、論争になっています。